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瞼の裏に花が咲いている

作者: 昼月キオリ


目を閉じると花が咲いている。


ピンク色のクラゲのようにひらひらとした綺麗な花だった。


目を閉じるとあなたの後ろ姿が浮かぶ。


目を閉じるときあなたの横顔が見える。


目を閉じるとあなたの微笑みが鮮明に蘇る。


まるで目の前に立っているかのように感じる。

 

記憶の中よりもずっと距離が近い。


目を開ける。


ドキドキして眠れない。


顔が熱い。きっと今、顔が真っ赤だ。


だけど目を開けていても同じだ。


目を開けると花が咲いている。


ピンク色のサルスベリの花だった。


目を開けるとあなたの後ろ姿が浮かぶ。


目を開けるとあなたの横顔が見える。


目を開けるとあなたの微笑みが鮮明に蘇る。


まるで目の前に立っているかのように感じる。

 

記憶の中よりもずっと距離が近い。


私はまた目を閉じた。


それは長い長い夜の始まりだった。


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― 新着の感想 ―
タイトルから惹き込まれました。目を閉じると、そこに咲く花。そして浮かび上がる、相手の姿、微笑みを記憶よりもずっと近く感じる気持ちが、とても伝わってきました。 目を開けても、閉じても、変わらず浮かび上…
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