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素晴らしいこの世界の片隅で。

のび太くん

作者: ニチニチ

どうして、布団は気持ちが良いのだろう。 

 



僕の唯一の取り柄は、いつでもどこでも寝れること。

 

 


22世紀からやってきた、青い狸みたいな自称猫型ロボット。

そのロボットの無二の親友に、負けないくらいに寝付きが良い。

 



布団に日光をたくさん吸収させる。

とってもいいにおい。

おひさまの、やさしいにおいがする。


やさしさで膨らんだ布団。

そこに大の字で倒れ込む。


すると、そのまま、いとも簡単に眠りに落ちていってしまう。


 



昔、実家に住んでいたとき。

母親は、毎日布団を干していた。

 



僕はというと、1週間に1度ぐらいしか干せていない。

思い返せば、晴れの日はいつもお日さまのにおいがした。

そんなところで、母親ってすごかったんだと発見する。





最近は、仕事から帰宅したあとに、ソファーでうたた寝してしまう。

日付が明日になったあと、少し後悔する。

 

 



のっそり起き上がって布団に入っていく。

 

 



こんな中途半端な睡眠で。

毎回、さすがにここから眠るのは至難だぞと思うけど。


結局、すごいスピードで寝てしまう。

これが、僕がのび太くんと呼ばれる由縁です。


 

 

 



誰にでもやさししくできたり。

いつも思いやりがあったり。

負けることがわかっていても、許せないことに立ち向かったり。

 

 


 

他人の幸せを共に喜び、他人の不幸を共に悲しむ。

 

 

 


のび太くんは、人間が出来ていると思う。

僕はというと、彼の立派なところが似ているわけではない。

 

 


人見知りだし。

誰にでもやさしくできないし。 

負けるとわかっている事はやらない。 

 

 



たまに、ふと思う。

 

 

 


戦略、戦術、分析、勝率、競合性、優位性、リスク管理。

 

 



そんなちっぽけな理性を、こわしてみよう。

そして思い切り失敗してみる。

きっと、びっくりするぐらいに怒られると思う。 

 



でも、本当はのび太くんのような、失敗を恐れない、そんな強い人間でありたい。

 

 


喜怒哀楽を自由に表現できる。

間違っていることを、間違っていると伝える。

 

 


そんな人間らしい、人間でありたい。

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