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この世界で俺は……  作者: ねこネコ猫
高校編
92/163

No91

え~、皆様お久しぶりです。前回お会いしたのはだいぶ前でしたね。かなり間が空いてしまいましたが、今回のお話はち〇散歩ならぬハル散歩回です。楽しみにしていた方もそうでない方もお楽しみいただければ幸いです。では、本編スタート!


唐突だがこの日記をみているあなたはアニメや漫画、ゲーム等をするだろうか?大好きだよって人もいればあまりやらない、全く興味が無いという方もいるだろう。俺は嗜む程度には好きだ。クール毎に注目のアニメをピックアップしたり、漫画の新刊は予約して買うし、ゲームも選り好みせず面白そうと思った物を片っ端からプレイするくらい好きだ。それって嗜む程度じゃないよね……と突っ込まれるかもしれないが、このレベルならまだまだ健全よ。ガチのオタクはそれはもうヤバいからな。傾ける情熱や、愛が凄まじいんだよ。あれはもう二次元信仰だね。そういった人に比べると俺なんて普通よ、普通。さて、前置きもこれで終わったし本題に入るが俺は今オタクの聖地と呼ばれる場所に来ています。オタクの聖地と聞いてすぐに浮かぶのが秋葉原、日本橋オタロード等だろう。でだ、今いる場所はそう言った有名どころを凌駕する規模となっている。兎に角範囲が広いし、お店の数も尋常じゃない位あるし、広告とか隙間が無いんじゃね?って思うくらいビッシリ敷き詰められている。といってもエロ全開やTHE美少女!みたいな広告は少なくて、どちらかというとお洒落で品がある感じ。前世の感覚から言えば物足りない。あの雑多な感じや、至る所にいる二次元美少女、派手な看板とかが生み出す混沌としつつも一体感があるあの雰囲気が無いからだろう。男女比が偏っている為仕方ない部分もあるが、なんかなぁ~……。まあ、文句を言っても始まらないしさっさと買い物を済ませますか。


今回買う物は新作ゲームとアニメの円盤だ。いつもは通販で買っているんだが、今回は店舗特典が異常なほど豪華だったのでこうして足を運んだ次第だ。買うお店は一店舗のみでそこの特典が一番良かったので選びました。流石に全店舗で特典集めをするだけの財力は……あるが、無駄遣いは良くないのでね。で、そういった商品を扱っているお店って前世だとアニメ〇ト・ゲ〇マーズ・虎〇穴・メロンブ〇クス等が有名だが残念ながらこの世界には無い。が、それ以上に規模が大きいお店がある為問題なし。早速店内に入り目当てのフロアへ降りたつと爽やかな良い香りが。そして綺麗に整頓されている商品や見やすく区画分けされている通路。可愛らしいPOPに書かれた丸文字がなんとも女の子らしくてグッド。昔こういったお店に来たことがあるが、店内は雑多で何とも言えない臭いが充満しているし汚い字で書かれたPOPが飾られていたりとまさに男の世界、オタクの世界だったが今はどうなんだろう?今となっては知るすべが無いがそれは一旦置いておいて、しげしげと店内を見ていたらそこかしこから囁き声が聞こえてきた。

「ねぇ、なんで男性がこんな所にいるの?」

「まさかアニメ好きなのかな?」

「どうしよう!こんな事ならもっと可愛い服を着てくれば良かった」

「アニメ好き男子とか神話の世界の話だと思っていたのに……現実になるとは」

「ぐふふふっ。オタクの聖地で男子と出会うとか薄い本のネタになる!これは……捗る~!!」

おい、後半の二つはおかしいだろ?神話ってなんだよ。それと薄い本のネタにするのは止めて下さいマジで。美少女との絡みならいいけど、ほぼ百%BLに使われるだろうし……。心に大ダメージを負ったがここで挫ければ目当ての物が買えん。グッと力をいれて前に進むとゾロゾロとついてくるお客さん。何時ぞやもこんな事があったが、やはり慣れないな。

売り場をウロウロとうろつきようやっと見つけました。え~っと、BOXで前後編だからOKだな。お値段は数万円と高価だがその価値はある。……んあ?商品をお買い上げのお客様はくじ引きが出来ます?景品は直筆サイン入り色紙、等身大POP、台本の複製等々か。これは欲しい!が当たる確率は滅茶苦茶低いだろうし、期待しないでおこう。欲しいけど。

「あの、このアニメ好きなんですか?」

「えっ?」

声の方に振り向くと美人さんがいたんだが、いきなり声を掛けられるとビックリするから出来ればやめて欲しいな。すみませんとかの前置きがあればいいんだけどまあいっか。

「いきなり話しかけてごめんなさい。でもジッとBDを見ていたから好きなのかなと思って」

「あ~、このアニメ好きですよ。作画も綺麗だし、内容も大人の視聴に耐えられる出来だし声優陣もベテランを起用していて安定しているから演技の心配も無いし良い作品ですよね」

「ですよね!私も大好きで視聴用、保管用、布教用に三つ買ったんですよ。素晴らし作品なのでお布施の意味もありますけどね」

「おぉ~、作品愛が凄いですね。羨ましい」

「大好きな物にはお金を惜しみたくないですし、これくらい当然です」

ドヤ顔をかまして言っているが、的を射ているので許そう。普段は節約して、ここぞという時に使うっているのは正しいお金の使い方だしこの人出来るな。ただの美人さんでは無いという事か。

「ちなみに今クールで一押しの作品はなんですか?俺は『死を望むあなたへ』が一押しです」

「あっ、私も同じです。内容的には凄く重たくて、暗くて、鬱々とした話ですけど世界観ともマッチしているし重厚で大人向けの作品ですよね」

「ですね。ただ、かなり人を選ぶ作品なので好き嫌いはハッキリ分かれるでしょうね。R15+だから際どい描写も多いですし」

「ですです。でも原作から考えるとマイルドな表現にはなっていますよ。原作通りならR18は確実ですし、BDとかも最悪発禁になりかねませんしね」

「あ~、確かに。そもそも『死を望むあなたへ』のイントロダクションがこんな感じですもんね」


『この物語には希望も救いも愛も無い。あるのは絶望と地獄のみ。汝に問おう。覚悟はあるか?死を受け入れる事は出来るか?否と言うなら今すぐ去れ。生とは死への旅路であり、死は幸福になる唯一の方法。あぁ、死を望みながら死ねないあなたはなんと不幸な事か。これは悲劇であり、喜劇である。さぁ、人形たちが舞い踊る舞台の幕が今上がる』


「空で全部言えるなんて凄い」

「あはは。実は原作の大ファンなんですよ。初版で全巻持っている位好きです」

「初版で!?うわ~、羨ましい。アニメも放送されているいまならかなりの値段になりますよ」

「ですね。でも売る気は無いです」

こればっかりはいくらお金を積まれても無理よ。そもそも作者の二作目にして渾身の作品であり、小説の後書きでもこの作品は私にとってターニングポイントになるだろうって書いてるくらいだ。そんな作品の初版を売るとか考えられんね。

「ですよねー。あっと長々とお話してしまいすみません。同好の士とこうしてお話で出来て楽しかったです。ありがとうございました」

「こちらこそありがとうございました。またどこかでお会いする事があればお話ししましょう」

こうしてアニメ好き美人との楽しい会話は終わりを告げた。まさかこんなに熱くなって語るとは思ってもみなかったよ。それに周りにいるお客さんに布教も出来たし万事OKだな。これで少しでも円盤の売り上げが上がればいいんだけど。二期につなげる為にもオナシャス。あと時間も押してるしさっさと会計するかね。


え~、レジで会計してくじ引きもしましたが残念賞でした。全くもって運が無い俺です。次はゲームコーナーに行って目当てのゲームを買います。所謂死にゲーで高難易度、鬼畜マップ、不親切マップ等々挙げればキリが無いが強敵を倒した際の達成感は何にも代えがたい。もう脳汁ブシャァーですよ。その快感を求めてプレイしていると言っても過言では無い。が、デメリットもあって気付けば数時間経っていたなんて事がザラにあるくらい時間泥棒なんだよね。朝からプレイして気付けばお昼、でも飯を食う時間が惜しいので空腹を無視してやり続けてはいもう夜ですなんてこともあったり。これはゲーマーならあるあるじゃないかな?時間管理が出来てないだけじゃんって言われればそうなんだけどね。でもゲーム楽しいんだよ。仕方ないじゃない。結衣だって同じような事言ってたしそんなもんなんだよ。あー、そうそう。このゲームオンラインプレイも出来るから結衣とパーティー組んでやる予定なんだ。楓や柚子は殆どゲームはやらない上死にゲーは敷居が高いからお誘いしていません。パーティーゲーム……、マ〇オカートとか大乱闘スマッシ〇ブラザーズとかなら大丈夫で一緒に遊んだときは大盛り上がりだったな。今度誘ってまたやるか。頭の中で予定を組み立てつつ商品を持ってレジにGO。


はい、今回買う予定の物は全て買い終わりました。手に提げている紙袋はパンパンになっていて、上の方からポスターが飛び出ていたりとそこはかとなくオタク臭を漂わせています。

今日は他に予定も無いし帰るかな。しっかし、リアル店舗で買うのは何かと疲れるな。家でゴロゴロしていれば勝手に届く通販最強説がこれで立証されたが、割に合わん。お腹も空いたし葵に頼んでご飯作ってもらおう。最近料理の腕を上げていてセミプロレベルといっても過言じゃないくらい。お菓子作りに関してはアリスさんの指導の甲斐あってかほぼプロレベルだし、まだ高二なのに凄いよな。秀才の妹を持ててお兄ちゃんは幸せです。………………腹減った。


締まらないオチですがこれにてハル散歩は終了となります。有難うございました。

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