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漆黒の猫貴族  作者: オヤジ
第一章 幼少期編
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第十二話 猫貴族、クロエと確認する

少しずつPVが増えてきており、ありがたい限りです!


楽しかった夕食を終え、僕がクロエと共にあてがわれた部屋のベッドの上にいた。


「ねぇクロエ、色々と話してくれるよね?」


「う~ん、ユリシーズとのことは別に隠してたわけじゃないにゃ。主の世界へ行く前の話だったから話してなかっただけにゃ」


「僕があの話で気になったのは初代様が闇の神獣に跨っていたって部分なんだけど、クロエって跨れる程大きくないよね?」


「あの頃は魔力に問題がなかったから本来の大きさだっただけにゃ」


「本来の大きさ?じゃあ今は小さくなってるってこと?」


「そうにゃ。人間に襲われて傷を負ったせいで今は魔力が足りないにゃ」


「闇の神獣であるクロエに人間が傷をつけられるって、そんなに強い人たちだったの?」


「………………寝てたにゃ」


サーっと僕から目をそらすクロエ


「寝てた?どうゆうこと?」


「昼寝のつもりで寝てたら襲われてたにゃ!」


なんだ呑気に寝てたのかとジト目で見つめると


「違うのにゃ!ユリシーズといる時に力を使いすぎたから寝てたのにゃ!」


ただの昼寝好きの駄猫と一緒にするなにゃ!とか言いながら肉球でペチペチしてくる

モフモフもいいけど肉球もいいな!ご褒美です!


「聞いてるかにゃ!?」


「聞いてるよ。まぁクロエには悪いけど、昼寝のお陰で僕たちは出会えたってことだね。あとはこの死神シリーズについて教えてくれない?」


「にゃんだか納得できないにゃ。死神シリーズはあたしが何代か前の契約者と一緒に魔力で作ったもので、いわゆるアーティファクトってやつにゃ」


「魔力がすごく馴染ん理由はわかったけど、なんでそんな大事な物ほったらかしにするのさ」


「契約者にしか使えにゃいからいいと思ってたにゃ。多分他の神獣もそんな感じにゃ」


「最強のセキュリティだね…。それでこれってただの剣やコートって訳じゃないよね?」


「もちろんそのまま使ってもとてつもなく強い武器にゃ。ただ、双剣は魔力を込めると使用者以外からは刃が見えなくなる、コートは気配を隠し周囲から感知できなくなるにゃ。そのグローブは魔力制御を助けてくれるにゃ。試しに魔法を使ってみるといいにゃ」


「なにか魔法を教えてくれるの?」


「今回は漆黒魔法の一つ『影収納』を教えるにゃ」


「名前からすると影に収納出来る魔法ってこと?」


「そうにゃ。影の異空間を操る必要があるから闇魔法では扱えない魔法にゃ。漆黒魔法は扱いが難しいけどそのグローブがあるなら多分出来るはずにゃ。」


「影の中に物を収納するのをイメージすればいいのかな?」


「だいたいそんな感じにゃ。影に向かって手をかざして、空間を開くことをイメージするにゃ。まずはグローブなしでやってみるにゃ」


『影収納』


「んーなにかと繋がりそうな感じはするんだけど上手くいかないや。次はグローブつけてやってみるね」


『影収納』


「うわ!本当に双剣がなくなった。グローブなしで使ったときよりもめちゃくちゃスムーズに魔力が流れるね」


「それがグローブの効果にゃ。慣れれば影に手をかざさずとも使えるようになるにゃ。今の主だと一m四方程度しか収納できないないけど、魔力量が増えれば収納量も増えるにゃ」


「これは便利だね!いくら契約者にしか使えないとはいえ、死神の双剣とコートなんて貴重な物どこに置いておこうかと悩んでいたんだ」


「どうだにゃ!これでただの昼寝好きな猫じゃないとわかったかにゃ?」


「ははーすみませんでした。クロエ師匠」


ドヤ顔のクロエに土下座すると満足そうにしているのでそのまま抱きかかえてベッドに潜り込んだ


最後までご覧頂きありがとうございました。

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