ついに俺にも来ました
初の小説投稿です。文章を書くのが大の苦手なので読みづらいかもしれませんが、一生懸命頑張りますので読んでいただけると嬉しいです。
「やっばーい! 遅刻遅刻ぅー!」
とか言ってみる。やっぱり1度は言ってみたいと思わない? とまあ、そんなことは置いておく。マジで学校に遅れそう。
「はぁっ、はぁっ」
今はとにかく走る、走る。水たまりを飛び越えサラリーマンらしき男性を追い抜き、そのままダッシュで角を曲がる。
するといきなり目の前に女の子がっ! なーんてことはなく、いつもの通学路を遅刻ギリギリで走破して校門をくぐった。と同時にチャイムが鳴り響く。
もちろん、横断歩道を渡っている時にトラックが突っこんで来るなんてこともなかった。
教室にたどり着いてもまだホームルームは始まっておらず、クラス内はがやがやと賑わっていた。
「おっすカケル、おはよう」
「ああ、おはよう」
家が近い友人と挨拶を交わす。もう来てたのか。いつも置いて行きやがって。
「どうした? 息切らして。また寝坊でもしたのか?」
「いや。いつもより布団が重かったんだ」
「そりゃあ災難だったな」
「まあな。でもまだ先生が来てなくて良かった」
こいつはガタイだけはいいが、脳筋ではなくゲーム脳だ。実は昨日も夜遅くまで、一緒にオンラインの世界に旅立っていた。
「あっ、おはようカケルくん!」
「ああ、おはよう」
こっちも俺の幼なじみ……と言うわけではなく、普通にクラスの女子。
「カケルくん今日も遅刻?」
「今日は布団が重かったんだとさ」
「意味わかんないよ?!」
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担任が教室に入ってくるとだんだんと静かになり、クラスの皆が席に着いたところでホームルームが始まった。
「みんなおはよう。出欠取るぞー」
今日も転校生は来ないらしい。まさか3年間で1度も来ないとかないよな? え? 来ないの? そっか。
そのまま1日は進み、やっと昼休みに入った。屋上なんか入れるわけもなく、普通に教室で昼食をとる。今日はハンバーグ、実に美味そうだ。
「おうカケル! 一緒に食おうぜ!」
「あげねーぞ?」
「わかってるってー」
こいつは弁当を持ってきているようだが、俺は売店で買った。今ごろ俺の弁当は、台所の机の上でお留守番だろう。
『私……聞こえ……』
「ん?」
「どうした? カケル」
「いや、今なんか聞こえなかったか?」
「別に何も?」
おかしいな、たしかに聞こえたはずなんだけど
『……なら……世界……える……』
「今度は聞こえただろ?」
「何がだよ。俺は何も聞こえねえぞ」
「絶対聞こえたって。声みたいな……」
「そりゃあ声ぐらい聞こえるだろ」
「まさかこれは……ついに俺にも来たか?」
「は? 何言って――――『来て!』
突如、強烈な光によって俺の視界は塗り潰された。
話が進むのが早すぎる。設定が思い付き次第、次話投稿しようと思います。