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漆黒の猫貴族  作者: オヤジ
第一章 幼少期編
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第七話 猫貴族、魔法を教わる


大騒ぎとなった魔法披露の次の日、僕は母さんから魔法について学んでいた。


「ここまでの説明はわかった?」


どうやら魔法には詠唱が必要らしい。

詠唱することによって、その魔法に必要な分の魔力が魔法へと変換されるらしい。

だから詠唱した場合は、誰が放ってもほとんど同じ威力の魔法となるそうだ。

一方、詠唱破棄や、無詠唱は込めた魔力分で威力が変化することからコントロールが非常に難しいとされるそうである。


母さんはかなりの使い手だったこともあり詠唱破棄で魔法が使えるが、普通はましてや子どもが詠唱破棄で魔法を放てるのは異常であるとのことである。


それならそうと先に言っておいてほしかった。まさかあんな大事になるなんて。

まぁでもいずれバレることだったし、仕方ないかなと思っていたりもする。


「ちょっとルーク聞いてるの~?」


「あ~ごめんごめん。すごいことしちゃったんだなと思ってビックリしてた」


「なら次に行くわね。これからは一部の人しか知らないことなんだけど、実は属性魔法には上位魔法が存在すると言われているの。母さんの実家で伝わるのがその一つで、闇魔法の上位魔法で漆黒魔法と呼ばれる強力な魔法よ。伝承によればその魔法が放たれるとその地は漆黒と化す。そのことから漆黒魔法と呼ばれているそうよ。」


(まさしくそれなんですって言ったほうが…いやなんで知ってるんだってなるのがオチか)


「昨日のルークの魔法を見て母さんは漆黒魔法だったんじゃないかと思ってるの。でも詳しいことはお父様、つまりあなたのお爺様に聞いてみないことにははっきりとしたことはわからないのよ」


「だからおじいちゃんの家へ行くんだね。」


「そうよ~。おじいちゃんに詳しい話を聞くまでは一旦魔法は中止ね。魔力の循環の訓練だけにしておきましょうか。昨日の様子見てると多分出来ると思うけど」


そのまま修練場へ移動し、魔力の循環を母さんに見せることとなった。


(5年間ずっとやってきたからこの作業も大分慣れたな~)


「ちょ、ちょっとルーク、とてつもないスピードで循環してるわね」


いつも通りやってみたが、どうやらやり過ぎてしまったようだ。


「今でも十分よく出来てるけど、意識せずに出来るようになると、より魔法がスムーズに扱えるようになるから毎日続けるようにね。今度は母さんのを見てみてくれる?」


母さんの魔力に注視してみると、魔力が淀みなくごく自然に動いてるのが感じ取れた。


(母さんすごいな。魔眼を使わなくとも綺麗に魔力が循環しているのがわかる)


「その顔を見るとわかったようね~。まずは母さんぐらい出来るようになるまで毎日一緒に練習ね~」


「うん!母さんみたいになれるように頑張るね」


今まで一人でこっそりとしてた訓練も明日から一緒にやる人がいると思うと自然と笑顔になった


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