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この世界で俺は……  作者: ねこネコ猫
高校編
20/163

No19

本日は土曜日です。だからどうしたって?今日はみんなで海に行く日です!楽しみ過ぎてなかなか寝付けなかったよ。まるで遠足前日の小学生みたいだよね……。

気を取り直して、今は絶賛準備中。浮き輪よし!水着よし!日焼け止めよし!一つ一つ指さし確認をしていると母さんに笑われてしまった。いやいや、忘れ物したら大変だし大事な事だよ……多分。そうこうしているうちにみんなの準備も終わったようで車に乗って出発進行。十時に駅前で待ち合わせをしている為移動中。


さあ、やってきました集合場所に。辺りを見回すと一塊になっている集団を発見。見慣れた顔ぶれが揃っている為、そちらに移動しつつ手を挙げて挨拶。向こうも手を振って挨拶を返してくれた。

「おはよう。待たせちゃった?」

「ううん、大丈夫。それにまだ来てない人もいるし」

「そっか。じゃあ今のうちに荷物車に積んじゃおうか」

「了解。ハル君の車に乗る人は決まってるの?」

「いや決まってないよ。うちの車は七人乗りだからあと四人乗れるよ」

そう言った後女子達が集まってコソコソ話し出した。しばらく話し合ってたみたいだが無事終わったようだ。

「じゃあ、私と先生、あとはまだ来てないけど有馬先輩と真美ちゃんが乗ります」

「分かった。重い荷物とかある?あるなら俺が持っていくよ」

「ありがとう。じゃあ、これお願いできるかな?」

そうして車に荷物を詰め込みながら、チラリと視線を移す。楓のお姉さんが今回車を出してくれたんだが、そちらには楓とクラスメイトが乗車するみたいだ。車は高級ワゴン車で、光沢が凄い。夏の日差しをこれでもかと反射して暑いくらいだ。

もしかして楓の家ってお金持ちなの?今までそんな話は聞いた事がなかったけど、どうなんだろ?そんな事を考えつつ荷物の積み込み完了。遅れている有馬先輩が来れば出発だ。ちなみになんで先輩も一緒に行く事になったかと言うと……。


終業式があった日にまで遡るんだが、帰りのHRも終わりいよいよ夏休みスタートでみんな浮かれている中教室の後ろの扉の方から声をかけられた。振り向くと先輩が手招きをしている。なんだろう?と思いつつも扉の方に向かって歩き出した。

「先輩。なにか御用ですか?」

「えっと……、あの……ね……、小耳に挟んだんだけど夏休み海に行くの?」

「はい。クラスメイトと行く予定です」

「そうなんだ……。もし……、もし迷惑じゃなければ私も行ってもいい?」

なるほど。言いづらそうにしていたから何かあったのかと思ったけどそうか……、海ね。

「実は俺の方も先輩を誘おうと思っていたんです。でも、夏休みも生徒会の仕事があるみたいで誘ったら迷惑じゃないかなって思ってて」

「そんなことないよ。むしろ誘って誘って。じゃあ、私も参加してOK?」

「はい。よろしくお願いします」

こうして先輩の参加が決まった訳だ。


回想終了。

さて、時計をみると待ち合わせ時間を少し過ぎていた。先輩が遅刻するなんて珍しい。…………いや、なにかあったのか?事故にあったとか、身内が急病になったとか。もしそうなら大変だ。急いで携帯に電話してみる。プルルルル、プルルルルとコール音が鳴っているが出る気配がない。これはいよいよ悪い予感が当たったか?と思っていると、タッタッタッと足音が近づいてきた。足音の方に振り返ると先輩が必死になって走っていた。

「はぁ~、はぁ~、お、遅れて、はぁ~、はぁ~、ごめんなさい」

「先輩、まずは座って息を整えて下さい」

近くのベンチに座り暫くたち落ち着いたようで再度謝罪をしてきた。

「本当に遅れてごめんなさい。うっかり電車を乗り過ごしちゃって」

「そうだったんですね。事故にでもあったのかと思って心配してたんです」

「ごめんね。実は今日が楽しみで寝るのが遅くなっちゃて……、それでぼっーとしてたら……」

「乗り過ごしたという訳ですね。まあ、無事で何よりです。じゃあ車に荷物積んじゃいましょう」

こうして無事先輩も来ていざ出発と相成った。


車で移動する事約一時間半ほどで海に着いた。早速着替える為に更衣室に行こうと思ったんだが……。無いらしい。えっ?と思ったあなた。俺も同じことを思ったよ。理由を聞いてみるとこんなことを言われた。男性はあまり外出しない上、女性が苦手な人が多い為人が多い場所にはなるべく行かないようにしているらしい。

となれば当然夏の海なんて来るはずがなく、必然男性用の更衣室なんかも無いと。これは困った。どうすっかなと思案していると

「じゃあ、車の中で着替えたらどう?タオルで窓を塞げば外から見えないし」

母さんがナイスアイデアを提案してくれた。

「その手があったか。じゃあ車の中で着替える事にするよ」

「兄さん一人だったら何かあったら大変なので私も車で着替えます」

「いやいや。子供じゃあるまいし一人で問題ないよ」

「駄目です。ストーカー事件を忘れたわけではないですよね?」

うっ……、それを言われると何も言い返せない。

「分かった。じゃあお願いするよ」

「はい」

こうして、俺と葵は車内で着替えて他の面々は更衣室で着替える事となった。窓にタオルを掛けて目隠し完了。Tシャツや、ハーフパンツを脱いでハタと気づく。パンツを脱げば全裸になってしまう。いくら兄妹といえどこれはよろしくないのでは?どうやってパンツを脱いで海パンを穿くか……。ポクポクポク、チーン〇休さんよろしく閃きました。腰にタオルを巻いてパンツを脱げばいいんじゃん!ありがとう!一〇さん!いそいそとタオルを巻き海パンを穿いていく。無事装着完了であります。妹に全裸を曝す変態にならずに済んでホッとしつつ、葵に目を向けてみる。うん。しっかり胸元からタオルを巻いて着替えていらっしゃる。さすが葵。さすあお。さて、脱いだ服を畳んでバックに詰めるか。作業中の俺の背中に若干恥ずかしそうな声がかけられた。振り向くとそこには………………。天使がいた。

比喩でもなんでもなく天使がいた。言葉が出てこない……。

「あの……似合っていませんか?」

ちょっと悲しそうな声色で聞いてきてハッとして言葉を返す。

「あまりにも天使だったから、見惚れて声が出なかった」

「天使?よく分かりませんが、兄さんに気に言って貰えたなら嬉しいです♡」

うん、にっこり微笑んだ顔もまた可愛い。そして、天使発言も華麗にスルー。ありがたや。そんなこんなで、二人とも着替え終わったのでみんなと合流しよう。更衣室付近で待っているんだが、水着姿の女性たちが次々に吐き出される。う~ん、ビューティフォー!みなさん可愛い&綺麗で大変目の保養になります。ちなみに、私見だが水着って下着と変わらないよな。なぜ下着姿は恥ずかしがって水着は恥ずかしくないのか?例えば海だから水着を着るのは当然とか、デザインや素材が違うからとかそういう曖昧な答えは求めていない。論理的な回答を求めてしまうがこれといって思い浮かばない。女性に聞けばいいのかもしれないが、セクハラになる可能性があるしな……。色々頭の中で思考を巡らせているとついに待ち人が現れた。


まず、感想から述べよう。ビキニ・ワンピースタイプ水着・パレオ付きビキニとなっている。一人ひとり詳細を述べたいところだが、長くなるので割愛させて貰う。取り敢えず主要な面々で勘弁願いたい。結衣:ピンク色のホルターネックビキニ、楓:白の紐留めビキニ、有馬先輩:黒のセクシービキニ、先生:ワンピース水着、葵:チェック柄のビキニと言った感じだ。ハッキリ言おう。圧巻である!誠に圧巻である!!ハラショー!ハラショー!この光景を見れただけで満足だ。もう悔いはない、今死んでも構わない。そんな事を考えていると移動して荷物を置こうという話になった。移動してササッとパラソル等を立てたりしてしまう。パラソルの陰に入って一息つく。改めてみんなの水着姿を見ているが、普段は隠れている部分が水着では見える。ということは新しい発見もあるわけで。


結衣はなぜおっぱいでかいのにあんなにクビレているのか?謎だ……。あと、お尻が安産型とでもいうのかとても良い!ちなみに、髪型はいつも通りで特に変えてはいない。


楓は本当に均整が取れたモデル体型だ。女性が憧れる体型といえばいいのだろうか?ホッソリしているんだが、出る所は出ていてしかも着痩せするのか服の上から見るときよりも胸がでかい。これは嬉しい誤算だ。髪型はシニヨンで普段の清楚系美人とは違い可愛い系になっている。


有馬先輩はこう肉感的だ。露骨なエロさではなく、こう滲み出すようなエロさがある。いや、エロでは語弊があるな。セクシーが正しいか。黒のセクシービキニも相まって妖艶な色香を漂わせている。本当に十代なのか?う~む、普段の生徒会長然とした感じとは全然違う。今回のような機会がなければ気付かなかっただろう。本当に感謝です。


先生はワンピースタイプの水着も相まって小っちゃい子的な可愛さがある。親戚の子供的な感じ。だが、時折見せる大人な仕草がギャップとなりドキッとさせられる。子供的な可愛さと大人の魅力が同居しているのが大変GOODです。


葵はチェック柄のビキニだが、妹よ……いつの間にそんなに成長してたんだ。まだ、中三とは思えぬスタイルの良さ。これは今後が非常に楽しみです。あっ、兄として妹の成長を見守るのは当然だよね。(やま)しい気持ちは一切ないからね。勘違いしないでよね。


以上が俺の私見となる。各々大変魅力的であり、美しい。

以上で報告を終わる。オーバー

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