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異世界で魔物生活  作者: はちみやなつき
最終章 天使との決戦
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番外編 大戦の協力者達

 ブローダン視点です。

 魔王の命令で、俺様は各地から天使との決戦で力になってくれそうな人達に声をかけていた。

 人間、スライム族、ランドリザード、アクアリザード……など種族は多岐にわたる。

 共通点はみんなレンと関わりを持った人達ということだ。

 事情を話すとみんなあっさりと協力を申し出てくれたのは驚きだった。

 それだけレンの人望があったという訳か。


 その中でも驚きなのが、普通の魔物の種族だけでなく、伝説の種族の長までもが力を貸してくれていることだ。

 具体的には地竜のジールダース、深海竜のスイノ、天竜のガルダンだ。

 正直、天竜のガルダンもが協力してくれるというのは予想外だった。

 天竜は閉鎖的な種族で、外の世界とは関わりを持たないことで有名だったからな。

 それだけレンがガルダンに影響を与えることをしたんだろう。


 ちなみに先程の青い光線は深海竜のスイノという竜が発した光線である。

 遠目に検問所がやっと見える距離から放ってあの破壊力。

 そしてそれが全力かと思いきやそうではないらしい。

 規格外すぎる。



「ふぅ……久しぶりに力を放ってスッキリしたの」

「なんだ、スイノ、しばらく会わないうちにだいぶ力が衰えたようだな」

「フン、まさか先程の攻撃がわらわの全力だとでも? 笑わせてくれる。お主こそどうなんじゃ、ジールダース?」

「我は常に鍛錬を欠かさずに行っている。力は少なくともガルダンの倍はあると言っていいだろうな」

「なんだと? 力しか能のないお前がわしの倍以上の力を持つ? 笑わせてくれるわ」

「なら、競争しようではないか。我とスイノとガルダン、誰が一番強いのか。せっかく舞台が目の前にあるんだからな」

「そうじゃな。誰が多くの天使を殲滅できるかで決めればいいんじゃな?」

「分かった。天竜の誇りにかけて、この勝負を引き受けよう」



 そう言葉を交わした三頭の竜は先に行って攻撃をし始めてしまった。

 勝手な行動をされるのは正直困るが、それは予想の範囲内のことだ。

 そもそも三頭の竜はあまりに強力なので俺様の手にも負えないし、形はどうあれ、目的のために動いてくれているのならそれで十分だ。


 ちなみに今回の俺様達の目的は、できるだけ天使の注目を集め、魔王やレン達があまり天使と戦わずにすむようにすることだ。

 できるだけ統率を持って天使と戦いたかったのだが、別に目的を果たせるのなら手段は選ばない。

 三頭の竜がやる気になってくれて、多くの天使を相手に戦ってくれるなら、俺様達、他の種族も楽になるし、言う事ないだろう。


 そういえば、三頭の竜は久しぶりの再会といった感じであったが、もう一組、久しぶりの再会を果たした者達がいた。


 メルニ達だ。


 メルニの仲間、アーノンとタミルという行方不明だった二人は地方の農村で暮らしていた。

 二人によれば、人間のレンによって悪霊使いから解放されたものの、メルニに合わせる顔がないということでひっそりと暮らしたのだという。

 メルニが今やろうとしていることを俺が伝えると、二人とも是非協力させてほしいということだった。

 本当は二人ともメルニと仲直りしたかったんだろうけど、罪悪感があってなかなか会えなかったんだろうな。


 また、ハーレスというメルニの執事がいたのも驚きだった。

 もっとも、今は人間ではなくアクアリザードの姿をしていて、水竜のスイノの下に仕えているのだとか。

 転生して姿が変わったものの、記憶は残っていて、メルニに会えたときにすごい嬉しそうにしていた。

 そういう感動の再会ってやつはいいよな。


 さて、そろそろ俺様も行かないとな。

 天使ってやつは強い。

 あの三頭の竜はとても強いのだが、それでも殲滅しきれないほど天使は強く、そして数も多い。

 できるだけ注目を集めて、できれば魔王達が一戦も戦わないまま天使ナミエルの所へたどり着くようにしたい。

 だからあまりもたもたはしていられない。

 いくぞ。


 こうして俺様は人間と魔物の他種族軍を率いて、レーネシアス神聖帝国に挑むことになった。

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