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西の魔王の物語  作者: かずほ
プロローグ
4/9

狭間 2

カーテンの隙間からのぞく朝の日差しに少女は眉を潜める。


「ん…」


うっすらと開いた目を軽くこすれば、


「あれ…?」


濡れている。


「……」


ボリボリと頭を掻き、大きな欠伸をひとつする。枕元に目をやれば、気持ち良さげに熟睡する砂色の(いたち)が一匹。


ベッドから立ち上がり、室内に備えつけられた洗面所へと向かう。


バシャバシャと顔を洗い、鏡を覗き込めばやはり目が赤い。


再びバシャバシャと顔を洗い、今度は鏡を確認する事なくタオルでゴシゴシと顔を拭く。

一度、友人たる少女に顔をそんなに擦るなとしこたま注意を受けたが、そんなものは知った事ではない。


その手が不意に止まる。


「まだ、憶えてたんだ…」


タオルに顔をうずめながら少女は他人事のようにぽつりと呟いた。



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