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4 民からまた放浪の民になる
だから、私は冒険者ギルドに出向いた。
出向き、説明を受けギルドバッチを受け取り三つの権限を貰った。
一つはポイントを上げられる権利。
二つは家を貰い、その管理をする。
三つは自ら剣を取り道を切り開く権利であった。
私は切り開く道を選んでいた。
いざ、切り開かんと目の前に行けば目の前は様々な茨の道がお生い茂っている。
辺りを見回すと拓けた道もあった。
だがそこは誰かが踏み固めた地面が広がっている。
つまり、誰かが冒険の旅に出た場所だ。
私はそこから目を逸らす。
何故なら、その先の冒険は決して栄光にたどり着けないと思うからだ。
誰かの旅の徒衆をしたくば、船頭に連れて行って貰えばいい場所とおもうからだ。
だから、私は自らの劔で、黄金に輝く茨の道を切り拓くその先の栄冠を求めて。