シャオルーンの章 -8#三十六計逃げるに如かず-
導力や髪に関することは一通り教わったし
どういうものかも大雑把にだけど理解できた
では『導力について学ぶ』とは具体的に何を意味するのか
それはヴァンさんが座学を始める前に、と
一番最初に非常に分かりやすい形で披露してくれた
Finis talE
~最果ての地より~
シャオルーンの章 -8#三十六計逃げるに如かず-
場所は屋敷にほど近い、開けた森の中
部屋の片づけを終えたイースさんとゴールドさんも立ち会っての実践指導
ヴァンさんから少し距離を置いて、何を始めるのかワクワクしながら見守る
少ししてヴァンさんの全身から白い靄が発生し
それが瞬時に左手に集まると同時に掌の上で浮き上がり球を形どった
「 『 ディトネイト 』 」
発せられた言葉に呼応するように白くて丸い靄が火の玉へと変化する
手品みたいな演出に歓声を上げながら拍手していれば
もう片方の手で手招きされたので歩み寄って
より近くで火の玉を観察させてもらった
「すごい・・・導力ってこんな使い方ができるんですね
触ると熱いですか」
「個人の導力を使っている場合は基本的に術者本人に害は無い
それ以外にとっては通常の炎と同じで熱いし火傷だってするぞ
次はこれだ、よく見ておけよ」
「はい」
火の玉を消した後、徐にしゃがみ込んだヴァンさんが
足元にあった手のひら大の石を拾い上げてぼくの目の前に持ってくる
言われた通り石を持っている手をじっと観察していると
その石を握りこむように手に力が入れられて
人の握力ではビクともしない筈の硬い石にヒビが入った
「割れたっ」
(・・・だけじゃない!)
握りこまれてる所為か拳の中でパキパキと音を立てながら
最終的に指の間から砂となって零れ落ち始めた石の一部
握りつぶしただけでなく更に細かく砕いて砂状にまでしてしまった
「すごい・・・お師匠さま、握力強いんですね」
なんて、感心しきりで拍手してると
背後から汚いヤジが飛んで来た
「バーカ、これが握力なワケないじゃん
導力だよ、導力」
「え?導力ってこんな力業も出来るようになるんですか」
「お前って覚えてる言葉は多いクセに知らない事に関しては
トコトン単細胞だね、単細胞の意味解る?バカって意味だよ
お前はバカだって言ってんの」
「丁寧な解説をどうも、ゴールドさん」
「お礼を言うなら”有難う御座いますゴールド様”だろ」
「おい、もう一回茶々を入れたら山の向こうまで吹っ飛ばすからな」
「・・・はいはい、黙ってるよ」
傍の木にもたれ掛かり話の腰を折ったゴールドさんは
結局ヴァンさんに戒められて静かになる
最初は気安く呼ぶなと言われたけど
ここ数日の療養中に何度も手加減のないちょっかいをかけられ
話をしている内にいつの間にか「ゴールドさん」という呼び方で落ち着いていた
あの子の毒舌にも随分慣れてきた気がする・・・けど、
(汚い言葉遣いを視線で非難する行為は絶対に止めないぞ、本人の為にも)
という気持ちで非難の眼差しをしっかりとゴールドさんに注ぎ終えると
改めてヴァンさんに向き直る
「今見せた導力の使い方で異なっている部分が何か、解るか?」
「・・・えっと、視覚的な違いでしょうか」
「お、いい線行ってるぞ。つまりどういう事だ?」
「火の玉は一見して不思議な力を使っている事が分かりましたけど
石を割った点は見た目ではなんの変化もありませんでした
火の玉の時みたいな白い靄も見えなかったし・・・」
先ほどの光景を回想しながら答えると
ヴァンさんが笑みを返してくれた
答えが合っていたようで安堵の息を吐く
「予備知識も無いのに良い着眼点だ
導力は大きく分けて二通りの使い方がある
『 体内操作 』 と 『 体外操作 』 だ」
「はい」
「導力を体の内側で形成して体内でのみ行使することを『導技』
体外で形成し、行使することを『導術』という
ロアを持つ者は大抵、生まれながらにしてそのどちらかに性質が偏っているんだ」
説明しながら先ほどの火の玉を再度見せてくれるヴァンさんに
ふんふんと頷く・・・つまり、
「ぼくがどちらの性質なのか、それを先ず確認するという事ですね」
「その通りだ、これまでの生活の中で不思議だと思った出来事はないか?
お前ほどのロアの持ち主なら日常生活になんらかの影響があった筈だが」
「いえ、特には・・・旅に出てからもこれといって思い当たる事は無いです」
「そうか・・・じゃあ手っ取り早く導力を繋げて確かめてみるか」
「先生、それは私がやりましょう」
ゴールドさんと同じく様子を見ていたイースさんが歩み寄ってきた
「じっとしていなさい」と言われたので直立不動でイースさんと向き合う
片手を頭の上に置かれて、間を置かず触れている部分がじんわりと熱を帯びてくる
数秒後、イースさんの眉間には深い皺が刻まれていた
「言葉にし難いですね」
「構わん、思ったままを言ってみろ」
「例えるなら、数千年かけて成長した大樹というべきか
同じく数千年かけて積もった海底の泥と言うべきか・・・
まるで死期の迫った老人のそれです
とてもではないですが、使えたものではありませんね」
(・・・)
なんか、すごく酷いことを言われた気がする
「そんなに酷いのか?見せてみろ」
今度はヴァンさんの手が頭に乗っかる・・・が、すぐに渋い表情をして手を放した
「これは予想外だな、相当鍛えないと使い物にならん」
「いえ、これでは使い物になるかどうかすら怪しいレベルです」
「あの、どういう事でしょうか」
「シャオ、お前のロアだが、殆どが・・・いや、現状では全部と言っても差し支えないな
お前の導力は全て死んでいる、その黒い髪も見てくれだけだ
素材提供してもこの状態では金にならんだろう」
「え・・・導力って死ぬものなんですか・・・?」
「こんなケースは初めて見たからなんとも言えないが
ロアってのは持ち主の老化に比例して出力も弱まっていくモノなんだ
潜在的な導力の量に変化はないが
老化に伴い技術者本人がそれを御しきれなくなった場合
扱いきれない導力は持ち主を保護するために冬眠状態になる
それを俺たちの間じゃ『死んでる』と表現するんだ
冬眠状態と言えば聞こえはいいが一度眠りについた導力を
再び使えるようにするには名のある賢人であっても相当な鍛錬が必要になる」
「ぼくの導力が全部冬眠状態になってるんですか?」
「ああ、導力が死ぬ場合は老化が原因である事が殆どだし
論理的に見てもシャオの場合は冬眠なんてあり得ないんだが」
「可能性は十分にありますよ、先生
『持ち主がそれを御しきれない場合も冬眠状態になる』のであれば
シャオルーン自身が導力そのものに不適合だったという事です」
「不適合ならそもそもロアを持って生まれたりはしないだろう」
「ロアの神がシャオルーンを過大評価し過ぎたのです
どちらにしても悲劇ですね、嘆かわしい事です、嗚呼可哀そうに」
「イースさん、セリフが棒読みですし顔が笑ってますよ」
「これは失敬、憐れむ顔を忘れていました私とした事が」
ぼくと多少視線を合わせるようにちょっとだけ屈んだイースさんが
眉を顰めて・・・また自主規制しないといけないような表情を見せて
よりわざとらしく「可哀想に」と告げてくる
傍らではヴァンさんが「ロアの神なんて初めて聞いたぞ」と小さくツッコミを入れてた
「ぼくのことバカにしてますよね?絶対バカにしてますよね!?」
「滅相もない弟弟子にそんな、しかしこれでは導力を学ぶ理由も無いでしょう
早々に弟子を返上して旅に出た方がいいかもしれませんね、シャオルーン」
「なっ・・・じょ、冗談じゃないですよ!
ぼくはぼくの目的のためにもここで導力を学ぶと決めたんです!
お師匠さま!冬眠した導力も鍛錬すれば使えるようになるんですよね!?」
「ああ、そうなるまでが大変だけどな」
「だったら!ぼくは鍛錬します!
どんなに大変でも何が何でも使えるようになってみせます!」
「使えない方がいいんじゃないの?コイツどんくさそうだし」
「ヘタに使って騒ぎになっても面倒ですからね」
「うぅ・・・っ」
ぼくより身長が高いのをいい事に、歩み寄ってきたゴールドさんと
家畜でも見るような冷たい眼差しをしたイースさんから威圧するように見下ろされて
やるだけ無駄、鍛錬に付き合わされるこっちの身にもなれ
才能ないんだから諦めろ云々、厳しい言葉の数々を散々ぶつけられて・・・
学ぶ前から心意気とか、やる気とか
色々なものをバキバキにへし折られその場に両手両膝を突いて項垂れた
そんな中ヴァンさんが二人の頭に一発ずつ拳骨を入れる
「子供相手に大人げない事をするんじゃない」
「お言葉ですが先生、シャオルーンも決して子供ではありませんよ」
「そーそー、一番年下なのはこの童貞チンカスだもんね」
「そういう貴様はヤリチンクソビッチのエロジジィだろうが」
「誰がジジィだよ!どこからどう見ても絶世の美少年だろ!」
「相手にされないと分かっているのに夜這いを続ける様も滑稽極まりない」
「テメェだって全っっ然相手にされてないじゃん
手ェ恋人に一生オナってろ童貞チンカス!」
イースさんの口調が時々とんでもなく悪くなる理由が分かった
十中八九ゴールドさんの影響だ
ぼくもこれから長い事ヴァンさんの元でお世話になると思うんだけど
イースさんみたいにうっかり口汚くなったりしちゃうのかなぁ
(・・・やだなぁ)
心の底からそう思ってたら二人は低レベルな口喧嘩を始めてしまった
教育に悪いであろう言葉を連発する双方を遠い目で見つめていれば
目の前でこっちを向けとばかりにパチンと音を立てて指先が弾かれ
慌てて音の主であるヴァンさんを見上げると彼も呆れた眼差しで二人を見ていた
「バカ二人は放っといて話を続けるぞ」
「はい」
「さっきも言った通り、お前が導力を扱えるようになるには
相当訓練しなければならない、一生使えない可能性もある事を忘れるな」
「は、はい・・・!」
「時間は十分あるから急ぐこともないだろう
先ずは座学で基本的な知識を覚えてから実践に移ればいい
屋敷に戻るぞ」
「えっと、あの二人は」
「ほっとけ、いつもの事だ」
「いいのかなぁ・・・」
でもヴァンさんが言うんだから放っておいてもいいんだよね
終わる気配のない罵詈雑言のぶつけ合いを見ていると
よっぽどの犬猿なんだろうと思う
屋敷へ戻るためにヴァンさんの後ろをついて歩き始めた所で
本当に二人とも付いてこないのかなって思って
最後にもう一回だけ二人に目配せした
その時、
(あれ?)
言い合いをしている二人を通り越した森の奥に
妙な違和感を覚えて足が止まる
「どうした、シャオ」
「あ、いえ・・・気の所為かな」
「うん?」
「あの、お師匠さま
この森って獣とかいるんですか?怪物って出た事あります?」
「野生動物は時々見かけるな
怪物の類は入って来られないように結界を布いてある
この森一帯は俺の私有地だ、野宿してもある程度は安全だぞ」
”野宿”と言った時、揶揄うようなニュアンスだったけど
気配の方が気になってリアクションを返すことができない
「森の奥に妙な気配を感じたんですけど、野生動物なのかな」
「森の奥?」
「はい、あっちです
イースさんとゴールドさんのずっと向こう側に」
「ほー・・・俺には何も感じられないが
長い事旅してきたお前ならそういった気配に敏感なのかもしれないな」
「危険かもしれないので、イースさんたちも一緒に屋敷に戻りましょう」
「あいつら二人なら怪物相手でもほっといて大丈夫だぞ?」
「でも心配ですから二人を連れてきます」
「シャオ、」
呼び止めようとするヴァンさんに背を向けて
汚い言葉で罵り合ってる二人に駆け寄る
ぼくには二人に大人しく付いて来てもらうための”とっておきの策”があった
「イースさん、ゴールドさん
ヴァンさんがお二人を呼んでます、一緒に帰ろうって」
そう伝えた瞬間
(・・・ ・・・ ・・・うわぁ、予想以上の効果・・・)
双方の口が閉ざされ、さっきまで喧しかったのが嘘のように静まり返った
ぼくの言葉の真意を見極めようとするかのように
二人の視線がグサグサ突き刺さるもんだから
フードの奥で必死になってポーカーフェイスに努めていれば
先にゴールドさんの視線がイースさんへと移動した
「ふん、例えヴァンのお願いだろうと
このチンカスと一緒に歩くなんてごめんだね、お前らは先に帰ってなよ」
「え・・・ゴールドさんはどちらへ?」
「散歩だよ、気晴らしなんだから邪魔するなよ」
「だめですって!ゴールドさんも一緒に帰りましょう!」
「うるさいな!ボクがどこで何しようとゲロチビに指図される覚えはないね!」
「そっちはダメですってば!何かいるんですから!!」
あ、つい言ってしまった。
でもさっきより明確に嫌な気配を感じるんだもの
これは野生動物とかそんなのじゃない、もっと意図的な何かだ
知ってる人が危ない目に遭うなんて絶対に嫌だったから
偶然にも危ない気配のする方角へ歩いていこうとするゴールドさんの
黄色いパーカーに付いてたフードに必死になってしがみつく
引き留められるなんて思ってもなかったらしいゴールドさんは
後ろ向きにつんのめったけど倒れこむのだけはなんとか堪えた
相当体が柔らかいらしい
「テメェ・・・!このボクにタダでセクシーポーズさせるなんて
いい度胸してるじゃないか・・・!!」
「醜いエビぞりのどこがセクシーポーズだ」
「イースさんっ冷静にツッコミ入れてないで引き留めるの手伝って下さいよ!
とにかく一緒に帰りましょう!
この先から発せられているのは明らかに何者かの殺気です!!」
告げたと同時にエビぞりで耐えてたゴールドさんの四肢の震えが止んで
引き絞られた弓みたいな姿勢だったのに更に顎を反らして
上下さかさまの状態でぼくに顔を向けると一言、ハッキリと告げてきた
「ほんっとバカだねお前」
「え、」
ゴールドさんの目は本気でぼくの行動が愚行であると語ってた
同時に聞こえてきたのは、遠くから風を切る無数の鋭い音
「あーあ、久しぶりにヴァンの手を煩わせることになっちゃったじゃん
このゲロチビの所為で」
「あの!気を付けてください何か飛んできます!」
「いちいちうるさいよゲロチビ」
「シャオルーン、来なさい」
「え!?でもっ」
「私たちの手を煩わせるな、ただでさえ面倒になったというのに」
「め、面倒・・・?」
よく分からないけどぼくの行動が二人の不興を買ったのは確かなようだった
フードをつかんでいた手を叩かれて反射的に放せば
イースさんに首根っこをつかまれて
強制的にゴールドさんから距離を取らされる
ヴァンさんの傍まで戻ってきた所でイースさんが謝罪を口にした
「申し訳ありません、先生」
「そりゃどういう意味での謝罪だ?」
「未然に防ぐことが出来なかったことに対して、です」
「頼んでねェだろうが・・・しかし、道理でここ数年襲撃が無かった筈だ
今までお前らが相手してたのか?」
「私たちが勝手にしている事です
良い訓練相手になっているので今後も任せて頂けると助かります」
「プロの殺し屋が訓練対象って、あのなぁ」
「大した事は御座いません、先生はシャオルーンと共にお屋敷へ」
「断る、そもそもこれはお前らがする事じゃないだろうが
二人とも後で説教だ、ゴールドもさっさとこっちへ来い!
そいつは俺が相手をする、イースはシャオを連れて屋敷に戻ってろ」
「ヴァン~もう遅いと思うよ~」
呑気に返事を返すゴールドさんだけど
その両手には持ちきれないほどの投げナイフのようなものが握られている
持ちきれず足元に叩き落したらしい無数の凶器も
全て真っ黒に塗りつぶされていた、明らかに暗器の類だ
ゴールドさんは、森の奥から飛んでくる凶器を
最小限の動きで避けたりキャッチしたり叩き落したりで対応してる
と、いうことはこの短時間であれだけの凶器が
こっちに向かって投げられたって事?
ぼくたちが立っている場所だけ飛んでこない所をみると
ゴールドさんは何者かの攻撃の軌道を完璧に読み切って
ぼくらに当たるであろう凶器だけ防いでいるという事だ
(すごい、ゴールドさんこんな事もできるんだ)
イースさんが立っている範囲はゴールドさんにとって防御対象外らしく
大量にナイフが飛んできてる
イースさんも分かってるらしく早々に木の陰に隠れてた
ぼくが思ってた以上に二人の仲は険悪らしい
「めんどくさぁ」
ゴールドさんがのんびりとボヤいて・・・って、ボヤくなら早く逃げればいいのに!
なんならもう一回、ぼくの素早い足でゴールドさんを呼びに
と思い立つと同時にゴールドさんが怪しい気配がする方向に向かって
それまでキャッチし続けていた凶器を一斉に投げ返し始める
すると、暫くして向こう側から凶器が飛んでこなくなった
妙な気配も消えたし、もしかして暴漢かもしれない人を撃退できたのかな
余ったナイフを手元で遊ばせてたゴールドさんが歩き出す
「ちょっと見てくるよ」
「なっ何言ってんですかダメですよ!危ないです!」
単独行動しようとしたゴールドさんを前に
ヴァンさんが何か言おうと口を開きかけた事に気づかなかったぼくは
真っ先にその行動を止めるために駆け寄る
「さっきだってあんな危ない事したんですから、もう帰りましょう!
気配だってなくなってますし、今の内に逃げればいいじゃないですか!」
「怖いの?腰抜け」
「そういう意味じゃないです!
ぼくはゴールドさんに危ない目に遭ってほしくないだけです!」
「・・・キモッ・・・」
キモって、キモって!気持ち悪いって意味ですよね!?
人が心配してるのにそういう事言いますか!?
しかも何気にしみじみ言ってませんか?!
心底そう思ってるようなフレーズで言いましたよね今!!
「どう思われようと結構ですっ兎に角早くここから離れましょう!
もう危ない事しちゃダメです!!」
渋い顔をするゴールドさんを無理やり引っ張ってヴァンさんの下へ戻る
イースさんも神妙な顔をするだけで全然逃げる素振りを見せなかったから
ぼくにはそれが理解できなかった
危ない目に遭ったら逃げるのが普通なのに
でも、問答するより先ずは安全確保だ
ヴァンさんの袖も引っ張ってなんとか無事に屋敷まで戻り
家に入った所でぼくは三人に向かって
「どうして逃げようとしなかったのか」と声を張り上げた
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