初めての実戦
真は、ここから一番近い、北の町、神風に向かうことにした。
北の町神風は、真が、住んでいた村、風瑠から一番近い町である、あと、村の名の頭に町神の字抜いた名があることは、それは、その町に、付属しているという意味である。
それに、町の付属になるのに遠い町に付属するとこはまずないので自然と町の名がある村はその、町が一番近いことになる。
真が旅に出てから、2日目の朝を、迎えていた。
そして、今日も、ただ歩くだけ。
「は~~・・・暇だ」
暇すぎて、素の自分が出てしまっている。
旅に出た、初日は、何にもなく、ただ神風に、向かって歩いているだけであった、お昼頃に、昼ごはんを、食べるほかには、寝る前の、素振りくらいしかしていなかった。
「街道を通る人どころか、動物すら出くわさないとか、暇だ」
そんな風に、一人愚痴っていると。
ガサガサ、ガサガサ
近くの草むらが揺れ、そこを見ていると、なんか見慣れない、なんか3体ほど、出てきた。
「グギャ、グギャギャ」
「グギャギャ、グッギャー!ギャギャグギャー!」
「ギャ、グギャ、グギャギャギャー!!!!」
真には、何を言っているかは、わからないが、真的にはこんなふうに聞こえる。
(おい、いたぞ)
(いたな、やったー、今日の飯だー!)
(よし、殺す、殺っちぇうぜー!!!!)
なんかヤバそうなのは、わかった、特に最後の一体なんか、目なんか、血ばらしながら、手に持った、棍棒を振り上げていた。
「「「グギャー!」」」
3体は手に持った棍棒を振り上げながらこちらに突撃してきた。
「うわぁー」
慌てて、近くに置いといた、刀を持つ。
「グギャ!」
ドサ
なんかが転んだ音がしてそちらを見てみると、1体だけ、顔面から地面に転んでいた。
そう、あの、1体おかしなテンションだった奴だ。
だが、ほかの2体はお構いなしにこちら向かって来る。
そして、こちらに、最初に到達した1体が棍棒で攻撃してくる。
「グギャー!」
「っ!」
「ギャー!」
「ぐっ!」
そいつの、攻撃を、何とか後ろに下がり、避けることができたが、次に追いついた奴に攻撃され刀が鞘に入ったままで受けるが、思ったより、重かった。
攻撃を受けた反動で、大きく後ろに引いたとき。
「グギャァァァァァ!!!」
なんだと、声のほうを、見ると先ほど転んだ、奴が起き上がりまたこちらに、突撃してきた。
そいつの、攻撃を、バックステップで後ろに避ける。
「これは、ちょっと厳しいかな?」
真は、そう呟きながらも、刀を抜いた、それを見た、奴ら3体は。
「グギャ?」
「グギャギャ」
「グギャー!!」
今度は、3体まとめて、襲い掛かってきた。
「グギャ!」
「はっ!」
ガキッ!
(重い)
「っっう!」
「ギャー!」
もう1体の奴の攻撃を後ろに跳んで避ける。
その時にもう1体が攻撃をしてきた。
「グギャー!!」
(これは、かわせない)
「はっ!」
ガキンッ!
バコッ
最後に攻撃をしてきた奴の、攻撃を受けた真に足音に小さなクレーターができていた。
「第二番・緋蛾羅」
真が、使える技のうちの、一つだ。
これは、簡単に言うと、相手の攻撃を、全て剣を通して地面に逃げす技だ。(失敗すると、体に、ものすごい激痛がはしる)
なぜ、最初の奴に使わなかったかというと、この技を、実戦で使うのが、これが、初めてだったから。
「やぁぁ!」
「グギャ!」
「はぁぁぁ!」
真は、最後に、攻撃をしてきた奴の、棍棒を、はじいて、相手の首に、刀を振りぬいた。
「グ・・・」
そいつは、声を上げるまもなく、絶命した。
「「グギャァァァ!!!」」
それを見た、残りの2体が、怒りをあらわにして、攻撃をしてくる。
「ギャァァァ!」
そいつは、我を忘れたかのように、棍棒を大きく振り上げて攻撃をしようとしているところを
「はぁぁぁっ!」
袈裟斬りに、切り落とした。
「グギャァァァァ!」
そいつは、叫びながら、倒れていった。
「グギャァァァァァ!!!」
最後の一体の攻撃を返す刀で受ける。
「緋蛾羅」
バコッ!
またも、真の足元に、小さなクレーターができる。
「はっ!」
「グギャッ!」
真は、相手の棍棒をはじいた。
「ふっ!」
「はぁぁ!」
真はいっきに、相手との距離を一気に詰め刀を、振りぬいた。
「グギャァァァァ!」
最後の一体は、叫びながら、倒れていった。
「ふぅ」
戦いが終わって、真はその場に、腰を下ろした。
「さっきの奴はなんだよ?」
その場で、休憩しながら、真は、さっきの奴について、考えていた。
それで、思い出したことがある。
(そういえば、数年前に、起きた、神災で、国中の、都市が、魔物っていう奴に襲われたて、院長さんに、聞いたことがあったな)
(ま、俺が、住んでた村は、都市から離れていたから、魔物の被害にあわなかったな)
そんなことを思い出しながら。
「あ~あれが、魔物か、あいつらが、強いか、弱いかは、わからんけど、もっと、強くならんとな」
そんなことを、考えながら、その場で、休んでから、荷をまとめ、また神風の町に歩き出した。
姫緋流剣術第二番・緋蛾羅・・・敵の攻撃を剣を通して地面に逃がす技(敵の攻撃の勢いを剣先から体の関節を通して地面に逃がす。※自分より力が圧倒的強いときに有効)