表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

コント・漫才

コント【異世界から来た魔王】

作者: 瑳帆

ゲラゲラコンテスト3の応募作品です。


よろしくお願いいたします。

魔王…魔

お嬢様…嬢

警察官…警


魔「やっと見つけた…我が妻よ!勇者に命を奪われたそなたの魂を探し続けて早や十年。まさか異世界に生まれ変わっていたとは思いもしなかったぞ」


嬢「言っている意味が分かりません」


魔「そなたを迎えに来たのだ!」


嬢「ああ、新しい運転手でしたか」


魔「アタラシイウンテンシュとは何だ?いつものようにご主人様と呼んでくれ」


嬢「いつものようにと言われましても初対面ですよ?」


魔「初対面?まさか生前の記憶が残って無い…のか…?」


嬢「それにご主人様とは父の事ですよ?」


魔「ティティだと!?ティティとは勇者の名前!そなた…勇者に洗脳されていたのか!?」


嬢「どうやらあなたは新しい運転手では無いみたいですね」


魔「我は魔王。そなたの夫だ!」


嬢「なるほど、理解しました」


魔「おおお!思い出したか?我が妻よ!」


嬢「ロリコンの変態ですね?」


魔「ロリ…コ…ん?意味は分からぬが屈辱的な何かを感じる」


嬢「きゃーたすけてーおまわりさーん(棒読み)」


警「ちょっと、ちょっと~!交番の前で大声出さないでよ!もう直ぐ勤務交代の時間なんだからさ~」


嬢「児童ゆうかいの現行犯です、たいほして下さい」


令嬢が警官の後ろに隠れる。


魔「貴様は誰だ!?我が妻をたぶらかす勇者の一味か!?」


警「うわ~!折角見て見ぬ振りしてたのに」


嬢「仕事しろよ、税金どろぼう!」


警「嫌だよ~この後、合コンなんだよね~」


嬢「くさってますね…父にたのんでクビにしてもらいましょうか?」


警「こわっ!小学生に脅された!」


魔「何を楽しそうに話をしている!我が妻から離れろ!消し炭にされたいのか!?」


警「えええ~?楽しそうに見える?脅されてるのに」


嬢「そこのオジさん。このくさった税金どろぼう、消し炭にしてください」


魔「おおお!我が妻の可愛いお願い、聞いてやらんことも無い!」


警「消し炭にする事が可愛いお願いなの?」


嬢「ツッコむとこ、そこじゃ無い」


魔「消えて無くなれ!ダークファイヤ!」


嬢「…」


警「…」


魔「何故…何故ダークファイヤが出ない…」


嬢「ツッコみなさいよ」


警「嫌だよ、関わりたくない案件」


嬢「これ以上あんなはずかしいセリフ聞きたくないです。回収して」


警「無理~!調書とか取るのやだ~!残業したくない~!」


嬢「だだっ子か!?」


魔「そうか分かったぞ!この世界には魔法を行使する魔素が無いのだ!」


嬢「消し炭にならなくて良かったですね?」


警「その設定まだ付き合わなきゃ駄目?」


魔「はっ!なんたることだ…魔素が無ければ魔王城に帰れないではないか!?」


嬢「ロリコン変態ホームレス男がおまわりさんに保護を求めています」


警「押し付けないで!」


魔「ああ!そうだ、念の為に魔石を用意していたのだった」


魔王がゴソゴソと懐を探る。


魔「これで貴様を消し炭に出来る!」


嬢「消し炭にされますよ?(笑)」


警「それは困るな(笑)」


魔「消えて無くなれ!ダークファイヤ!」


嬢「わ~お!掲示板が燃えましたね」


警「コントロール皆無だね」


嬢「ツッコむとこ、そこじゃ無い」


警「本物の魔王って事?」


嬢「だって掲示板、消し炭ですよ?」


魔「くそっ!外したか!今度こそは…ダークファイヤ!」


嬢「…」


警「…」


魔「しまった!魔石は一回しか使えないのだった!」


嬢「放火の現行犯です、たいほして下さい」


警「後、十分で交代だから様子を見よう」


嬢「清々しいほどにブレませんね」


魔「かくなる上は魔王城に戻り大量の魔石を取りに行こう!」


嬢「先にそうするべきでしたね」


警「いつ気付くかな?」


魔「あああ!魔石が無いと魔王城に帰れないのだった!」


嬢「以外と早く気付きましたね」


警「ところでお嬢ちゃん、こんな所で何してたの?」


嬢「迷子なんです。保護して下さい」


魔「あああ!帰れない~!!」


警「あああ!帰りたい~!!」


読んで頂きありがとうございます。


別作品、コント【異世界から来た勇者】も読んで頂けたら幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 3人のわちゃわちゃ感が面白かったです! 魔王とお嬢様に警察官を混ぜるセンスが秀逸でした!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ