宇宙でいちばん優しい星。
はぁ~。つかれた。
今日はとても心が洗われる一日だった。さて、今日も日記をつけるとするか。
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11月12日
オレは今日、電車に乗ってバイトの面接に向かった。
内容はクリスマスケーキの受け渡し。クリスマスイブにシフトが入る予定だ。
予定通り駅に向かう。すると…
白杖を持っている男性が歩いていた。だがオレは目を疑った。
あの人、点字ブロックを伝わず、白杖も使わず歩いているのか…!?
目が見えていないのがまるで嘘かのように、はきはきと歩いていたのだ。
人間だれしも、何かを喪うと別の能力に目覚めるというが、聴覚が発達しているのだろうか?
その人と同じくらいにホームについた。
オレのほかに、その電車に乗る人は大勢いた。だが白杖の彼が電車に乗るまで、誰も乗車口から
動かなかったのだ。この世界は優しい。そう思えた。
さらに驚くことが起こった。
またもう一人、白杖を持った人が乗ってきた。
周りの人たちはやはり、彼が乗るまで動かなかった。
何時の世のいずこにも、優しい心の持ち主はいるもんだ。
またまた驚かされた。
車椅子に乗った人が、電車に乗りにきた。
満員電車にもかかわらず、他の人たちは彼が乗れるスペースを作り、
彼の周りに空間を作っていた。
オレが通っている大学には、車椅子に乗っている後輩がいる。
彼女とは高校時代からの知り合いで、ともに刺激しあい、高めあう好敵手だ。
彼女の同級生も、彼女に理解があり、車椅子のサポートなどをしているのを見た回数は
数えきれない。
この世界は、優しさであふれている。この宇宙の片隅に、こんなに優しい星があるのだ。
バイトの面接が終わった。今日のよる8時に、採用ならメールが来る。
楽しみにしながらカラオケでヒーローソングを熱唱した。喉がかれるまで…
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メールが来ることはなかった。
だが、落ち込むことはなかった。
ある意味、素晴らしい社会経験ができたからだ。
後輩への理解も、また少し深まった気がした。
おつかれオレ。また明日…




