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SPARK CHANGE!!  作者: 0:02
9/19

生徒指導員と不穏な影



「オルムステッドクラスの獄門道神楽だ。宜しく。」

「ニーハォ。ハンプシャークラスの(シャオ)(リー)です。」


先ほど男子生徒をぶちのめしていた神楽さんと、その横に褐色の眼を持った女顔の中国人の生徒指導員が、レオに連れられ私達に自己紹介をしてくれた。


(シャオ)と名乗ったその人は、口の口角が優しそうに上がり、栗色の髪は後ろで1つに三つ編みにしてある。 


「こいつらは俺の可愛い後輩。仲良くしてやってよ。」


レオが私達を1人づつ紹介した。

「ほう、新入生か。道理で見たことのない生徒だ。」


ツンと、している神楽さんに、暁さんは私達にクスクス笑いかける。 


「本当は子供が好きなのですよ。素直じゃありませんね。」

「な、何余計な事喋ってる!暁!」


クスクス笑いながら暁は軽く私達に挨拶し、足早に講堂を出ていく。その後をいちゃもんを付けながら神楽さんも講堂を出ていった。 

まるで嵐が去ったかの様だ。 


私達もレオに続いて講堂を出る。

「ははっ!お似合いだろ?神楽ちゃんってシャオ君には弱いんだよねー………って、あ?」

「ん?どうした?」

「やだ、コニーそんなに大きいアイスクリーム食べてお腹壊しても知らないわよ。」

「ジェシカも食べる?」

「いらないわよ!」


レオがいきなり止まるから私はレオの背中にぶつかり、ジェシカとコニーもぶつかった。 


「ちょっとレオ?どうしたのよ?」


レオは長い手で私達を道の端の暗い所へ寄せる。しっと人差し指を口元へ持っていく。

私はレオの黒布を掴み、レオの目線を辿る。


その先には長い金髪を高い所でポニーテールにしている女の人と、眼鏡をかけ情けなさそうな顔をした男が歩いて来た。 


「あれ?あの人……」

「今日の授業でダジャレ言いまくった……」

「魔法理論のエルモ先生ね。」

「でも隣の女、誰だろう?」


入学したてでも学院内の殆どの教員を知っていたコニーが知らないと言うことは、もしかしたらこの学院の教員ではないかもしれない。 


2人が近くに来たので私達は耳を澄ませる。



「この件は内密でお願いします。」

「もっもちろんですとも!」

「学院内での処理もくれぐれも慎重にして下さい。」

「わ、解りました!」


 

2人の会話はここまでしか聞こえなかった。 

私達は再び廊下に出て、2人が歩いて行った方を睨む。 


「あの2人、怪しいー。」


ジェシカのくりくりな目が半分しか開いていない。 


「あの女、誰だ?」

「魔法都市魔法省の役員だ。俺も名前は知らない。」

「その役員が何でエルモ先生と?」


レオは真剣な顔で1人頷く。 


「お前等明日からエルモには気を付けろ。ってか喋るな。」


凄い眼力で睨まれて私達はコクコクと頷くしかなかった。 



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