第13話 負けず嫌いな幼馴染達
「かぁ~、くそぅ~!!」
「あともう少しだったな」
あと一歩という所で二位という結果に終わってしまった。
「くそぅ、もう一回!!」
負けず嫌いの彼女はそう言ってもう一回やろうとするが、そろそろご飯が出来そうな時間だ。
次の試合を始めれば、丁度いいタイミングでご飯になるだろう。
「瑠奈、そろそろ時間だよ。 手伝いに行こう」
「あと、あと一回だけ」
「駄目だよ、悔しい気持ちはわかるけど、次やったら中途半端にやめないといけなくなるかもしれない。 そっちの方が瑠奈は嫌だろ?」
「ぐぬぬぅ~!! わかったわよ」
そう言って渋々ながら彼女はコントローラを離し、僕と共に下に降りるといい匂いがしてきた。
「あ、兄さん達、そろそろできそうなので食器、お願いできますか?」
「わかった」「わかったわ」
そう言って僕らは食器を並べ、出来た料理を机に運ぶ。
そうして全ての料理を机に並べ終えると、席に着く。
「それじゃ、いただきます」
「いただきます」「いただきまぁ~す!!」「いただきます!!」
そう言って僕らは食事を済ませる。
「兄さん、お茶入れますね」
「……うん、ありがとう」
「里香さんもいりますか?」
「ありがとう、貰うわね」
「姉さんはどうする?」
「ん、ついでにお願い」
「兄さん、ご飯お替りしますか?」
「うん、ありがとう」
璃奈ちゃんは気が利くな。
彼女は周りを見ながら気を利かせている。
一方瑠奈は美味しそうに料理を食べていた。
そうして料理を食べ終え、食器を片付ける。
「手伝います」
「私も」
今度は瑠奈が手伝いを申し出ると、璃奈ちゃんもそう言った。
「璃奈は休んでて、私がやるから」
「いいよ、お姉ちゃんは休んでて」
「そうはいかないわよ、これくらいさせてくれないと私の気が済まないわ」
「そう? だったらお願いね」
そう言うと、璃奈ちゃんは僕の所に駆け寄ってくる。
「じゃあ兄さん、終わるまで私と遊びましょ」
「何して遊ぶ?」
「ん~っと、姉さんとは何してました?」
「ゲームの続きかな」
「だったら私もそれでお願いします」
「え、でも」
璃奈ちゃんはそれほどゲームはしないはずだ。
瑠奈が息抜きにやるのを一緒にやる程度だ。
「私も兄さんともっとゲームがしたいんです。 駄目ですか?」
「そういう事ならかまわいけど」
「やった、じゃあ兄さんの部屋でやりましょ」
「別にここで構わないんじゃないか?」
「駄目です、姉さんに洗い物をさせている前でやるのは私が嫌なんです」
璃奈ちゃんは自分がやりたいというタイプなので、自分以外の誰かがやっている近くでゆっくりするのが嫌なのだろう。
「終わったわ」
そんな話をしていると、瑠奈の洗い物が終了してしまっていた。
今回のお話はいかがでしたか?
ブクマ・評価でいいねしていただけると励みになるので、どうかご検討くださるとうれしいです。
それではまた次回もよろしくお願いします




