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この世界で俺は……  作者: ねこネコ猫
高校編
4/163

No4

さて、今日も一日頑張るぞい!と気合を入れて登校。「おはよう」と挨拶をしながら教室に入ったら、えっ!?って驚かれたんだが……。登校二日目にしてイジメ?イジメなの?そんなの駄目!絶対!悲しい気持ちで席まで行こうとしたら、慌てた様子で近くの女子が話しかけてきた。

「おはよう。あの今日も登校したんだね。驚いちゃった」

「ん?どういうこと?」

「男子は月一回だけ学校に来るから、甲野君もそうなのかなと思ってたんだ。だから今日も来るとは思わなくて」

「そういうことか。学校には毎日行くつもりだよ。せっかく入学したんだしね」

「えぇ!本当?じゃあ毎日甲野君と会えるってことだよね。嬉しい」

「あはは。ありがとう。じゃあそういうことで今日もよろしくね」

「うん。今日も一日頑張ろうね」

ふうっ、イジメじゃなくてよかった。


席でぼっーとクラスメイトを見てたんだが、顔面偏差値高くない?みんな可愛いし、スタイル良いんだが。Aクラスはそこら辺も加味されている…………わけ無いか。他のクラスの生徒も総じて可愛いしな。それだけでもこの学校にはいってよかったよ。そんな事を考えていると横から驚いた様子で

「えっ?ハル君?今日も登校したの?」

なんて声が聞こえたので振り向くと結衣と楓がびっくりした顔をして立っていた。

「あぁ。他の人にも同じ事言われたけど毎日学校には行くつもりだよ」

「そうなんだ。やった!」

「結衣すっごい嬉しそう」

「楓ちゃんも嬉しそうにしてるよ~。ニヨニヨしてる~」

「うっ、そ、そんなニヨニヨなんてしてない……はず」

そんな会話をしている二人をなんとは無しに改めて見たんだが、一瞬我が目を疑ったよ。聞いて驚くな!なんと結衣はニーソ・楓は黒ストッキングだったんだよ!

えっ?そんなことかよって?ばっか、お前高校生がニーソ・黒ストとか漫画かアニメでしか見たことないよ。それが目の前にいるんだぜ!興奮せずにいられるかってんでぇ。しかも、スカートが短い(二次元かよってくらいの丈)から絶対領域とか黒ストが醸し出す脚線美とかほんとありがとうございます。<(_ _)>

特にスカートからチラ見えする黒ストのランガード。最高だし至高にして究極だね!そんな熱いパトスを感じ取ったのか楓がこちらを見て一言。

「ハル君はこういうのが好きなの?」

「はい好きです。それに楓はスタイルが良いから似合っているしね」

「あ、ありがとう」

「じゃあ、私は?ニーソなんだけど変じゃない?」

「うん。似合ってるし可愛いと思うよ」

「えへへ~。可愛いだって」

そんな会話を他の女子が聞いていて後日ニーソ・黒ストが流行るとはこの時は思っていなかった。



昼を食べながらどの部活にするかという話題になったんだがどうすっかな?なんも考えてなかった。別に部活加入は強制ではないので帰宅部でもいいんだが二人はどうするのか聞いてみるか。

「二人は部活は入るの?」

「う~ん、一応金曜日に開催される部活紹介を見てから決めようと思っているよ」

「私も同じです」

ふむふむ、部活紹介ね。今週末にあるらしいし俺もそうしよっかな。



気付けばもう金曜日。いきなり日にち飛び過ぎじゃないかって?まあ、特に日記に書くような事はなかったからね。しゃーない、しゃーない。んで、今日は部活紹介がある日。体育館に移動して各部活を見てみました。気になったのはゲーム部・料理部・アルバイト部かな。ゲーム部は古今東西の色々なゲームをする部活、料理部はそのまんま料理する部活、アルバイト部は社会勉強の為アルバイトをして、月一で学校にレポートを提出するっていうかなり変わった部活。一応帰宅部の線も残ってはいるが、この三つの内どれかに入りたいと思う。そんなことを考えながら教室に戻ろうと歩いていたら

「あの。Aクラスの甲野君ですよね?」

上級生から声を掛けられた。なんか用だろうか?

「はい。甲野ですが、なにかご用でしょうか?」

「私は生徒会の有馬柚子(ありまゆず)といいます。少しお時間をいただけますか?」

「かまいませんよ」

「ありがとうございます。では、単刀直入に言いますが甲野君。生徒会に入りませんか?」

「あの、お誘いは嬉しいんですがなんで俺なんですか?もっと相応しい人……首席入学した人とかの方が良いと思うんですが」

「今まで生徒会に男子生徒が入った事はありません。もし甲野君が入ってくれれば生徒会設立以来初の快挙になります。そうなれば今まで以上に私たちが力をつける事ができます。それに内申点もUPしますよ」

「…………そうですか」

「というのが建前です。正直に言うとですね、甲野君と仲良くなりたいからです。生徒会に入ってくれれば一緒に仕事をして距離が縮むかな~っと思って」

「あの……、ぶっちゃけましたね。えっと、そう言ってもらえて嬉しいんですが生徒会には入れません。申し訳ないです」

「あちゃ~、断られたか~。うん分かった。でも、仲良くなりたいのは本当だからお友達になってくれないかな?」

「はい。俺でよければよろしくお願いします」

「やった!こっちも断られたらどうしようかとドキドキしちゃった。これからよろしくね。なにか困った事があったら言ってね。出来る限り力になるから」

そう言ってグッと力こぶを作るポーズをしてにっこり笑顔の先輩。(華奢だから威圧感0 むしろ可愛い)くっ、この攻撃は俺には効く。HPが半分は持っていかれた。心の中でorzとなりながらも

「ありがとうございます。そろそろ教室に戻らないといけないので失礼します」

「こちらこそ、時間取らせてごめんね。じゃまたね」

有馬先輩と別れて教室に戻るといつもの二人が話しかけてきた。

「ハル君遅かったね。何かあったの?」

「あぁ、なんか生徒会の人に話しかけられて勧誘された」

「勧誘?なんでまたそんなことになったの?」

「俺が入ると生徒会設立以来初の快挙になって、より力をつける事が出来るとかなんとかで誘われた」

「なにそれ!失礼じゃない?誰にそんなこと言われたの?」

「有馬先輩って知ってる?その人に言われた」

「う~ん、知らないけど楓ちゃんはしってる?」

「えぇ。生徒会会長で今二年生だよ。ダントツの人気で当選したとか」

「そうなんだ。ハル君は入るの?」

「いや、断ったよ。特にやりたい事とかも無いし、興味も引かれなかったからね」

「断って正解だと思うな。小耳に挟んだんだけどここの生徒会ってやる事が多くて激務みたいだし」

「うわっ~、私は無理だ~。すぐに力尽きそう……」

マジか、激務は仕事だけで十分だよ。青春をそんな事で消費したくないし断ってよかった~。しかし有馬先輩人気なんだな。まあ、綺麗な人だしキリッとした感じが同性にも受けそう。そんな人と友達になったんだよな。見たことないけど神様に感謝しとくか。


週が明けて数日。

クラスメイトや有馬先輩なんかに部活の事で色々相談したんだが、アルバイト部に入ることにした。さっそく入部しようと部室に行ったんだが扉を開ける前に身だしなみチェック。よし、OK!ノックをすると返事が返ってきたので「失礼します」と挨拶をしながら入室。中には三人の生徒が椅子に座りながらこっちを見ていた。

「あの、アルバイト部に入部したくてきました。よろしくお願いします」

「おぉ~~、まさかの新入部員ですか!しかも男性!」

「今年は期待薄だと思っていたからこれは嬉しいね~」

「部長。()()()じゃなくて毎年期待薄じゃないですか」

「それは言わない約束だぞ。それにせっかく来てくれた入部希望者にうちが人気無いみたいに思われたらどうするんだ?」

「三人しかいませんけどね。それよりもその入部希望者がポカーンとしてますよ」

「おっとこれは失礼した。私はアルバイト部の部長だ。気軽に部長と呼んでくれ」

「私は副部長の後藤美玖(ごとうみく)です。よろしくね」

「うちは田中菫(たなかすみれ)だよ~。よっろしく~」

「俺は甲野悠といいます。一年です。よろしくお願いします」

「さて、さっそくだけど入部届を書いてもらっていいかな?」

入部届にサラサラッと必要事項を書いて部長に渡したら

「達筆だね。っと、うん特に問題なし。後で顧問がくるからその時に渡してくれ」

「分かりました。顧問って誰なんですか?」

「君の担任だよ」

「えーー、マジですか?」

「あぁ、マジだよ。この部活はちょっと特殊だからね。顧問も優秀な人でないと難しいんだ」

「うちの担任が優秀……、あの見た目で……」

「言わんとすることは分かる。見た目は合法ロリだからね。でもAクラスを受け持っているだけあって有能なんだよ」

「だね~、うちも一年の時の担任だったけどほんと完璧超人かって思うことが何度あった事か」

「そうなんですね。合法ロリじゃなく完璧超人ロリだったとは……。恐るべし」

そんな会話をしつつ、良い先輩達で良かったとホッと胸の内で息をついた。

個人的には黒ストッキング>ニーソです。

タイツではなく黒ストッキング!

そしてランガード無きストッキングはストッキングにあらずと思います。


すみません。熱くなりました……反省します。


みなさんはそういったこだわりはあるでしょうか?

ぜひ感想欄に書いていただければと思います。

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