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毒を減らして

怖いわけあるか、副反応なんざ大したこたぁねぇんだよ 〜〜続・新型コロナワクチン接種顛末記

作者: 黒野千年

最近、やっとクーポンが届き、7月10日にクリニックの方に持っていきました。これで行政手続き的には完結で、事後にカウントされる2回接種済みの1人となったわけですね。


もうしっかりと免疫も確立されているはずですね。


何かしらの縁があれば、キャンセルの穴埋めのための接種機会はまだまだあると思うので、非科学的な言説に惑わされてチャンスを逃さないようにと願っています。


ちなみに、俺の奥さんは医療機関の事務職で、俺より早くファイザー製の接種2回を終えており、子ども(年齢的には成人)も職域接種でモデルナ製の2回の接種を終えました。家族で計6回の接種で重篤な副反応は起こっていません。子どもの2回めで38度台の熱が出たというのが一番重いでしょうか。アンチワクチンの人、ざんね〜〜ん!

【事前情報】

俺=50代男性。シニアビジネスの会社勤め。会社は高齢者施設の運営なんかも行い、俺は現場とバックオフィスを行ったり来たり。問診票のカテゴリー上は高齢者施設の職員に分類可能。あと、2型糖尿病の基礎疾患持ち。


6月4日に会社と関連の深いクリニックからの要請で1回目のワクチンを接種し、第2回は25日だとその場で決まる。ちなみにファイザー製だった。


 詳しい顛末は……


新型コロナワクチン接種顛末記

https://ncode.syosetu.com/n0578ha/


を参照してください。



【発覚したスケジュールの不都合】


 前回の接種(6月4日金曜日)の翌週の週明けに仕事の全体スケジュールの確認調整をしたところ、やばいことが発覚しました。


「あ、6月25日が2回めの接種日だったけどさあ。1日中、外回りじゃん」


 会社での連絡ミーティングでの間抜けっぽい発言です。会社の縁で接種させてもらったし、相手は日常業務で関係のあるクリニックですから。会社の業務でも連絡確認の対象になってしまうわけです。


 ボスもちゃんとしろと言うので、さっそくクリニックに電話を入れました。時間を指定されていなかったので、何時まで可能なのかすぐに確認しなけば……。すると……


「診療時間中なら何時でもいいですよ」


との返事。そこで調子こいて……


「受け付け時間過ぎても大丈夫?」


と、聞いてしまいました。会社の外の人との関係がありますから。わがままが効くかどうかの確認です。


「いや、流石にちょっとそれは……」


と、流石に慌てた様子。遅れても大丈夫という言質を無理無理取ろうとすると、まずい雰囲気になりそうなので……


「ごめんなさい、ちゃんと間に合うように調整します。18時半まででしたよね」


と、即答して安堵してもらいました。


 まあ、仕事のスケジュールは先方のあることなので、お尻がはみ出す可能性は無きにしもあらず。だけど、最後はどこかを強行突破し、上手くいかなくても自分が怒られるだけで済む感じに時間調整しておくことにしました。


 外向きにはそれでよかったけど、内向きの流れも良くないことが。


「あ? 翌日(26日)って全勤で入ってたんだっけ?」


 俺の勤めているところは、週に5勤2休。休みのうちの1休は日曜固定。後の1休は基本は土曜日だけど、土曜日にも誰かが事務所にいるようにするために、業務の流れを見てシフトを調整するわけです。先月(5月下旬)のうちにそれは調整済みで、俺に関しては6月26日土曜日は全勤日。


 中小企業ゆえに世間様並みに「接種の翌日はお休み」をホイホイ徹底させるわけにもいかないんですね。


 2回めの接種がその週の前半にあるボスとボス補佐も、全然シフトを動かしていないし。ただし、ボスは接種翌日が偶然休みで「ラッキー」とか言ってたけど……。俺と同日に射ったもう一人のやつも出勤です。休みが出てしまったら「その日にいる人で、何とかカバーしましょう」の精神論先行の場当たりってところですね。


「もちろん、体調が崩れてるのに来いなんて無謀でブラックなことは言わんよ。欠勤でも、有給でもお好きな方をどうぞ」


とのボスのお達しはありましたがね。自分の選択は「どうにも動けないのなら有給で対応させてもらう」です。


 週の前半、2回目を射ったボス補佐は「痛い」以外に不調をこぼすことなく普通に仕事してやがる。ボスは偶然の休みのおかげで「ダルかったけど、休み1日でなんとかなったわー」で終了。なお、同日に射った同僚の件はここでは割愛します。俺より軽く済みやがったとだけ書いておきます。



【接種当日……体力をけっこう消耗していた?】


 接種当日は、受け付けの終了時間より少し余裕のある夕刻にクリニックに到着しました。受け付けの姉ちゃんにあからさまに安堵されてしまった〜w


 キャンセルになったら、急な振り替えもできず、1回分が無駄になるから無理からぬところですけどね。


 外回りから一生懸命に速歩で来たせいかスポーツ後の倦怠感に近いものはありました。特別な変調はないですがね。


 汗が出ていたせいで、体温は平熱時より低いくらい。問診は前回の再チェックと、接種後の特別な変調はなかったかの確認のみであっさり終了です。


 どっちに射つかを問われ、前回と同様に左腕を選択。射つときにチクッと来たのも、前回と同様。


 ただまあ、腕の中に「何か入ってくる感」が強いかな〜というところ。これは射ち方の問題かもしれない。手先・指先に若干のしびれを感じ、これは前回と違うところ。ただ、激しい痛みはないし、苦しさもない。


 というわけで、前回作った確認書の2回目の欄に、QRコード付きのラベルを貼ってもらって無事終了。経過観察の待機時間中に、5G電波を受信できる体になってたら退屈しのぎになったろうに。そうは問屋が卸さない模様で残念至極っすな(ぷ


 疲労感はあるのだけど……。そこが外回りで余計に歩き、クリニックまで急いだということによる疲労のせいなのか。それとも、接種後の副反応のせいかは判然としない。とりあえず、会社に一報入れて、直帰させてもらうことにしました。


 帰宅までの小一時間、やはり変調なし。入浴はシャワーだけで簡単に済ませ、食欲は普通、家族との会話もまた普通。


 特別にハイカロリーなものを食ってもいないし、何か変調が起こったところに低糖状態になるリスクはぶつけたくないので、糖尿の薬は1回休むことにしました。そうして疲れて家に帰ったら、飯食ってすぐ寝るの習慣があるので、21時くらいには寝くたばりました。


 で、日が変わり、2時に目を覚まし、ネット活動w ブログも書きました。


 体温は平熱。血圧も低血圧だけどそれが常態。


 手先のしびれは少し収まった模様。残っていることは残っているけど。


 左腕の痛みと拘縮は始まったなーというところ。腕の痛みは鋭くはなく、これも前回と同様に鈍い痛みで、動かさなければ痛くない。注射した部位から、二の腕全体に拘縮が起こっているという感じ。左脇にも突っ張る感じはするけど、独立しているのではなく、左腕の拘縮に連れて起こってるのかな〜という気がする。


 脚もだるいけど、これは、余計に歩いたことによる筋肉痛だろう。節々には痛みはなかったのが、この時点。


「なべてこの世は事も無し」


 後はどうなるかはわからないけど、大したことあるまいと思っていました。実際、大したことはなかったわけですが(笑)



【翌日の夕方からキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!】


 翌日の土曜日。どうやら自分の身体も、人様同様に敏感だったようです。出た出た副反応、ついに出たって感じです。ただ、夕方までは何ともなかったんですよ。


 正直、何も出てないうちに働くのは問題ないけど、やっぱり


《24時間は経過観察期間と心得るべし》


ですね。


 普通に出社し、「楽勝、楽勝、何ともねーよ。前と同じで左腕が痛いだけ」と嘯く余裕があった。ただ、顎下の不快感とか左脇の突っ張る感触だとかを感じるようになった。で、「脚腰の痛みは、筋肉痛だよなあ」とか思いながら仕事を続けておったのですね。


 不快極まって動けなくなるという感じからは縁遠い。感覚としては「日曜日にハードにスポーツをやらかしてしまった月曜朝のかったりぃ〜という状態」に近かったと言えば、スポーツを趣味にしている人にはわかりやすいでしょうか。嫌だ一方の倦怠感ではなくて「ふへへ、やりすぎちまったぜー」という感覚ね。


 それがだんだんと「かったるい」が強くなり、「あ、これ、熱が出たときの感触」な歩くときのフワフワ感になる。


 だいたい17時くらい。勤務は17時半までです。我慢はできたのだろうけど、体温測定。37.2度。


「あー来てた」と思ったけど、「熱が籠もってるだけかも」と思い直す。胸前で服をつまんでパタパタさせ、脇を変えて再測定。人によっては左右で極端に計測結果が違う人もいるけど……はい、同じ37.2度。間違いない。


 本来、土曜は休むはずだったボス補佐の席の方に向き直り、「来ました、熱が37度2分。人並みに敏感な体だったみたい」と報告しました。すると「いいっすよ〜、帰ってもらって。今日中にやらなきゃならないことは引き継ぎますよ」とのありがたいお言葉。ちなみに、このボス補佐はまさに「こんなこともあろうかと思い……」で休日出勤です。本人は「別にやることもあるんで……」とツンデレですがw


 今の症状と17時までの仕事の進捗を報告。これだけはやっておいて欲しいことを伝えて、悪びれず帰宅の途につきました。


 普通に微熱がある状態だなーと思いました。その日はチャリで通勤したのも正解。「熱が出たとして2週間前にコロナを拾っていなかったとも限るまい」とは思っていたので、電車は使いたくなかったんですよね。道中アップダウンは厳しくなかったので楽々と帰宅できました。



【症状を列挙すると…】


 帰宅後、次々出てくる出てくる。第1回では左腕が痛みと拘縮を感じるくらいだったのですが……


★既述のとおり、熱発、37.2度。特殊なめまいというのはないが、「あ、これ、熱が出たときの感触」なフワフワとした落ち着きのなさを感じる。


★左二の腕のワクチンを射した部分から周囲への痛みの広がり。拘縮と痛みの範囲は前回より広め。


★顎の下に不快感も昼のうちに既出。やわやわと真綿で首を締められる感覚? 目を閉じて意識を集中させると、顎関節に名状しがたい違和感があり、そのせいなのかと思う。


★左腕を動かしたとき、左脇の突っ張り感が時々ある。これも既出。


★脚腰の痛み。接種前日の歩きで筋肉痛以外に、膝関節、股関節、背骨と骨盤の接合部に異質の疼痛を感じる。風邪の高熱時の炎症痛っぽい。


★首の後ろに凝ったような違和感が生じる。


★注射されたときに最初に感じた左手指のしびれは、何となくの関節の動かしにくさに変化。


と、自覚症状を列挙するとこんな感じになる。


 でもね。寝込むほどじゃない。シャワー浴びて、水分補給した。動きたくはないけど、動けないわけではない。


 で、しばらくおいて、カロナールのジェネリックな市販の消炎鎮痛剤を飲みました。アセトアミノフェンの300mg錠剤だから、割と大きいですよね。


 これがてきめんに効いた。30分後に36.8度ですから。関節痛のあったところや左脇の突っ張る感触も引いた感じ。


《カロナールもしくはそのジェネリック品、とにかくアセトアミノフェンと主成分に書いてある消炎鎮痛剤を用意しておけ》


は大正解の対策になりそうですね。つまりは、自分の直面している状況は、体温が上がり、各所で炎症が生じていた状態だったんだな。それがアセトアミノフェンという火消し剤で、消火に向かったのでしょう。


 ただし、


★最近の「夜早く寝て未明から活動開始」という戦国時代までの人たちの生活サイクルが守れない。夜中に時々起きるけど、またすぐ寝るの連続で明け方を迎える。


 睡眠が持続しない。夜中は目が覚めて、ツイしてまた寝ての繰り返しで、5時くらいからブログの駄文を書き連ねました。


 熱は36.6度まで下がり、気分的に悪いところはなかったのにね。


 ワクチンとの相性もいいんでしょうか。立っていられないほどのめまいや倦怠感はなかった。痛みも、熱発時の軽いふわふわ感も、錠剤1つでかなーり頓服ですよね。


 ただ、一連の症状が朝や昼から来ていたら、その時点から休むのなんのと面倒くさい。コロナ休暇とか取れるホワイトな会社にお勤めの人には、


《翌日の休暇の取得は絶対のオススメ》


ですね。このくらいのことで済んで、安全も確保できるんだから、ためらう理由なんて何もないですよね。



【まだまだ終わらんよ】


 で、コロナの副反応は土曜日だけでは終わらなかったんです(笑)。


 日曜朝、活動を開始した時点では36.6度の体温でした。その時点では何ともなかったんですよ。


 体調に関わらず、とにかく1日、グデグデすると決め込んで、ネット活動や小説の執筆しかしませんでした。


 しかし、昼前に昼食の準備をしていたら、また熱発の感覚があった。体温再検でまた37.0度ジャストに戻りましたね。


 ただし、身体的な不快感は一切が潜まりましたがね。痛みや拘縮の感覚はすっかり消え、熱だけが上がったというところです。


 というわけで、消炎鎮痛剤を再投与です。


 乱暴な言い方をすれば、mRNAワクチンというのは、コロナウイルスのスパイクだけを身体に放り込むから(スパイクの遺伝子情報をあたえるから)、免疫機構さん、コロナウイルスへの対処の仕方を覚えてね〜という仕組みです。多くのワクチンは弱毒化させたウイルスや菌を投与するわけですが。この場合は、人の細胞に悪さをするウイルス本体は切り取って、ウイルスが体に寄生するためのパーツの情報を体内に送り組むというわけですね、大雑把すぎる説明かもしれませんが。それを保護脂質カプセルにくるんで、筋肉注射で腕の中に送り込み、そこから細胞に取り込まれると、未知のウイルスの情報を得た免疫機構が働き出し、それを2回もやれば、さっさと対コロナモードで適切に起動できるようになるというわけです。


 この脂質カプセルの有効成分にポリエチレングリコールという物質が使われている。それが化粧水や下剤や整腸剤の有効成分にも使われ、他の薬剤の成分にも入っていたり、医療関係の素材に使われているため、アナフェラキシーショックの要因になっているのではとの指摘がありますね。


 それに免疫機構が活性化しているわけですから、いわばミニ・サイトカインストームのようなことも起こり得るわけですよね。


 原因は確定できないまでも、これらのことが重なり、重篤な副反応も起こるのでしょう。それも接種2回めなら一層起こりやすいわけです。


 あと、確証は全く無いけれど、心身の疲労も、副反応を強めるのでは?というまことしやかな説も各所で目にしました。それが本当のことなら、射った当日の身体的疲労が、けっこう響いていたのかもしれませんね。


 何にしても、ぶっちゃけた表現をまたすると、免疫機構の対コロナモードのウォームアップをできればいいのだから、頓服剤を使って表面に出てくる症状は抑えていい。消炎鎮痛剤を接種前に予め飲んでしまえという声もあるのは、そのためですよね。


 自分の場合は消炎鎮痛剤を飲めば、あっさりと熱は引いていく。各所の炎症が発熱になっているようだから、効き目が出やすいのでしょうね。そのまま夜まで特別な変調はなくなり、熱も平熱が続きました。


 でも、月曜朝も出勤する直前までジリジリ体温が上昇気配だったんですね。8時ちょうどくらいに36.8度まで上がりました。首の後の凝りがまた気になってくるし。


 しょうがないんで、鎮痛剤をまた1錠飲みました。すると8時半くらいに36.5度まで降下しました。首凝りの方も収まったので薬の効果でしょう。安心して出勤し、事務所での検温でも36.4度だったから、完全に収まりました。


 用心してデスクワーク専念になるように業務を予定していたことも良かったんでしょう。20時まで超過勤務して、退勤時の検温も36.5度。


 いやー、なかなか優秀だそ、俺の体。


 というわけで、週末まるっとになった新型コロナワクチン副反応現象も、これにて終了したというわけです。まったく怖いことなど起こっていない。


 免疫の確立には10日ほどかかるんでしたね。マスク、手洗い・うがい、ソーシャルディスタンスをしっかり守る。そして、バカのやるような宴会(=会食)は回避し、気を抜かないようにして暮らしていきたいものです。

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