俺に黙って、チラチラ他の男とか見てんじゃねーよ!
俺の彼女は、“やたらと気が多い女!”
俺と言う彼氏が居ながら、平気で他の男を見て色仕掛けで落とそうとする女!
普通! 隣に彼氏が居て他の男とか見るか、、、?
俺の彼女は“変態”じゃないかと俺は思う。
・・・以前も、俺と彼女のふたりで大型ショッピングモールを歩いていたら?
急に彼女が俺にこう言った。
『“ごめん、トイレに行きたくなったから? 先に3階にあるお店に
行っててくれる? 後で直ぐに行くから!”』
『・・・あぁ、ううん、分かった、直ぐに来いよ。』
『分かってるって!』
『じゃあー後でな、』
『うん!』
・・・俺は彼女の言葉を全く信じていない!
俺は彼女に隠れて、彼女がトイレから出て来るのを待ち伏せしていた。
案の定! “俺の彼女はイケメン男子を見かけるなり話しかけている!”
『ねえねえ、1人? 彼女は?』
『・・・えぇ!?』
『何処行くの? 良かったら連絡先、教えてほしいな~』
『“まさか? 逆ナン?”』
『イケメン男子を私が見逃す訳ないでしょ~逆ナンもするわよ~!』
『ボクは別にいいよ、LINE交換しようかッ!』
『うんうん! じゃあーまた連絡するね。』
『ううん。』
『“彼女は作らないでね! 私がなるから!”』
『“面白いお姉さんだね。”』
『よーく言われーる!』
『じゃあね!』
『またね、私連絡するね! バイバイ!』
『ばいばい!』
*
『“おい! 何してんだよ!”』
『えぇ!? 何してんのはこっちのセリフよ! ココで何してるのよ!』
『“今の男は誰だよ!”』
『・・・あぁ、知り合いの子。』
『“嘘つけ! 全部見てたんだぞ!”』
『何、勝手に覗き見してんのよ!』
『“お前な、普通! 彼氏とデートしてるのに、他の男とLINE交換とか
するか? 頭おかしいんじゃねーの!”』
『別にいいーじゃん! イケメン男子と普段の私の生活で出会う事って?
奇跡に近いのよ! こんな時じゃないと出会えないじゃない!』
『“イカれてるわ、やっぱりお前!”』
『イカれててもいいわよ! 私はイケメン男子が好きなの!』
『“じゃあ、なんで俺と付き合ってんの?”』
『だって! 私の事が好きなんでしょ!』
『“ふざけんなのよ! いつでも俺はお前と別れてもいいんだからな!”』
『“じゃあー今ココで別れる?”』
『分かったよ! 別れてやるよ!』
『じゃあね、サヨウナラ!』
『じゃあーな!』
・・・これで! “彼女と別れたのは23回目!”
いつも俺と彼女は、別れてはヨリを戻すを何度も繰り返していた。
ヨリを戻す時は、彼女から俺に謝って仲直りする事が多かった。
でも? 彼女と別れて3日経つが、彼女から連絡がこない!
今回は彼女は俺とヨリを戻す気がないのか?
【プルルルル~プルルルル~プルルルル~】
『はい!』
『“もう喧嘩はやめよう! もうヨリ戻さない?”』
『・・・あぁ、ううん、』
『今から会える?』
『いいよ。』
なんだかんだと言って、俺は彼女を直ぐに許してしまう。
彼女の笑う顔とか変な動きとか訳の分かんない事を言い出すとか、
なんか憎めないというか? そういう彼女が俺は好きなのかもしれない!
だから彼女が何をしても許してしまう。
ただ、俺以外の男を見てほしくないんだよな。
せめて! “俺と一緒に居る時ぐらいは俺だけを見ててくれないかな?”
直ぐに叶えられそうな願いって、こういう事だと思うしね。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。