第10話一件落着 瑛太視点
そうしてテニス部の面々は肩を下ろしながらその場を去っていった。
流石にこれ以上は来ないだろう。
校門前であれだけの啖呵に加え、それを聞きつけた大勢の生徒が見に来ているのだ。
これでまた来ることがあるとすれば、精神面が限界突破した化け物だろう。
流石にあの人達にそこまでする度胸はないとは思うけどね。
そうして僕らは平和な時間を過ごす、はずだった……。
「水原君、入る気にならないか?」
面の皮が厚いというかむさくるしいというか、なんでこっちに来た?
瑠奈の事が解決したと思ったら、今度は僕の方に矛先が向いてきたのだ。
面倒くさいな。
「すみません放課後は忙しくて、部活動してる余裕がないんです」
瑠奈の練習を見ないといけないし、何より部活動というのが面倒だ。
嫌でも長門先輩に会わないといけないし、何より先輩をコケにしたのだ。
虐められるのは目に見えている。
加えて瑠奈の件についても先輩に命令されることは必須だ。
余裕がない事を告げれば諦めてくれるだろう。
瑠奈程実力がある訳じゃないし、有名選手でもないのだ。
いずれ、諦めてくれるだろう。
「よかったの? 部活はいらなくて」
「いやいや、今の状況で入る馬鹿は居ないだろ」
「……確かに」
悪戯っぽく言う彼女に言葉を返すと、彼女はクスッと笑っていた。
彼女も僕が入らないことくらいわかっているのだ。
「え~ちゃん、今日この後暇?」
「? うん、特に予定はないかな」
今日は瑠奈の練習が休みの日だ。
大体月火木金が練習時間や自主連の日、試合の前の週は月火金土、試合後は火水金土と決めているのだ。
今日がその水曜日で練習が休みだ。
「ならさ、璃奈と一緒に遊びに行ってもいい? 久々にえ~ちゃん家でゲームしたい」
「僕の家で?」
「うん、久々にえ~ちゃんママと話したいし」
「ちょっと確認とってみる」
そうして母に連絡すると、「いつでも連れ込んどいで!!」と帰ってきた。
言い方、まるで僕が無理矢理引きずり込むような言い草だ。
「OKだって、いつでもおいでってさ」
「そっか」
「どうする? 着替えてから来るか?」
「そうだね、流石にスカートは不味いからねぇ~」
璃奈ちゃんの方へ迎えに行くと、彼女も「行きたい!!」というので親に連絡し椎名姉妹の家で二人が着替えるのを待つことにした。
そうして一時間ほどして二人が準備を済ませたので自宅に向かう事にした。
「久々だな~、里香さんに会うの」
「だねぇ~、楽しみ~」
ルンルンとしている瑠奈と璃奈ちゃんと共に自宅に向かうのだった。
今回のお話いかがでしたでしょうか?
それでは次回、また読んでくださると嬉しいです。
ブクマ・評価をしていただけると作品の自信になるので、していただけると僕が泣いて喜ぶかも?
それでは次回、お楽しみにしていてください!!




