プロローグ
はじめまして。
初心者で文章も構成もめちゃくちゃですが、頑張って更新していきたいと思っています!
本当はこんな宿命、背負って欲しくなかった。
空には幾つもの星が輝いていて、季節によって見え隠れするその星は何度見ても飽きず、小さい頃から大好きだった。
自然と流れてくる涙は、今私自身がお腹の中に宿っている小さな命に背負わせてしまっている宿命にあるのかもしれない。
「霞、今日の夜は冷える。中に・・・・・・」
聞きなれた声がし、振り向くとそこには悲しそうに目を伏せる大好きな彼。
「ありがとう。・・・・・・雅君は優しいわ。でもね、もうちょっと此処に居させて?」
静寂が満ち星の降るこの地は・・・・・・・。
「せめて・・・・・せめて生まれてくるこの子の宿命を、星達がこれからもずっと見守って下さる様に・・・・・・。」
さっきよりも沢山の涙が出て来た。
黙って空を見上げる彼。
「こんな事に、巻き込んでしまって・・・・・・。」
「いいの。これは私の宿命だから。・・・・・・」
そっとお腹に手を当て、目を瞑る。
「星に逆らってはいけないわ。」
母親の言葉に反応するかのように、お腹が少し動いた気がした。
「どんな苦難にも立ち向かいなさい。どんなに苦しい事が有っても、地ばかり見ていては駄目。」
「上を・・・・・・・空を見て生きなさい。
そうしていれば、掴めない星(輝き)なんて無いのだから・・・・・・・・」
―――――――貴方の名前はどうしようかしら?
そうね、私がまだ雨になる前の霞なら、貴方はしんしんと静かに降り続ける『霖』にしましょうか。―――――――――