表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/148

7

「案外いいものかもしれませんよ?結婚って。相模隊長も、なんだかんだで夫婦仲がよさそうですし。副隊長も、めちゃくちゃ愛妻家になっちゃったりして」


 朝比奈が楽しげにそう笑えば、「くだらない」とすげない返事が返ってくる。


 けれど、朝比奈は知っていた。


 冷酷無比と噂される上司が、実は義に厚く、面倒見のいい人であることを。いまもこうして大量の書類を捌いているのも、体調不良で倒れた部下に休みを取らせているからだということを。


 冷たいようでいて、なんだかんだで困っている人を放っておけない性格はこの上司の尊敬できるところでもあった。


「なにはともあれ、結婚した暁には俺にも副隊長の奥さんを紹介してくださいね」


 にっと笑い、ソファから立ち上がった朝比奈は、そのまま千歳の側により、書類の束を手に取った。「俺も手伝いますよ」と続ければ、眉間にシワを寄せて疑わしげに見つめてくる千歳。


「そんなことをしても家には呼ばないぞ」


 よほど朝比奈に妻を紹介する機会を設けるのが面倒なのか。相変わらずの上司に、朝比奈は笑みを溢しつつ、「副隊長にいいお嫁さんが来たらいいのに」などと心の中で願っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ