新たな世界へ 2
仕方なく扉を通って書斎の椅子に腰をおろす。
書斎にある本を手に取り必要な知識を再度見直すために改めて確認するのだ。
まずは食糧を確保しないとヤバい。
サバイバル知識はあるがあまり使わないし、私には宝の持ち腐れになっていた。
料理は基本食べ歩きをして過ごしていたし、ご飯とかは二の次だったんだよね。
私は、コーヒーがあれば満足してたし。
ちなみに肝心の料理スキルは私にはない。
焼けば干物になるレベルだからしなかった。
いやできなかったといえる。
どうしよう⋯⋯。
何かいい方法は⋯⋯。
そういえばあの女神が特典って言ってたけどなんだろ?
私のスマホになんかしたようだし。
スマホの内容を確認する。
ん?
コンプリートブックにデータベースを転送?
私の保存していた写真が読み込まれていく。
「すごい早さでページが増えていく!」
コンプリートブックがペラペラめくられながら、ついでに女神の声が木霊する。
『おめでとう!新しい価値を生み出したわよ?はやく確認してね』
カード投影機能?
写したものを実写化する機能がついているみたい。
『この機能は貴方の世界の写真と私の世界を繋げる力ね。
貴方の世界の対象物は一部しか発現できないけどポイントを稼いで女神ランクをあげると限定解除できるようになるわ。
他にも楽しめるようにしておいたわ。
ちなみに私の世界の物も沢山写真に納めて図鑑を作ってね!よろしく~』
――コンプリートブックのルール――。
1 写真の正確さによって精度が変わる。
2 対象物は中央の1つが適応される。
3 匂い、味、感覚、音は対象物の具体的な内容が必要。
4 絵は対象外。
5 名称があればなおよし。
6 生物は記憶を引き継がない。
7 対象物は組み合わせることもできるようになる。
8 対象物の大きさはランクによって変更される。
9 内容が同じ写真は所持数99枚まで。
10 対象物は破壊、なくなるとカードが破棄される。
この世界について。
1 新しい物を発見し、図鑑登録すること。
2 評判をよくすることにより女神ランクが上がる。
3 知ったことを広めていくことでポイント2倍還元。
「ふむふむ。まずは使ってみるのが手っ取り早いわね」
とりあえず私のコレクションの写真をカードにしてどんな効果が出るか検証してみようかな。
広い場所にいきたいけど、むやみに動き回るのも怖いんだよね。
何があるかわからない場所だから慎重にいきたい。
食べ物や身を守る物が必要だけど机の上に出せる物にしよう。
私のお気に入り。
ドグマのハンバーガーの写真をカードにした。
<ドグマのハンバーガー>。
⋯⋯詳細 無農薬小麦を使ったパンにジューシーな合挽きハンバーグとオニオンスライスで挟み酸味ある、オーロラソースがかかった食材。
「ええ~!?ちっさっ!」
カードから出た中身は小さい。
サイズはミニチュアサイズ。
なぜだ⋯⋯。
結果、女神ランクが1だからみたい。
ミニチュアサイズのハンバーガーを手に取り、食べる。
味は再現できている。よかった。
『この世界に新たな食材レシピが認知されたわ!
覚えたわよ!よくやったわ!
女神にパンが認知されました。
女神にオーロラソースが認知されました。
女神にオニオンが認知されました。
女神にハンバーグが認知されました。
女神に小麦の種が獲得されました。
女神に合い挽き肉が認知されました』
頭の中に女神の声が響く。
ん?ドグマのハンバーガーのこと?レシピなんて作ってないけど?
『女神にはお見通しよ。
ただこれ何のお肉なのかしら?
もっと詳しく知る必要があるわね。
でもこれを作る技術は足らないわ。
何か良い方法はないかしら……』
どうやらカードから現実化することによって、この世界に新たな発見があれば女神に内容が伝達されるみたい。
それを神託で民に授けたりできるからポイントが還元されるのね。
こっちの文明と技術はほぼ一度失われたみたいで新たな息吹を呼び込むため女神ミネルヴアが任命されたとのこと。
『そのちょうしで頼むわよ!』
どうなる私!?




