第34話
「いざ、尋常に……勝負!!」
璃奈ちゃんは勢いよくボタンを押すが結果は、瑠奈は50連で全種類揃いという驚異的な豪運を引いたのに相対し、天井一回含め下半身のみしか引けなかった璃奈ちゃんの姿だった。
欲のないとこうも運が良くなるものなんだなぁ~と思ってしまった。
欲しい者の手には課金悪魔の囁き、恐ろしい。
「まだだ、まだ終わらんよ」
某アニメの名言を言い放つと、チャリンっと甲高い音が流れる。
課金したな。
「一万、これで駄目なら諦める!!」
そうして目を血走らせながら、ガチャを引く。
ガチャでそこまでなるか、普通。
「……しゃあ!!」
そうして何度も引いていくと、何とか引き当てガッツポーズをする。
この子、ギャンブルとかはまらないようにしっかり見とこう。
「……んんっ!! 姉さん、お揃いにしましょう」
「うんいいよ~」
そう言って二人は着せ替えをする。
「可愛いね」
「だねぇ~、ねえ兄さん、写真撮ってよ」
「あぁ、いいぞ」
このゲームは写真機能があり、写真を物として渡す事も可能なので撮ってあげる。
「もう少しくっ付いて、そうそう、それでポーズ取ってぇ~。いいよぉ~」
そう言って何枚か写真を撮る。
そうして撮り続け、二人に見せる。
「これとこれ、欲しい!!」
「私はこれとこれね」
僕は「はいはい」と言って撮った写真を全部スマホのフォルダから二人に送る。
瑠奈は嬉しそうに、璃奈ちゃんは満足そうに微笑んでいた。
課金は駄目だという人間がいるが、この二人を見てそれを言う奴はいるだろうか?
むしろ課金は善という奴の方が増えると思う。
少なくともこの笑顔に僕は意見は言わない。
そもそも課金が悪とは思わない。
だって趣味にお金を使うだけなのだ。
自分の範囲で課金する程度なら問題はないと思う。
「それじゃ、満足した事だし鯨を討伐に行こうか」
璃奈がそう言うとクジラ討伐の依頼を受ける。
僕らは3人なので、上から2番目のクエストを受ける。
4人ならいけるのだが、僕等ではVHが限界だろう。
一度他の人とやっているのである程度対策は分かってるので、それを適切に行い彼女達に攻撃してもらい処理を済ます。
「素材、結構取れたねぇ~」
ある程度の素材を手に入れ、錬成していく。
順番的に僕の盾や拳、剣を作ってから二人の分を作ることにしている。
理由は僕等の中で僕のキャラが主に要となるからだ。
そうして素材をかき集め僕に譲渡すると僕は作り続けるのだった。




