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SLUMDOG  作者: 朝日龍弥
五章 第三部隊の番犬たち
33/425

開幕と終焉

 演習が始まって半日経った頃、中央の平原では、既に第一部隊対第二、第四部隊が交戦していた。


 ティム率いる第一部隊は急いで進軍した為に、余裕を持って陣を張り、一個中隊となっているエリックとジャックの部隊に手も足もでず、案の定苦戦を強いられていた。ティムは既に撤退のタイミングを逃し、戦死者を増やし続けていった。


「くそ! くそ! これも全部あの使えない糞どものせいだ!! お前ら早く撤退しろ!!」


 ティムが悪態をつきながら威嚇にもならない小銃を乱射している一方で、エリックはいつも通り面倒くさそうにしており、ジャックは楽しそうな笑みを浮かべていた。


「ははぁ!! どうだ! これが俺様の力だ!!」

「お前の力ねぇ……」


 小声でボヤくエリックを他所に、ジャックは圧倒的な力を見せつける事をこの上なく楽しんでいた。


「見ろよ、エリック! あのティムの焦った顔をよ!! 赤くなったり青くなったり忙しいやつだな! ははぁ!!」

「ああ、見えるさ。流石に第三部隊と組まされてるあいつには同情するよ。ま、それにしたって、もっとやり方があったとは思うがな」

「このまま一人残らずぶっ殺すぞ! オラオラどんどん撃てぇー!!」


 ジャックの部隊が放つペイント弾の嵐を、ティム率いる第一部隊はほぼ壊滅状態で森へ撤退していった。


「はぁ……エネルギーの無駄」


 ティムが撤退したのを見送り、エリックはさっさと後方に下がる。そして無線機を持ち、自分達の陣よりも後方に控えさせている別動隊と連絡を取りはじめる。


「こちら第二部隊本部からドローン部隊へ。聞こえるか? over」

『こちらドローン部隊、聞こえています』


 今回の演習は、中将のお気に入りの部隊に偵察型ドローンの使い方を教えるとともに、ドローンの実践導入を踏まえたものとなっていた。


 東側の尾根にドローン部隊を待機させているのは、少しでもドローンの電波を届かせるためである。


「ドローンの動作に不具合は無いか?」

『多少映像が粗いですが特に異常はありません』

「了解。第三部隊の動向はどうなっている?」

『第三部隊、未だ確認できません。森に潜伏している可能性が高いと思われます』

「了解。引き続き監視を頼む。out」


 通信を切り、エリックは顎に手を当て少し考えこむ。


「隊長、どうかしました?」


 エリックの部下が不思議そうに尋ねる。


「いや、負傷者が多い第三部隊が平原まで来られないとしても、いつまでも森で潜んでいるのが気がかりだ」

「でも、空から探しても何処にも居ないんですよね?」

「ああ。第一部隊と別行動し始めた時は、少なくともまだ尾根を下ろうともしていなかったが、その後の消息が不明過ぎて、気色が悪い」


 エリックは、あまりにも大人しい第三部隊の顔ぶれを思い出し、不可解だと言う。


「でも、負傷兵の多い奴らにもう為す術は無いですし、考えすぎじゃ無いですかね?」

「確かに、今は奴らが居ない。が、警戒する必要もない、と言うのはな……」

「しかしほんと便利ですよね。その、ドローンでしたっけ? 殆どただのカラスにしか見えませんもんね。あ、アレですよね? ほんとよくできてるなぁ~」

「ん?」


 上を見上げると三羽のカラスが、第二部隊と第四部隊の陣地の上空を旋回していた。


「……何故、今俺たちの上空を旋回させているんだ? というか、三台もあったか?」


 眩い陽の光でよく見えないドローンを、エリックは手をかざしながら見やると、何かが落ちてきているのに気がついた。


「何だ? あれ?」


 落下して来るそれは地上10mほどの高さで、凄まじい爆発音と共に弾け飛んだ。


「「「うわぁああ!!」」」


 上空から降ってきた計三個の手榴弾は、無警戒だった東軍の陣地に赤色の染料を盛大に撒き散らした。


 爆発の半径15m付近にいた者たちは、頭から染料を被り、自分が戦死者となったことが理解できず、ただ呆然としていた。


「な、何があった! 報告しろ!!」

「エリック小隊長! じょ、上空から爆撃です!!」

「爆撃!? 空爆だと!? どう言うことだ!!」

「わ、わかりません!! 第二部隊、第四部隊の被害! およそ三十」

「な、何ぃ!?」


 先ほどの攻撃で全体の三割も被害が出たことが理解できず、普段冷静なエリックにも焦りが出てくる。


「おい、エリック!!」

「なんだ……」

「なんだじゃ無い!! どうなってやがる!!」


 この混乱を全く理解できないジャックが、エリックに状況の確認をしに来る。


「ジャック、少し黙ってくれ……今俺も状況を整理しているところで――」

「どっからの攻撃だ!! まさかティムのやつか!! 何が起こってんだよ!!」

「ああ!! もう! うるせぇーな!! 見てわからないのか!? どう見てもティムじゃない! 赤色だ!! 俺たちは――」

『第三部隊から攻撃を受けている。その通りですねぇ、ハイ』


 言いかけた言葉を先に言われたエリックは、その聞き覚えのある声に顔をひきつらせる。


「ヨ、ヨダ?」

「な、なに!?」


 エリックが口にした名前に、ジャックも思わず辺りを見渡すが、ヨダの姿は何処にも見当たらない。


『何処を見ているんです? こっちですよー? こっち!』


 エリック達が辺りを見渡すと、一羽のカラス、もといドローンが、飛びもせずその場でばたついているのが目についた。


『おや、やっと気付きましたねぇ、ハイ。あれ? 何を驚いているんです?』


 ドローンから聞こえて来るヨダの声に、東軍の部隊全体が注目した。


「あれ、ドローンだよな?」

「ああ、俺の部隊にしか使用許可が下りていない物のはずだ! 何故お前がそれを使っている? それに……何だこれは! どうやって俺たちと会話を!?」


 理解が追い付かないエリックは、取り乱しながら疑問をぶつける。


『やれやれ、質問の多い人ですねぇ、ハイ。あなた達の質問に答える義理も義務もありませんが、一つだけ答えましょう。このドローンはもう既に廃棄される予定のドローンを拾って、我々がリサイクルした物ですので、もう上の物じゃなくて、私の所有物です、ハイ。なので許可はいりません。後は企業秘密ですのでお教えできません』

「こ、こんなの! ルール違反だろうが!?」


 声を張り上げるジャックに、ヨダカラスは面倒くさそうに続ける。


『あーもう、さっきからクレームの多い人たちですねぇ、ハイ。ルールは守っていますよ? 今回は私物の持ち込み可ですからねぇ、ハイ。これは紛れも無い、私の私物ですので――おっと!』


 喋り終わる前にジャックが掴みかかったが、ヨダカラスはひらりと躱す。


 羽ばたいていった先に、一番背の高いエリックの部下の頭があり、ヨダカラスはその上に止まって見せた。


 エリックの部下はどうしていいかわからず、取り敢えず両手を挙げて捕まえようと試みるが、目の前に鋭い(くちばし)が現れ、手を止めた。


『動かない方が賢明ですよ? さもないと、あなたの目をこの嘴でくり抜きます。ある程度汚くくり抜いても、あるマニアの間では高値で売れるんですよねぇ、ハイ』

「ヒィ!」


 ヨダカラスは目に嘴を近づけながら言い放つ。


 何処まで本当のことかわからなくとも、言われた本人は、本当に目玉をくり抜かれてはたまったものではない。そんな事はしないという保証がない為、この場の全員が固まる。


『ヒヒヒヒヒ。動かないんですか? 残念ですねぇ、新しい目玉商品が増えると思ったのですが。目玉だけに』

「「…………」」

『ヒヒヒヒヒ。笑えるジョークでも無かったですねぇ、ハイ。さて、皆さん先ほどの空爆は気に入ってもらえましたかねぇ?』


 東軍の顔が苦渋の表情を浮かべるのを見て、ヨダカラスは不気味に笑う。


『ヒヒヒヒヒ。イヒヒヒヒヒ! お気に召して頂けたのなら幸いでございます、ハイ。そんなお客様に追加サービスをお持ちしましたよ』


 ヨダカラスが肩翼だけ広げてみせたのを見て、全員が空を見上げると、二羽のカラスが再び上空で旋回していた。


「全員散れ!! 散れ!!」


 ジャックの指示により全員がバラバラに、統率もなく逃げ惑う。辺りは大混乱と化した。

 ヨダカラスは空高く羽ばたくと、不気味な高笑いを始めた。




     挿絵(By みてみん)




    *     *     *




「イヒヒヒヒヒ、高みの見物とは正にこの事ですねぇ、ハイ」


 第三部隊が以前からいた西側の尾根の岩陰で、ヨダはコントローラーでドローンを操作し、モニターを見ながら不敵に笑った。


 薄型のモニターが五枚くらい並べられ、そのうち一つはヨダが操作しているドローン、もう二つは今現在東軍の上空を旋回している二つのドローンの視界モニターになっている。あとの二つのモニターは残りのドローンを動かすために、カールソンが手動でコマンド入力をして動かしている。そのためカールソンの手はいつも以上に忙しそうに動いていた。


「もう~。手だけ痩せちゃうよ~。辛いよ~。お腹減ったよ~。喉渇いたよ~」


 悲鳴にも似た声を上げるカールソンに対し、ヨダはニヒルに笑う。


「カール、もっと頑張ってください。ネイサン達に獲物取られちゃいますよ、ハイ」

「そんなこと言ったって~。もう三十人は殺れたんでしょう~? じゃあもう良くない??」

「何言ってんですか。まだ七十人もいるんですからねぇ、ハイ。エリックとジャックの首は十人分の価値ってことにしたじゃないですか。取られちゃったら奢らなきゃいけないんですよー? そしたらカールの分の焼肉無しですからね、ハイ」

「そんな~!」


 少しも妥協を許さないヨダに、カールソンは半泣きになる。


「嫌ならさっさと手を動かしてください。ほらほら」

「はーい。……あ、ヨダ~。手榴弾落としたいけどさ~。今ネイサンたちがいるから落とせないよ~」

「ハイ?」


 ヨダが自分のモニターを見ると、混乱に乗じて、二本の戦斧(せんぷ)を持ったレオンが、巨体に似合わない俊敏な動きで、次々と敵をなぎ倒していく。


「あー、あの人たち邪魔しにきましたねぇ、ハイ。てか、ネイサンとレオさんだけであの人数なんとかしようとしているんですかねぇ。あれ? ネイサンは何処です?」


 レオンの姿だけで、ネイサンの姿が見えず不思議に思っていると、カールソンが指差して居場所を知らせる。カールソンの指差す先には、レオンの背中にくくりつけられたネイサンの姿が確認できた。


「……何やってんですかねぇ……アレは」




    *     *     *




「いやぁああああああ!!」


 背中合わせの状態で括り付けられたネイサンは、レオンの激しい動きに悲鳴をあげていた。


「ちょっとぉおおおお!! レオ! 作戦て! コレ!! 何なのよぉおおおお!!」


 叫び続けるネイサンに、レオンは静かに答える。


「……(おれ)、考える、出来ない。己、戦う、出来る。考えた」

「だからって!! コレはちょっと!! 私いなくていいじゃないのよぉおおお!!」


 そうこう言っている間に、一人、また一人と倒していくレオン。括り付けられているネイサンは、絶叫を上げ続けていた。


「……己、前、倒す。己、後ろ、見えない。(けい)に任せる」

「もう!! 頼りにしてくれるのは嬉しいんだけど!! これじゃあ拳銃で撃ったって当たんないわよぉおおおお!! ていうか! レオ!! みんなといる時もそうやって喋りなさいよ!! 人見知りでもないんだからぁあああ!」

「撃つ、十分。己、馴れ合い、好まない」

「楽しそうにしてる癖に!! もう! 素直じゃないんだから!!」


 ネイサンもまぐれ当たりでも儲けものと思い、狙えるだけ敵を撃ちまくる。


「まぁ、この勝負! ヨダちゃん達に譲る気はないわよね!! レオ、この勢いで全員やっ!!」

「……?」

「ちょっとぉおおおお! 舌噛んじゃったじゃないのよぉおお!!」

「……兄は、喋りすぎる」

「あんたは喋らなすっ!!」

「……」

「早ふやっひゃいなはい!!」

(だく)!」


 混乱に乗じて十五人は倒しただろうかというところで、レオンは辺りの兵士に怒鳴り散らしているジャックに目をつけた。


「逃げるなぁああ! お前らぁ!! 戦え!! おい――」


 ジャックも、凄まじい勢いで突進してくる巨躯に気づくと、近くの兵士から小銃を取り上げ、突進してくるレオンに撃ち込む。レオンは周りにいる東軍の兵士を片手で軽々と持ち上げると、それを盾に突き進んでくる。


 ジャックの顔にいよいよ焦りの色が見えて来ると、レオンに背を向けて一目散に逃げ始めた。


 走り始めたジャックは、破裂音と共に突然目の前が真っ赤になり、驚きのあまり腰を抜かしていた。


 状況が掴めず、呆然としていたジャックは、自分が赤い染料にまみれていると理解するのに時間がかかった。


「あ……あああああああああ!!」

「あちゃー、ヨダちゃん達に先取られちゃったわねぇ」


 ネイサン達は、爆発から逃れるためにジャックを追うのをやめ、立ち尽くしていた。


「……次」

「相変わらず切り替え早いわね。あなたのそう言うところ嫌いじゃっ!!」

「……」

「ちょっとぉ!! 急に動かないでちょうだい! これで何回舌を噛んだと思ってるのよ!!」

「……喋る、ダメ。また、噛む」

「もう! わかってるわよ! 森に逃げちゃう前にさっさとやっちゃうわよ!!」

「……森、兄らの、ナワバリ」

「そうよ! 早くしないと他全部リッキー達にもってかれるわよ!!」

「諾」


 レオンは次々に立ちはだかる敵を二本の戦斧でなぎ倒し、第二部隊小隊長のエリックを探し始めた。




    *     *     *




 大将首を狙われているエリックは、自分の部下が控えている尾根まで引き返そうと、森を抜けようとしていた。


「ドローン部隊! 聞こえているなら応答しろ! 一体何が起きている!」

『わかりません!! こちらの映像には何も映りません!!』

「何も映っていないだと!? このタイミングでドローンに異常があったなんて! クソ!」

『そちらの戦況はどうなっているんですか!?』

「第四部隊はあの様子だともうダメだ! 俺たちだけでも、戦況を立て直すために一旦そちらまで退却して――」

「うわぁあああああ!!」

「なんだ!?」


 エリックの前を先行していた部下達が、一斉に足を取られ、大きな爆発音と共に赤い塗料に(まみ)れたのを見て、エリックは目を丸くした。


「ト、トラップ!? 第一部隊に構っている内にこちらの退路を塞がれていたというのか!?」


 自分たちより先に進んだ部下達の悲鳴と銃声が聞こえ、その部下達の悲鳴に混ざって少年の無邪気な笑い声が響いている。


「アッハハ!! ウヌら、こっから一歩も通さね! みーんな、アテの爆弾で化粧(つく)ったる!!」


 エリックの部下達は、次々とラウリの用意した手製の爆弾トラップに引っかかり、大量に戦死者を出していった。トラップから逃れたものは、ラウリの小銃の餌食になっていく。


「うわぁあああああ!!」

「ぎゃああああ!!」

「アッハハハハ! ドッカーン!!」


 目の前が真っ赤な塗料に染まっていくのを見て、エリックは焦りの表情を浮かべる。だが、冷静に状況を整理し、トラップのない来た道へ引き返そうと振り返る。すると目の前には暗い森に同化するリカルドが、一本の長剣(サーベル)を抜いて立っているのが見えた。しかし、構ってなどいられない。この先にある罠にかかるよりも、罠のない来た道が一番安全なのは言わずもがなである。


 エリックは一人しか障害がない道を選択して、走りながら長剣を抜いた。リカルドは、長剣を額の前に掲げ、静かに目を閉じて祈りを捧げる。


「天にまします我らの父よ、我らに罪を犯すものを、我らが許すごとく、我らの罪をも許したまえ、我らを試みにあわせず、悪より救い、いだしたまえ」

「うぉおおおお!!」


 勢いよく振り抜かれたエリックの斬撃を、リカルドはいとも簡単に躱し、いつも見ていたソルクスの動きを思い出しながらエリックに足をかける。


 単調に長剣を振り抜いたエリックは、踏み込んだ足の軸をリカルドに(すく)われたため、みっともなく前に倒れこむ。リカルドはすかさずエリックの首に長剣をあてがった。


「降伏するなら、今ですよ?」


 首に長剣を当てられているエリックは、迷いなく両手を挙げた。


「こ、降伏する……」

「賢明な判断です。主もお喜びになられるでしょう」


 リカルドは長剣をしまい、エリックを拘束して捕虜とする。


「リーくん、なして拘束ばしたん? 戦死させな、ポイントならんのにー……」

「無益な殺生は良くないですよ! 我らの父は行いを見ています!」

「リーくん……軍人向きじゃなか……」

「いいんです! 戦争が終わったら、僕は本当に聖職者になるんですから!」

「ふーん。まぁ、ええ! 第二部隊の隊長さ、降伏しただら、みなに知らせなきゃいけねぇべ!」

「それもそうですね。皆さんに報告しなくては!」


 リカルドは直ぐにトランシーバーを出して、カールソンに報告する。


「リカルドから本部へ。over」

『はいは~い。こちらカールだよ~。どうかした~?』

「東側の森にて第二部隊小隊長エリック・サウザーを拘束し、第二部隊の投降を受領しました! over」


 リカルドは自慢げにトランシーバーに向けて語る。


『はぁー? 第二部隊降参しちゃったんですか? それじゃあもう数稼げないじゃないですかぁ。全く、やる気が感じられませんねぇ、ハイ』


 残念そうな声を聞き、リカルドは片眉をつりあげる。


「……その声はヨダさんですね? 我々の勝利なんですから、もっと喜んでもいいんじゃないですか!? over!」

『降参させちゃったら相手の戦死者の数稼げないじゃないですか。勿論、エリックの首はポイントになりませんからね、ハイ』

「な!? ポイント制などと遊んでいるのは、ヨダさんだけですよ!? というか、無線の応答の仕方ちゃんとしてください! over!」

『全く面倒な人ですねぇ、ハイ。リッキー以外その気だったようなので、ポイント低くても奢ってもらいますからね。ちゃーんと自分たちがやった数、数えてきてくださいよ? out』

「え!? ちょっと!! 一方的に無線切らないでくださいよ!! ちょっと!!」


 無遠慮に無線を切ったヨダに、リカルドは信じられないと腹を立てる。


「リーくん……結局一人も殺してねぇーど?」

「ヨダさんの横暴さには付き合ってられません!! 戻りましょう、ラウリ!」

「リーくん……奢り確定だで……」


 ラウリはガックリと項垂れて、リカルドと共にネイサン達がいると思われる平原を目指した。


どうも、朝日龍弥です。

いかがだったでしょうか。

それぞれの強みや性格が出た戦闘回だったのではないかなぁと思います。

吹っ切れた彼らはそれなりにできる子たちなんですよね。

ということで、次回もよろしくお願いします!


次回更新は、11/7(水)となります。


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