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聖獣達の鎮魂歌~Requiem~  作者: 悠介
漆章 追憶の香り

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7話 ダークエルフの真実

「こちらです、ディンさん。」

 翌朝、宿で朝食を食べた二人は、村を離れていた、目的地はダークエルフの住まう場所、徒歩では二時間程度かかると外園は認識していた。

「森の中通っていくのか。」

「はい、道は基本的にはないと言っても差し支えないでしょう。」

「外園さん、動きづらくないか?」

 外園は、黒いスーツの上から白いローブを羽織っている為、中々移動には苦労しそうな格好だ、ディンはチノパンに白のパーカーにスニーカーと歩くのは苦ではないが、しかし外園はこの格好が一番慣れている、と笑う。

「この先にダークエルフの村があるのか?」

「はい、村というよりは洞窟ですが。ダークエルフの皆さんは、神木から離れて生活をしているのですよ。」

 ドラグニートの図書館にも、ダークエルフの生態はあまり記載されていなかった、それだけフェルンが秘匿にしておきたい、重要な事なのだろうとは考えられるが、妖精達はダークエルフを恐れている、とは書いてあった。

「確かこちらですね。」

「ホントに道が無いんだな……。ダークエルフが恐れられてる理由、それを聞いてもいいか?外園さん、ダークエルフと旅してたんだろ?」

「はい。……、そもそも、ダークエルフとは元々エルフなのですよ。ハイエルフ達が国家を盤石なものとし、支配する為に生み出した、差別の対象。それが、ダークエルフと呼ばれる存在です。自然的に生まれた訳ではない、人工的に生み出された存在です。」

 エルフが人間とそう変わりない、耳がとがっているのが特徴な種族であるのに対し、ダークエルフはその見た目がだいぶ違う、それはディンも知っていたから、まさか同じ種族がもとになっているとは、と驚く。

 同時に、悲しみを背負っている存在なのだな、という認識を持った。

「私も、それを知ったのはダークエルフであるジェライセさんに出会ってからでした。それまでは、魔物とそう変わらない存在であると、ずっと信じて来ました。フェルン側の思惑に、まんまと騙されていたわけです。」

「それがどうして、ダークエルフの真実を知ることになったんだ?」

「子供の頃、私は夜遅くに友と共に村の外を探検していました。魔物に襲われ、村まで逃げ帰ったのですが、守衛さんが門を開けてくださらなかった。その時、助けてくださったのがジェライセさんでした。彼は、ダークエルフの真実を語ってくれました、それは私達が聞き及んでいた事とは、大きく違ったのです。」

 本当に、子供の頃の記憶だ、夜に探検に出て、大きな魔物に襲われ、皆とせーので逃げて、そしてジェライセに救われた。

 彼がいなかったら、今自分は生きていないだろう、と外園は思っていて、だからこそダークエルフの真実に耳を貸そうとしたのだ、そして聞かされた真実は、フェルンの学校で学んでいる事実とは大きく違うものだった。

「この先に沼があります、そこで休憩しましょう。」

「わかった。」

 かつて、ジェライセにそう言われて立ち寄った沼、とても苦いお茶を出されて、皆で飲んだ記憶が蘇る。

 今ならあのお茶でも飲めるのだろうか、と外園は少し寂しそうな眼をしていた。


「ここがロザウェルですかね?」

「多分そうだと思います、おっきな木もありますし、妖精の人達もたくさんいますから。」

「精霊の元に、急ぐとしよう……。」

馬車を下りた六人は、大きな神木を囲う様に作られた都市、ロザウェルの入口にいた、竜太の探知魔法にかかる妖精達の数も多く、活発に動いている為、ここがフェルン唯一の都市で間違いないだろう。

「いろんな妖精さん達がいるぅ!」

「そうだな、妖精って種類多いんだな……。」

 ピクシー、トロル、ホビット、ゴブリン、他にも人間に似たエルフもいて、多種にわたる妖精の生態に、興味津々な様子な蓮と俊平。

「さあ、行きましょう。まだまだ時間はかかりそうです。」

「あ、馬車が街の中を通ってるみたいだよ?神木、の所まで行けるやつ、無いかな。」

 神木が巨大すぎるだけで、ロザウェルの中でも、移動するには時間がかかる、徒歩では一週間程度は神木までかかるし、馬車が市街地を張り巡らせる様に走っている様だ。

「お金は多分足りると思いますし、そうしましょう。馬車の停留所は……。」

「あちらの様ですよ?馬車の方々が集まられています。」

 清華が人混みというか、馬車が集まっている場所を見つける、六人はそこに向かって歩きながら、街の模様を眺める。

 フェルンは港町と同じく、煉瓦調と木造の混じった建築模様で、様々な種族の生物が街を歩いていて、人間の姿はかえって珍しいのか、目線が合うとこちらをじっと見つめ返してきたり、驚いたりする者もいた。

「えーっと……。文字が読めないですね……。」

「なんて読むんだろう?」

「うーん、外園さんがいないからわかんないなぁ……。俺、異世界の言葉なんて初めて見たよ。」

 ドラグニートは英語を使っていて、ジパングとソーラレスは漢字を使っていた、だから、異世界と言っても言葉が通じるし、文字も読めるものだと思っていた。

 が、フェルンには「妖精言葉」という独特な書き言葉があって、それが公用語として使われていた、発音など自体は人間のそれと同じで通じるのだが、文字が違うのだ。

 ディンが使っている魔法であれば、通じるはずではあったが、と竜太は思い出すが、しかしディンがそれを忘れていたか、あえて翻訳出来ない様にしたのか、それが疑問だ。

「すみません、神木の近くまで行きたいんですけど、馬車って出ていますか?」

「他国の方が神木に何用で?」

「聖獣の守り手なんです、精霊の加護を受けに来たんですけど……。」

「聖獣の守り手、はて、千年前にそんな事を言っていた人間がいたような。」

 老齢のエルフの御者が、竜太に話かけられはてさてと首をかしげる、今回フェルンは戦士を選出していない、とディンが言っていたが、もしかしたら戦争の事自体があまり話として回っていないのかもしれない、と竜太は考えた。

「マグナの神々が、戦争を起こそうとしているんです。僕達は、それを止める為に各国の長の加護を受けに回っているんです。」

「マグナが戦争をなぁ、千年前と同じだねぇ。それで、聖獣の守り手だっていう根拠はあるのかい?それに、千年前より人数が多い様な気もするかね?」

「僕はデインさんの力を借りてるの!竜太君は指南役なんだよ!」

 そういって、蓮は右手を突き出して老齢のエルフに紋章を見せる、エルフはそれをしげしげと眺めていて、何かを感じ取っている様だった。

「確かに、お前さんからは竜神に似た魔力を感じるな。デインさんっていうのが誰かは知らないが、そっちのお前さんも竜神か?」

「あ、はい。僕は竜神と人間のハーフです。」

「竜神が人と子をなすとはとても思えないが、確かにそうだねぇ。神木の元に行きたいんだったかね?私の馬車に乗ると良い。」

「ありがとうございます。」

 確か、妖精は人間より魔力の循環などに詳しく、反応すると外園が言っていただろうか。

 だから、突然現れたディンの事を信じるきっかけになった、竜太の事も蓮の事もわかる、と一年前に言っていた、それと同じで、このエルフも何かを感じ取ったのだろう、話が通じて馬車のほうに向かっていく。

 竜太はホッとしながら、五人を促して馬車の方へ向かっていった。


「このあたりで休憩としましょう、後半分ほどです。」

「はいよ。」

 ダークエルフの集落に向かう途中、沼にたどり着いた二人だったが、外園が休憩を申し出て、近場の岩に座ってパイプを口に咥えると、火を点けて一服し、ディンもそれに倣う様に煙草に火を点け、深く吸い込んで一服する。

「ダークエルフ、っていうのは、ずいぶん物騒な魔力を持ってるんだな。探知に引っかかる気配が魔物に近い。」

「そうされてきたのですよ、無理やり。お優しい方々ですのに、迫害され洞窟に追いやられ、息を潜める生活を強制されているのです。フェルンの学校では、ダークエルフはそれは恐ろしい存在だと教えられますから。」

 とても悲しい真実だ、と外園はパイプの煙とともにため息をつく、フェルンが強制し、そしてひた隠しにしてきた真実は、幼少の頃の外園の常識を、大きく変えるものだった。

 それからは、ダークエルフと交流を持ちながら生活していたのだが、アンクウとしての覚醒と共に村を去る事になった、その後のダークエルフの所在は知らないが、外園は直感でまだジェライセが生きていると感じていた、ディンの今の言葉からも、ダークエルフの集落自体も残っている様子だ。

「国を盤石する為の差別か、厄介な魔力を押し付けられちまったんだな、その人らは。それで、外園さんが一緒に旅してたっていうダークエルフはどうなったんだ?」

「キュリエの事でしょうか、彼女は……。彼女は、ウィザリアを訪れた際に暴走してしまい、私の手で亡くなっています。ダークエルフは、一度暴走してしまったら最後、死ぬまで元に戻る事は出来ないのですよ。」

「そっか……。何が原因で暴走したのか、はわかってるのか?」

 聞いておかなければならないだろう、とディンは突っ込んだ話をする、外園は、どこか遠い空を見上げながら、後悔している様な声色で、それに答えた。

「ダークエルフは、マナに過剰に触れてしまうと、暴走します。フェルンの神木は、マナの循環の役割があるのはご存じだと思いますが。それに反応して、暴走する様に仕込まれているのですよ。キュリエをウィザリアに連れて行った際、マナの源流が流れている場所の近くに行ってしまった、それによって暴走してしまったのですよ。」

「神木に近づけない為、か。」

「その通りです。彼らは何かをするわけでもなく、国を乗っ取ろうなどと考えているわけでもなかったのに、そういった分子を仕込まれている。そしてそれは、フェルンの神木以外でも適用されてしまう、という事です。

 暴走の間際、キュリエは自ら死を選んだ、暴走して理性を失ってまで生きていたくはない、せめて今殺してほしい、と、そんなキュリエの言葉に従って、外園はその望みを受け入れ、自身の手で彼女を殺した。

「全てが夢だったら、悪い夢だったらどれだけよかったか、とたまに思うのです。友も家族も生きている、そんな世界があったなら、と。ディンさんが過去に戻った事があるとお聞きした時、一瞬それが脳裏をよぎりました。」

「結局、魂が普遍的な世界の記憶からなくなるから、存在しなかった事になっちゃうんだけどな。」

「私は、それを選択出来ないでしょう。大切な人の死よりも、自分が忘れさられる事が恐ろしいのです。悲しい、とだけでは抱えきれない、その悲しみに。私は、ディンさんと違い立ち向かう勇気がないのですよ。」

 正確には、ディンと悠輔がだ、魂として世界の普遍的記憶から消え去り、魂の循環を外れ、人々の記憶から消え去ったのは。

 ディンはその事を後悔はしていないが、しかし悠輔がどう思っているのか、は怖くて聞けていない、悠輔は自分が消えてもいいから、ディンに幸せになってほしいと願ったのだが、今は皆の兄として生きている、感情の変化、それは心を読む力では測ってはいけないと、ディンは考えていた。

「俺は嫌だっただけだよ。自分が記憶からいなくなるより、皆がいなくなっちゃうのが、嫌だったんだ。だから、それを勇気とは言わないよ。」

「それでも、私は家族を選んだディンさんの事を、勇敢な方だと思いますよ。私が少々臆病すぎるだけ、かもしれませんがね。さて、そろそろ行きましょうか。」

「そうだな。」

 勇敢、勇気の定義が違うだけだ、とディンは思った、外園はディンの決断を羨み、ディンは外園の想いを大切なものだと考える。

 認識の齟齬、というよりは、純粋にそれをしたかしないかの違い、決断の仕方の違いだろう、とディンは思った。


「蓮君達、そろそろ首都に着いたのかしらね。」

「気になるか?」

「そうね、少し気になるわね。ディン君と外園さんが一緒とはいっても、あの子達はまだ弱いもの。」

 朝食を終えたウォルフが煙草を吸いに外に出ると、リリエルが話しかけてきた、リリエルなりに心配しているのだろう、それとも焦っているのだろうか。

「竜神王サンが一緒にいるんだ、何を心配することがあるかね?」

「別に、心配している訳じゃ……。」

「そうか?俺には心配でたまらんという風に見えるがね。」

「……。貴方に言われると、なんだか腹が立ってくるけど。そう見えるのなら、そうなのかもしれないわね。」

 感情の出どころと、その感情の名前がわからないリリエルに、あえてそれを話すウォルフ、今のリリエルは、きっと色々な感情と出会って、学んでいる途中なのだろう、と。

 老婆心、ではないが、年長の者として、教えられる事は教えたいものだと、ウォルフは吸い終わった煙草の吸殻をもみ消しながら、リリエルの目を見た。

「私、こんな風に変わるだなんて、全く想像もつかなかったわ。誰かを心配するだなんて、一人ではしない事でしょう?」

「そうだな。リリエルちゃんは、今は俺達を仲間だと思ってる。だから、こうして子供らの心配をしてるってわけだ。その変化が、今後どうなってくかってのは予想はつかんが、まあ概ね良い事だと考えて問題はないだろうな。」

「そう、なのかしらね。」

 普段はおどけている、というかどこかおちゃらけているウォルフが、真面目な事を言う時は、大概確信めいた事を言う時だ

 空気が読めるのか読めないのかわからない、というのがリリエルの感想だったが、空気が読めなければおちゃらけても無意味だろう、それをなんとなく理解してきたから、今の言葉にも意味があるのだろう、と考えられる。

「私は変わった、でも復讐者である事に変わりはない。……。それも、いつかは変わってしまうのかしらね。」

「変化ってのはどこで生まれるかわからんからな。もしかしたら、リリエルちゃんがいつか博愛主義者になるってのも、あるかもしれないな。」

「怖い、のかしらね。目的を失ってしまう事が。クロノスを殺す、その目的を忘れて平和に生きるなんて、出来るのかしら。」

 それは、生きる意味の否定になってしまわないだろうか。

 今リリエル自身が生きている意味、それはクロノスを殺す事だ、それだけの為に生きている、それだけの為に生きてきた。

 しかし、こうして仲間というものが出来てしまうと、復讐より大切なものがあるのではないか、守ることが大切なのではないだろうか、と少しだけ思ってしまう。

「生きる意味、なんてのはなくたって生きていけるもんだぞ?リリエルちゃん。竜神王サン然り、外園君然り、ああいった連れ合いは別だがな。」

「貴方はどうなの?」

「俺かい?俺はそうだな、強いて言うのなら家族の為、何より俺自身の為だ。戦争にまみれた世界、英雄として赴く世界ってのは大概悲惨だがな、存外に今の生活に心地良さを感じてる。」

 ウォルフは多くは語らない、それが信条だ。

 語りすぎてはつまらないし、かといって何も話さないのもつまらない、コミュニケーションとして、必要最低限を話す、のがスタンスだ。

「そこから先は、リリエルちゃんの考えるべき事だな。誰かが口を挟んで解決する話でもない、リリエルちゃん自身が決めにゃいけない事だ。」

「そう、わかったわ。ありがとう、ヒントになったわ。」

 リリエルはそういうと宿に戻り、ウォルフは1人新しい煙草に火を点ける。

「やれやれ、若いってのはいいもんだな。」

 リリエルの将来を少し憂いながら、しかしそれを楽しみにしていた、この戦争が終わったらもう会う事も出来ないであろう、若者の将来を案じるのであった。


「なぁ明日奈、おめぇの符ってどうなってんだ?」

「符術の事?これはね、紙に霊力を籠めて、投げて発動するんだよ。」

「霊力?ってのは、魔力とは違うんか?」

「違うものだ、ってディンさんが言ってたかなぁ。私は同じだと思ってたんだけど、似て非なるものって話だよ?」

 食堂で符を書いていた明日奈に、興味ありげにセレンが話しかける、セレンと明日奈は今の所接点がなかった、ほとんど話した事もない。

 お互いに、話すきっかけを模索していた、といった所だろう。

「俺にゃ読めねぇ文字だけど、ディンの世界の文字なんか?」

「えっとね、私もいた世界なんだけど、セスティアとは違う文字だよ。私が生まれた世界の文字なんだって。」

「っちゅーと、おめぇは生まれてすぐにセスティアに行ったんだろ?どこで覚えたんだ?」

「うーん……。覚えたっていうか、物心ついた時には知ってた、って感じだよ。私もなんでかは知らないんだけど、この文字を知ってて、こっちに来てからクェイサーがそれは術が使えるんだって教えてくれたんだ。」

 明日奈は、実の両親の事を覚えていない、それどころか、一族の出自自体ディンの家族の親戚だった事しか知らないし、今どうしているのか、何故明日奈だけセスティアに送ったのかも知らない。

 ただ、幼少の折はこの文字を絵描きの様に落書きをしていて、それをクェイサーが力と共に教えてくれた、魂に刻まれた記憶、とでも言えば良いのだろうか、とにかく知っているものは知っている、という事だ。

「おめぇの家族って、どんななんだろな。母ちゃんは、おっぱいでけぇのかな。」

「胸の大きさかぁ、お母さん譲りなのかな?私、そんな事考えた事もないよ。お母さんがどんな人なのか、お父さんがどんな人なのか、わからないから。ただ、セスティアのお父さんの事は覚えてるけどね。」

「育ての親って事か?どんな人なんだ?」

「堅物、っていうのが一番似合う人だったかな。六歳までしか一緒にいなかったけど、立派に神社守っててね。神主さんっていえば通じるかな?」

 明日奈のセスティアでの父は、大地の父に近い立ち位置の人間だ、ある日突然現れた赤子だった明日奈を拾い、男手一つで育ててくれた人間でもある。

 ディンがたまに明日奈の様子を伝えに行っているらしいが、いつも寂しそうにしている、知らないうちに大人になってしまっている、と嘆いているんだとか。

「会いに行かなくていいんか?ディンに頼めば、行けるだろ?」

「この戦争が終わったら、だね。私には私に出来る事があるって、クェイサーが言ってくれたから。だから、この戦争が終わったら帰ろうと思ってるんだ。お父さん、びっくりするんじゃないかな?」

 大人になった明日奈を見て、驚くであろう父の姿を想像し、明日奈はくすくすと笑う、からかい好きなわけではないが、父がどんな言葉をかけてくれるのか、が楽しみな様だ。

「そっか。話せてよかったぜ、明日奈。」

「こっちこそありがと、セレン。」

 セレンは満足したのか、鼻歌を歌いながら食堂を出て行き、明日奈はいつか帰る時を楽しみにしながら、符を書き続けた。

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