鳩の呟き(短歌集) -種類別版-
― 短歌 ―
キラキラと輝く地面
台風の後の静けさ
残る傷跡
野に咲いた
彼岸花に惚れる僕
嗚呼素晴らしき赤き美人よ
女子キレた
水筒が漏れ鞄濡れる
スマホで父に文句言いだす
大勢の中の少しでも
悪人がいるなら
全て壊れ崩れる
雲達がおらの真上で
ゆったりと静かに浮かび
遊んでいるよ
友人は楽しく話しよく燥ぐ!
相変わらずと
平和な日々だ!
全員がそう呼ぶケバブ職人と
嫌ではないが
やめて欲しいな。
ハンモックに寝そべ中也の詩に乗せて
ユアーンユヨーン
ユヤユヨーンと
日没が雲で隠れて
灰色の夕焼けなった
嗚呼日曜日…
バス乗って窓辺眺めて暇潰す
何時もの景色
もう飽きたよ
高校を卒業したら就職や
決まらぬ職場
じわじわ焦る
何事も負けぬ善人なりたいと
賢治は言うよ
僕も同感
弟は受験一心忙しく
見ては思い出す
熱心の日々
教室の窓から眺める四十雀
姿囀り
見て聞き和む
さっきまでシトシト降った
霧雨が止んで雲から
青空見える
美術では
今油絵を描いている
独特香り嗅ぎながらやる
後輩に
『野獣先輩』と呼ばれた
鏡見る度脳内過る...
ふと思う
「僕はホントに必要が?」
その度息が苦しく辛い
嬉しいな
皆私を祝ってる
口揃え言う「ケバブ職人‼」
何もない
土曜に僕はコロコロとベッドに寝込む
退屈な日に
次の日は開校記念
んで休み
自由嬉しいが如何余暇取る?
朝目覚め空眺め言ういい日だな!
そんな幸せ
僕に下さい…
ブレザーを着忘れたまま学校へ
嗚呼如何しよう…
人生終わる…
Excelの試験の為に努力して
何度叱られ
何度褒められ
絵を描いて
幸せ掴み今生きる自分に感謝!
よし頑張ろう!
暗闇に大雨降らす帰り道
光照らされ
憂鬱思う
パソコンでクロンダイクを
やることがこんな楽しく
つい夢中なる
アパートに友人4人遊び来て
密集されて
テラ暑くなる
灰色の空が段々暗くなる
日が見えぬとは
ああ憂鬱だ
昼休みに僕は一人図書室で
静かに読むよ
孤独忘れて
清々と晴れきこの日は
真夏日や
僕は嫌々学校向かう
猫眠る所に
僕が抱き付いて
彼は嫌々やられる儘に
非リア充
けれど土鳩のカップルを見てて癒され
その度和む
友人がトランプゲームやっていた
参加したいな…
嗚呼寂しいな…
朝食を
抜いて登校は辛いな
朝からグーと腹鳴ってゆく
美術部でデッサンをやり腕磨く
僕の描いた絵
売れたら良いな
気のせいか
下駄箱見たが見つからぬ
マクドナルドに居たの誰なの⁈
鳥達が
水溜まり浴び遊んでる
水風呂だけど平気なのかな?
何も無く
只一日を過ぎるのを
只待つだけの暇な日だった
雨の日の景色一段美しく
フェードアウトする
ビル、山、空が
友人ら
ババ抜きやって騒いでる
とても煩いけど楽しそう
トランプを
持ち主にばら撒き遊ぶ
それやる友はケラケラ笑う
雑草の根強さ感じ慰められ
嗚呼女々しいな…
嗚呼泣きそうだ…
ボロボロと
精神崩れてい乍ら
一人で歩く寂しい道を
秋の晩がこんな暗くなるなんで
帰宅した頃
星見えそうだ
後輩に
悪いことしてしまったな
嗚呼復讐は不可避だなこりゃ
戸開けたら濃霧お早う
外白く襲うこの道
通学可能が?
片喰はロマンチストか?
ハート型の葉見て勝手に
擬人化させる
バスを待ち乍ら綴るよ
この短歌
時間過ぎても来ぬから一首
UNO遊び
最後の最後で上がった
ハラハラしたし凄く嬉しい
担任に短歌褒められ
嬉しいなと心思い
今後継続
ベランダを眺めて見える
鮮やかなホテルはなんと
ラブホテルだよ
台風が過ぎ去った後
チラ見する青空見つけ
平和感じる
涼風よ
今寒い秋なんだから
出来たら吹くの止めたほう良し
フサフサの狗尾草を
何時迄も触っていたい
堪らないから
快晴の夕焼け凄く眩しくて
目潤わせる
二つの意味で
部活動終える頃には
紺碧の空が世包む
何が切ない
田舎町から離れる日
思うだけ
じんわり涙震えてくるよ
「生きたい!」と
気持ちを込めて吐いてても
心癒せぬ儘傷残る
「おい雲よ!君は何処行く?」
流れ行く
雲は一体何に向かうか
シャーペンと
消しゴム家に置いてきた
後悔しても彼等来ないよ
UNO持ってきたあれ以来
教室は
平和戻ってきた気がするよ
有名になりてぇと願う
おらけんど
どうでなれねぇそのぐでなしは
うんと夢
持ってもうすらしか利益ねえよこくなら
『一渥の砂』
- 自由律短歌 -
~五也短歌~
四月は真面目だったのに
今じゃ剽軽
馴染む度人変わる
女子の一人が口遊む
sexyzone
皆飽きて苦情言う
誰も来てない教室に
ポツリと座る僕思う
「寂しいな」
ケバブ職人
そんな名で世界平和をしてみたい
してみたい
雲、雲、雲と
一面が灰色の空
降るのかな知りたいな
焦ってる間に
次の日が迎えに来るよ
お願いだ時止まれ
マクドナルドで目撃だ!
後輩が居た!
服装で直ぐ気付く
五七五に七七を逆立場にした
名付けよう
五也短歌
UNOで試しに
ソリティアをやってみたけど
シュール且つ難しい!
ベンチ腰掛け
僕は何思えばいいか
只空を見るずっと
狗尾草のフサフサが
好きで堪らぬ
何時迄も触りたい
おおまくれえのおらけんど
たまにゃああんさ
じんばらをぶっこすや
体育館の所居ん
どばのカップル
こん野郎爆破しろ!!
~同音短歌~
曖昧な曇り空
降りそうで
降らぬ嗚呼ややこしい
歩いてチュンチュン見上げてチュンチュン
何処でもチュンチュン
可愛い鳴き声けれど煩いな
休日の翌日は
登校日
早すぎる楽園が…
音数同じにさせた一首
名前如何する?
ようし決めたぞ同音短歌
夜の街道
車の光蛍と化する
人工的で稍美しい
~下り短歌~
ハーキュリーズの轟音聞き
癒す僕
故郷の音や
一文字ずつと
減ってゆくよ
決めたこれを下り短歌
~上がり短歌~
お
空青い
そんなの当たり前
だんだだんだん
階段のような短歌
上がり短歌だ
~盛り短歌~
山のようだな
この短歌
名は盛り短歌
~凹み短歌~
中央に凹むぞ
凹み短歌と
名づけよう