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宇宙でいちばん優しい星。

作者: 郡司あい
掲載日:2025/11/16

はぁ~。つかれた。

今日はとても心が洗われる一日だった。さて、今日も日記をつけるとするか。


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11月12日


オレは今日、電車に乗ってバイトの面接に向かった。

内容はクリスマスケーキの受け渡し。クリスマスイブにシフトが入る予定だ。


予定通り駅に向かう。すると…

白杖を持っている男性が歩いていた。だがオレは目を疑った。


あの人、点字ブロックを伝わず、白杖も使わず歩いているのか…!?

目が見えていないのがまるで嘘かのように、はきはきと歩いていたのだ。

人間だれしも、何かを喪うと別の能力(だいろっかん)に目覚めるというが、聴覚が発達しているのだろうか?


その人と同じくらいにホームについた。

オレのほかに、その電車に乗る人は大勢いた。だが白杖の彼が電車に乗るまで、誰も乗車口から

動かなかったのだ。この世界は優しい。そう思えた。


さらに驚くことが起こった。

またもう一人、白杖を持った人が乗ってきた。

周りの人たちはやはり、彼が乗るまで動かなかった。

何時の世のいずこにも、優しい心の持ち主はいるもんだ。


またまた驚かされた。

車椅子に乗った人が、電車に乗りにきた。

満員電車にもかかわらず、他の人たちは彼が乗れるスペースを作り、

彼の周りに空間を作っていた。

オレが通っている大学には、車椅子に乗っている後輩がいる。

彼女とは高校時代からの知り合いで、ともに刺激しあい、高めあう好敵手(ライバル)だ。

彼女の同級生も、彼女に理解があり、車椅子のサポートなどをしているのを見た回数は

数えきれない。


この世界は、優しさであふれている。この宇宙の片隅に、こんなに優しい星があるのだ。


バイトの面接が終わった。今日のよる8時に、採用ならメールが来る。

楽しみにしながらカラオケでヒーローソングを熱唱した。喉がかれるまで…



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メールが来ることはなかった。

だが、落ち込むことはなかった。

ある意味、素晴らしい社会経験ができたからだ。

後輩(ライバル)への理解も、また少し深まった気がした。


おつかれオレ。また明日…

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