第18話
目覚ましが鳴り目を覚ますと、携帯で時間を見る
時間は午後七時、夕飯に丁度いい時間だ。
「瑛太ぁ~飯~」
そう思っていると、下から声が丁度出来たようだ。
「あんた、今年は合宿行くの?」
食事をしていると、母は聞いてきた。
「まぁ、今計画中かな」
「そっか」
「わかったら、また話すよ」
そうして夕食を済ませ部屋の戻りスマホを見ると、璃奈ちゃんからメッセージが来ていた。
「兄さん、この後ちょっと会えますか?」
「それは構わないけど、何か相談?」
「えぇ、まぁ……」
普通なら会わずに通話で済ませる事が多いのだが、瑠奈に聞かれたくない話なのだろう。
「いいよ、どのくらいで行ったらいい?」
「じゃあ今から30分後、9時でいいですか?」
「わかった」
僕はそうして少し時間を潰し、家を出る準備をする。
「あら、こんな時間にどこ行くの?」
「ちょっとコンビニに買い出し」
「そう、気をつけて」
そう言って家を出て椎名家へ向かう。
とはいってもすぐ近くなのだが。
家に向かうと、璃奈ちゃんが玄関で待っていた。
「急に呼び出してごめんなさい」
「構わないよ、それより相談って何かな?」
「ここでは近所迷惑ですし、少し歩きませんか?」
そうして璃奈ちゃんと街灯に照らされた夜道を散歩をする。
「すみません、こんな夜遅くに」
「別にいいさ、それより璃奈ちゃんも大丈夫?」
こんな夜遅くに女の子が外に出るのは危険だ。
彼女の両親も心配だろう。
「はい!! 一応両親に兄さんと夜デートするって言ってあるので」
(いやよくねえよ、しかも僕への信頼が凄いな)
悪戯っぽく言う彼女に僕は心の中で突っ込む。
にしても僕への信頼がもの凄いが、彼女の言い方が完全に僕が夜に連れまわしてる悪党みたいになるじゃないか。
「それで、相談って何?」
少し歩き、近くの公園のベンチに座ると彼女に問いかける。
「その、私って今度受験じゃないですか?」
璃奈ちゃんは瑠奈の一つ下の妹、今年受験組だ。
受験高の相談だろう。
璃奈ちゃんは受験に関しては問題ないはずだ。
文武両道に加え、生徒会長で瑠奈と違い信頼も厚い。
推薦で学力の高い高校に行けるだろう。
そんな瑠奈ちゃんが受験に関して心配とは、これまた珍しい相談だ。
「いい所見つけれた?」
「う~ん、まぁそこそこいい所は先生から言われてますけど……」
「そっか、璃奈ちゃんは成績もいいし、結構いい所行けそうだよね」
彼女自身学力がいいので問題はない。
自頭もいいし、何より瑠奈と違って前向きに取り組む真面目さもあるのだ。
どこの高校に言ってもやっていけるだろう。




