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ゾンビ感染島  作者: チップマン
1/3

始まり

20XX年、11月1日。

高校バスケットボール大会決勝戦。

体育館に響きわたる大歓迎。

後半残り15秒、73対72で負けている。

俺がボールを持っている。

俺も必死だ。

残り5秒。

ノーマークのやつにパスした。

俺が走り、マークを振り切りパスを貰う。

3Pラインからシュートを打った。

それと同時に試合終了のブザーが鳴った。

リングでボールが回っている。

入らなかった。


俺のせいだ…俺のせいで…


結果は2位で、小さいトロフィーと銀メダルと賞状を貰った。

閉会式が終わった。


俺は二宮勇平、17歳。181㎝ある。

バスケではエースの次と呼ばれている。


「俺の…せいで…負け…た」

俺は自分のせいで負けたことが悔しかった。悔し泣きした。

「お前だけのせいじゃない」

「そうだ、お前はよく頑張った」

そう言ったのは、穐田先輩と同級生の信司だ。


穐田勇士、19歳。189㎝

バスケのエースでありキャプテン。

みんなからは恐れられている番長。

恐れられている理由が分からないくらい優しい。


狩野信司、18歳。178㎝

バスケではDFがNo1で、今回の試合でも活躍した。周りからはうるさくて嫌われているが、顔はジャニーズ系だ。こいつも全然いいやつ。


「よし、俺のおごりでレストランに行こうぜ!」

「さすが先輩」

信司がはしゃいでいる。

「お願いしま~す」

俺は涙を拭いて、先輩に言った。


大体育館から出ようとした時、変な匂いがする。

「眠い」

信司がポツリと言って倒れた。

それに続いて、次々と人が倒れる。

「何だあいつら」

穐田先輩の目線の先には、ガスマスクをした人が次々と、倒れている人を運ぶ。

「助けか」

気付いたのかこっちに向かって来る。

穐田先輩が寄る。

ガスマスクをした人は、穐田先輩の口にハンカチを当てる。

「穐田先輩!」

穐田先輩が倒れた。

俺もだんだん眠くなってきた。

ちくしょう…ここで終わりか……






「おいっ………起きろ」

穐田先輩の声………

ん!?

「ここは?」

俺は体を起こした。

「気付いたか」

「穐田先輩……ここは?」

穐田先輩は周りを見回している。

「多分、船だな」

言われて見れば揺れてる。

ずいぶんでかい船だな。沢山の人が寝ている。

「ん?ここはどこ?」

信司が起きた。

周りも次々と起きだした。


「勇平、穐田先輩。何が起きているんですか?」

「分からない」


「勇士~」

穐田先輩を読んだのは、3年の藤木 亨だ。穐田先輩とよく一緒にいる人だ。

「亨」

穐田先輩は「じゃあ」と言って、亨先輩の方へ行ってしまった。

学校の人がいるってことは………

「勇平~信司~」

やっぱり居た。

「里沙」

同級生の西川 里沙。俺と幼馴染み。俺、信司とよく遊ぶ。

「学校で何か起こったのか?」

「うん。急にガスが出てきたと思ったら眠っちゃった♪」

「俺たちと同じだ」

各地で起こっているのか

「決勝戦どうだった?」

「信司………」

俺は言えなかった。

「1点差で負けちゃった」

信司は笑顔で言った。

さすが信司。

「そっか………でもすごいじゃん♪」

里沙は笑顔でそう言った。

癒されるよ、里沙の笑顔は…

そう時、放送が流れた。

「皆さ~ん。おっはよ~う。いよいよ着きましたよ~、夢の島へ。ではお楽しみ下さ~い」

放送が終わった。

「夢の島?何で?抽選とかに当たったのか?」

俺はわけが分からない。

「まぁいいじゃん♪」

里沙がワクワクしている。

俺は首をかしげた。

「そうだ、気にするな」

信司はそんな事を言っているが、怪しんでいる顔をしている。

放送がまた流れた。

「そうそう、言い忘れた。気おつけて下さ~い」

俺と信司で目をあわせる。

嫌な予感がする。




"気おつけて下さ~い"

何を気おつけるんだ?


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