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異世界に喚ばれて  作者: 狐東レン
5/18

最初の依頼を達成しました

やっと書き終わりました。

「お待たせしました!」


 明るい声とともに、パンと、肉や野菜の入ったスープが運ばれてきた。

 まずはスープから。おお、意外とうまい。


「パンはスープにひたすと、やわらかくなって食べやすいですよ」


 ひたして……ぱくり。


「おいしい」

『ずるいの。ゆあも食べたいの』


 あ、そういえばユアのことをすっかり忘れていた。


「カケルさん、武器ぶきはどうしますか? 冒険者の活動をする上では必須ですよ」

「武器ならほら、これとかどうだ?」


 そう言って俺は日本刀を取り出した。もちろん両手に1本ずつというサービス付きだ。二本刀、ってね。


「もう突っ込みませんよー、私だって成長するんですから」


 最初は驚いた様子のセレナだったが、このパターンにもれたらしい。まし顔でスープを飲み始めた。


「さすが俺のセレナたん。胸も早く成長するといいな」

「―――っ!?」


 あ、むせた。大丈夫かな?


「もう! 早く食べてください!」

『やれやれなの』


 どうやら大丈夫みたいだ。


 食事を終えてギルドを出た俺たちは、さっそく出発することにした。やっと冒険の始まりだ。


 街を出てしばらく進むと、遠くに何かがいるのがわかった。見たこともない生き物だ、魔物かな?こっちに近づいてきているみたいだ。


「なんだあれ?」

『魔物なの』

「討伐対象のキラーアントですね。カケルさんは私が魔法で弱らせたところへ、とどめをさしてくださいね」

「セレナたんって魔法が使えたのか?」

「私、魔法は結構得意なんですよ」


 話しているうちにキラーアントがかなり近くまで来ていた。足が早いようだ。体長は2メートルぐらい。体はツヤのある紅色で、凶暴そうな顔をしている。


「【ファイアーボール】」


 セレナの前に魔法陣が現れ、そこから大きな火の玉が、キラーアントへと放たれた。

 正面からぶつかったキラーアントは走るのをやめ、どこからかギチギチと耳障みみざわりな音を鳴らしている。結構ダメージを受けているようだ。


『効果は抜群なの』

「おおー」

「【フレアボム】」


 続けてセレナが容赦ようしゃ無く追い打ちをかけた。今度はキラーアントの下に魔法陣が現れ、ぜた。

 地面には小さなクレーターができた。直撃を受けたキラーアントが吹っ飛んで数回バウンドする。体のいたるところから緑色の血をき散らしていった。


「うわぁ……」

「魔物相手に手をいていたら命を取られますからね。さあカケルさん、とどめをさしてください」


 ほっといても死にそうだけどな。


「【ジャベリン】」


 俺が魔法を発動させると目の前に魔法陣が現れ、光の槍が打ち出された。光の槍はそのまま飛んで行き、死にかけのキラーアントをつらぬいて消えた。


 え? 魔法なんか使えたのかって?

ギフト【全魔法適性】―――俺に使えない魔法はないのだよ。


 それにしても、槍で頭を貫いたはずのキラーアントはまだ生きている。なかなかしぶといな。


「【カミナリ】」


 閃光。轟音。魔法の雷に撃たれて動かなくなったキラーアントからは、プスプスと煙が立ちのぼっている。


 セレナは一瞬ポカンとした。


「ど、どうしてカケルさんが魔法を使えるんですか!」

「そりゃ魔法ぐらい使えるだろ。俺を誰だと思ってるんだ?」

「はぁ…………帰りましょう」


 ため息をついてるセレナもかわいい。


 ギルドに帰った俺たちは報酬ほうしゅうを受け取り、それから宿屋やどやに泊まることになった。

 宿屋の中に入ると恰幅かっぷくの良いおばちゃんがカウンターに付いていた。


「2部屋お願いします」

「何泊だい?」

「1泊です」

「4000ベルだよ」


 ギルドの登録料と同じだ。物価ぶっかがいまいちわからないな。今度、買い物にでも行ってみよう。


 2階に上がってからセレナと別れることになった。


「おやすみなさい」

「おやすみセレナたん」

「勝手に出歩かないでくださいね」

「わかってるって」


 俺は部屋に入ってかぎをかけ、ベッドにダイブする。ふかふかだ。そのまま目を閉じていると、だんだんと意識いしきうすくなりそのまま眠りについた。

遅くなってすみません。早く投稿できるように頑張ります。

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