12話 力の使い方
「ふあぁ……。」
「おはよう、蓮。」
「お兄ちゃん、おはよー……。」
翌朝、普段は寝起きの良い蓮が、珍しく眠たそうに欠伸をしながら目を覚ます、何か疲れている様子が見え、ディンは予定通りかなと笑う。
「あのね、デインさんに会ったんだー……。」
「デイン、どんな姿してた?」
「お兄ちゃんより、ちょっとお兄ちゃんみたいな感じだったよー…。」
頭をぶるぶると振り、目を覚まそうとする蓮、少しずつしゃっきりとしてきた様で、その眼が思い出した様に大きくなる。
「お兄ちゃん……!僕、デインさんと修行したよ!」
「そっか、デインは優しかっただろ?」
「うん!すっごく優しかった!」
ディンの返事から、あれは夢ではなかったと理解する蓮、体の疲れが取れていないのは、夢の様な空間での修行の結果だろうと、なんとなくわかる。
ディンは何があったのかは大体把握している様子で、デインの人間体に会えたのかと笑う。
「僕ね!皆と一緒に戦って、皆を守れる様になる!」
「そっかそっか、それは良い事だな、蓮。」
蓮の戦う意味、それはディンの為だけだった、それが、デインとの邂逅によって、きちんと別の意味を知った、それはディンにとっても喜ばしい事であり、目的を遂行する為に必要な事でもあった、蓮にとっても、ディンにとっても、それは重要な意味を持つ、そんな事柄になるだろう、とディンは考えていた。
「さ、朝ご飯食べに行こうか。」
「うん!」
悟られてはいけない目的、それが遂行出来なかった場合も考えなければならない、ディンは少しの迷いと決意を共に、蓮と朝食を取りに食堂へ降りた。
「昨日、不思議な体験をしました……。」
「清華ちゃんも?俺も変な夢みたいなの見たんだよ。」
「てめぇらもなのか?」
ディンと蓮が朝食を食べに食堂に降りると、もう一同が先に席に座っていた、その中で、聖獣の守り手達は自分達が経験した、夢の様な出来事について話をしていた様だ。
「儂らの……、先祖が……。」
「そうそう!俺達のご先祖様?の転生者って言われたけど、その人に修行つけてもらったよ!」
「揃って同じ夢、んなわけねぇよな……。」
テーブルの関係上、聖獣の守り手達と指南役達は別のテーブルで食事をしていて、四神の使い達はあまり大声にならない様に話をしていた、リリエル達はあらましを知っているから、自分達に聞こえない様に話しているのは少し面白いだろう。
「みんなおはよー!」
「蓮君、おはようございます。」
「何のお話してたのー?」
「いえ……。そうですね、ディンさんなら何かご存じかもしれませんね。」
ディンと蓮が席に座ると、清華は姿勢を正してディンの方を見る、ディンは何を聞かれるかはわかっているという感じで、大麦のパンを口に入れながら質問を待っている。
「昨日、私達のご先祖様と仰られる方と、夢の様な所で会いました。そこで修行をして頂いたのですが、ディンさんは何かご存じですか?」
「君達が身に着けてる勾玉には、魂の欠片が籠ってた。だからもしかしたら、何かあった時に君達の目の前に現れてくれるんじゃないか?と思ったんだよ。俺も、似た様な経験をした事があるから。」
「似た様な経験、ですか?」
「そうだよ。俺の、というより俺の持ってたとある宝玉があったんだけど、その中には俺の家族の魂の欠片が入ってたんだ。今はもういないけど、最後の力を使って会ってくれたんだよ。」
家族の魂の欠片、という事は死者なのだろうと、清華と大地は考える、修平と俊平も、すっとその考えに至る訳では無かったが、少しの時間をおいてそれが死者である事を理解する、魂の欠片と言うのがどういう事なのか、については詳しくはわからないが、しかし死者である事に変わりはないだろう、と。
「じゃあ、ディンさんのその家族?と同じ事を、俺達のご先祖様がしてたって事?」
「そうなるかな。君達のご先祖は、魂と記憶、力の一部を勾玉に封印していたみたいだから。誰かに殺されそうになったりしたら、出てくるんじゃないかって考えたんだよ。」
「その考えが当たったって事かよ、なら最初っから言ってくれりゃ良いのによ。」
「そしたら君達、油断するだろ?緊迫感っていうのが大事なんだよ、こういう事は。」
俊平、修平は不服そうだったが、清華と大地は確かにと納得する、あの瞬間、言われていたら本気を出せていなかっただろう、そして、本気を出していなかったら、先祖との邂逅は果たせなかったのだろうと。
「今日も修行するからね、今度は気絶とかまどろっこしいのは無しだ。全力で連携を覚えてもらうぞ?」
「僕、もう封印開放使えるもんね!お兄ちゃん大変だよぉ?」
「まだまだ衰えちゃいないさ、任せなさい。」
パンを頬張りながら胸を張る蓮と笑うディン、聖獣の守り手達も、昨日よりはちゃんとした修行が出来るだろうと、気合を入れ朝食を食べた。
「さて、昨日と話は一緒だ。蓮に封印開放をさせて、連携を覚えてもらう。」
「いっくよー!」
「俺達だって、昨日とは違うからね!」
昨日と同じ演習場に立っている一行は、昨日と同じ様にディン対聖獣の守り手達と蓮、そして観客に指南役達と外園、ピノと明日奈という形だ。
聖獣の守り手達はもうそれぞれの武器を構えており、ディンも第二段階解放をして、竜の誇りと右腕を出していた。
「じゃ、始めようか。」
ディンが一言発すると、場がピリっとした空気に包まれる、ディンは昨日の様に消えてすぐに蓮を狙おうとはしていない、むしろ聖獣の守り手達が攻撃してくるのを待っている様子だ。
「ディンさんが来ないのなら、私達から行かせていただきます!蓮君、封印開放を!」
「うん!」
「皆さん!」
清華の一言で、場が動き出す、まずは修平が雷の魔力で身体強化を、俊平が風の魔力で移動力の強化を行い、ディンに高速で接近する、その速度は、昨日とは段違いに早く、その変化に指南役達は驚く。
「行くぞ修平!」
「わかった!」
俊平がディンの前方から、修平が後方から攻撃を繰り出す。
「お、良い動きだ。」
ディンは、俊平の攻撃を剣で受け止め、修平の攻撃を右腕で受け止める。
「せいやぁ!」
「でやぁ!」
しかし、防がれる事は想定範囲内だったのか、俊平は炎の魔力で爆発を起こし、修平は風の魔力で拳の威力を上げる。
「いい感じだ、と言いたい所だけど、まだまだ甘いな。」
ディンは魔力を感じ取った瞬間に、両腕に力を加え、二人の攻撃を弾いた、予想以上の力で押し返され、よろける二人、そんな二人を横に見ながら、清華と大地が攻撃を繰り出す。
ディンが攻撃を弾き空いた左右から、同時に攻撃を仕掛ける、清華が右から、大地が左から接近してきているのを確認したディンは、体を半回転させる。
「えぇい!」
「ふん……!」
清華の左右の刀の同時攻撃を剣で受け止め、大地の棍を掴み止める、二人は防がれた事に驚きつつ、しかし気を抜かずに次の攻撃を組み立てるべく引っ込もうとした。
「そう簡単にいくかな?」
一旦武器を引っ込めようとした瞬間、ディンが動いた、一瞬で竜の誇りを消し、空いた左手で清華の刀を避けながら胴を掌打し、その勢いを利用しながら、大地の脇腹に右足で蹴りを入れる。
「っつ……!」
「ぐぅ……!」
強い衝撃と共に吹き飛ばされる清華と大地、しかし昨日と同じにはならなかった、何とか態勢を立て直し、転ばずに持ちこたえる。
「俺達の事忘れないでよ、ね!」
そこに修平が、風の魔力を籠めたかかと落としを繰り出す、雷の魔力で身体強化をしている為、その速度は昨日とは大違いだ。
「みんな凄い……。よぉし、僕も!」
そんな四人を見ながら、蓮は意識を集中する、昨日、デインに言われた通りにするには、少し時間が必要だったからだ。
『封印開放……!』
蓮から闘気が発せられ、外園邸で修行した時の様に力が溢れてくる、しかし、蓮はそれをあえてセーブして発動しようとしていた。
力のコントロール、まだまだ未熟だが、ディンがやっている様に段階的に能力を解放しようとしていた為、時間がかかったのだ。
「いっくよぉ!」
蓮は両手に剣を握ると、跳躍した、高さ五十メートルの所まで跳び、ディンの真上で止まり急降下した。
「お、来たな。」
それを目視したディンは竜の誇りを出し、迫りくる蓮を迎撃するべく上を向いた。
「そこだ!」
ディンの注意が蓮に向いた所で、俊平が奇襲を掛ける、修平達三人も、俊平の意図に気づき、四方から攻撃を仕掛ける。
蓮も含めてば上と左右前後からの連携攻撃、普通なら避けないと喰らってしまうだろう、実際、リリエル達は見ていて、自分なら避けているな、と考えていた。
『竜神術、氷冠。』
しかしディンは避けようとはせず、魔力を発動する、俊平達とディンの間に、冷気が流れたかと思えば、一瞬で氷の壁が出来てしまう。
「くっそ!」
氷の壁に炎の魔力をぶつけ、破壊しようとする俊平、しかし、ディンの魔力には敵わず、攻撃が弾かれてしまう。
「やあぁ!」
そんな中、上空から飛来する蓮、ディンは剣を振りかぶり、蓮が右の剣から繰り出した攻撃を迎撃し、蓮を弾き飛ばした。
「蓮君!」
弾かれて跳ねた蓮を、修平が氷冠の外側でキャッチする。
「大丈夫!?」
「だいじょぶ!」
蓮はまだまだやる気の様で、元気よく返事をする、ディンは蓮が無事な事を確認すると、氷冠を解除し粉々に砕いた。
氷の粒が宙に舞いキラキラと煌めく中、ディンは剣を構え早く次の攻撃をしてこいと笑っている。
「今の魔法、そういえば氷冠と言っていたわね。竜太君、ディン君は8つ全ての属性が使えるのかしら?」
「え?えーっと、普段は竜神術っていう、四属性の魔法を使うんですよ。でも、限定封印を解くと全ての世界の全ての魔法が使えるって、確か言ってた様な気がします。」
「という事は、この世界の失われた最大級魔法も使えるという事ですかね?」
「さぁ……。多分、使えるんじゃないですかね?」
リリエルが戦った時は、清風という移動魔法と、氷冠と雷咆斬を使っていた、そして、エドモンド達が亡くなった時には、竜炎という魔法を使っていた、つまり、リリエルの前では四つの属性を使っている事になる。
他の属性は使えないのか、それとも使っていないだけなのか、と考えていたが、竜太の言いぶりからするに、四属性しか基本的にはない様子が伺える。
「その封印開放を解いたら、あたしが使ってる様な魔法も使えるって事?」
「多分そうだと思います、あらゆる世界の魔法魔術を行使出来る様になる、って言ってたので。」
「竜神王サンは五段階の封印をしてるって話だったが、何段階目からそんな馬鹿げた力が使える様になるんだ?」
「えーっと……。その世界にいる時は、第一段階目からある程度の魔法なら使える、だったかな?第五段階目の完全開放をすると、制限が全部無くなるって話です。」
ピノは自分以外に、木を操る属性の魔法を使っている存在を見た事がない、何故使えるのかもピノ自身わかっていない為、何かヒントになるのではないか、と考えたが、どうやらあてにはならなそうだ。
ウォルフはウォルフで、自分が使っている魔術も使える様になるのか?と考えたが、恐らく年輪の世界の中の魔法を、制限なく使える様になるのだろうと考えた。
「竜太君、貴方は魔法は使えるのかしら?」
「僕、清風と転移くらいしか使えないんですよ……。魔法って、どうも特訓しても苦手で。」
「oh!息子と親父じゃ使う力も変わってくるだろうな、そう気を落とすな。」
「あはは……。」
事実、竜太は魔法を使うのが大の苦手だ、清風と転移は何とか使えるが、転移の範囲もディンよりは狭いし、探知魔法の能力もディンには遠く及ばない。
だが、その分素の能力自体はディンより高いのだが、本人はそれを自覚していない。
「そういえば、竜太君も能力の封印はしているのですかね?ディンさんは能力を解放し続けていると、人間に影響が出ると仰られていましたが。」
「僕の場合、ある程度の能力は最初から解放してるんです。ただ、本気を出す時の解放と、僕の制御出来ない力は封印してます。制御出来ない方は、僕の意思じゃ解放出来ないですけど……。」
「その力を全て解放した状態の君と、ディンさんならどっちが強いのかな?」
明日奈の純粋な疑問、それはある意味当然の事かもしれない、竜太はディンの後継者、継承者としてこの場にいるのだから、どちらの方が強いのかは気になるだろう。
指南役達は、まあディンの方が強いのだろうなと考えていたが、そういえば聞いていなかったなと考える。
「一回だけ、僕の力が暴走しちゃった事があって、その時に父ちゃんに、完全に制御出来たら俺より強い、って言われましたね。」
「あら、てっきりディン君の一人勝ちかと思っていたけど、違うのね。でも、制御出来ないのなら使えないのと同じ、かしらね。」
「その通りです。今は制御出来ない分の力を封印してるので、暴走もしないですけど、もしまた暴走したら、大変な事になるだろうって思ってます。」
聖獣の守り手達と蓮が、必死にディンに攻撃を仕掛けている中、竜太は思い出す。
一度暴走してしまった時は、記憶はあまり残っていなかったが、とても怖かった、二度とあの経験はしたくはない、と思い出して体を少し震わせる。
「そういえば、もう一分以上経ちましたね。蓮君の能力の開放は、体力を使うのではなかったでしょうか?」
「蓮君、力をセーブしてますね。攻撃する瞬間だけ、力を思いっきり解放してます。だから、スタミナの持ちが違うんじゃないでしょうか?」
戦いを眺めていた外園が、疑問を口にする。
確かに、今までの蓮だったら一分が解放の限界だった、竜太は、蓮の能力の開放がまばらな事に気づき、見ていると攻撃の瞬間に全開放して、移動や回避の際には力をセーブしている事を理解していた。
力の使い方を、デインに教わったのだろう、もう三分経つが、蓮はまだ疲れを見せない。
「蓮君も成長してるって事ね、良い事だわ。」
「あの調子で行けば、僕なんかすぐに超えられますよ。」
「それは早いんじゃないか?お前さんの力も中々のもんだからな。」
竜太は自分が弱いと思っているが、ウォルフ達からすれば十分に強い、蓮が竜太を越す事は、恐らく至難の業になるだろうとも考えられる。
リリエルでさえ、妖刀アコニートや技を駆使しなければ勝てないだろう、ウォルフも全力を出して勝てるかどうか、と踏んでいる。
竜太とディンが修行をしていた時には、ディンは第三段階解放までしていた、それがそう推測する材料になるという事だ。
「そろそろばててきたか?」
「まだ、だよ……!」
「私達も……、まだいけます……!」
五分が経過した。
五分間、全力で攻撃を仕掛けていた五人は、体力の限界が近い様子だった、ディンは呼吸一つ切らさずに立っていて、実力の差がまだまだ埋まっていない事を物語っている。
しかし逆に考えれば、五対一とはいえ、ディン相手に五分も奮闘しているのだ。
今までの調子だったら、二分と持たなかったであろう面々が、五分も竜神王という存在と戦っている、それは、大きな成長と言えるだろう。
「今日はこの辺にしとこうか、続きは明日だ。あんまりやりすぎても、次の日のコンディションに影響が出るからな。」
「ひぃ……、ふぅ……。」
この辺にしとこうか、と言われた瞬間に、全員の緊張感がぷつんと切れる、五人ともその場に座り込み、乱れた呼吸を整えようとしていた。
「皆良くやってるよ、連携も短い時間の間で取れる様になってきてる。この調子なら、一週間もあれば足りるさ。」
「ほん、とぉ?」
「あぁ。後は各地の長の加護を受けて、それでいけるんじゃないか?」
異形の神の干渉が酷くなった場合、最大級魔法を習得する必要があるだろうが、それは時間との勝負だ、とディンは考えている。
ディンが探知しているマグナの神の力は、日に日に強くなっている、今のままではどれだけ修行してもイタチごっこになってしまう、ならば別の方法を取らなければならない。
竜神の加護は受けた、のであれば後は精霊と仏の加護が残っているという事だ。
「明日からは、明日奈も一緒に修行に参加してもらおうかな。明日奈の符術は皆のサポートになるし、いい加減式紙も使える様になってもらわないとだ。」
「私も!?私、出来るかなぁ……。」
「まぁ、頑張れ。」
急に話を振られた明日奈が驚くが、ディンは笑いながら参加を強制させる、しかし、明日奈も苦手な式紙術だったり、連携だったりは学ばなければならないとは思っていた為、嫌とは言わなかった。
「さ、撤収だ撤収だ。」
蓮達はふらふらと疲れた様子を見せながら、指南役達はそれぞれの教え子達に寄り添いながら、宿へ戻った。
「さて、どうなってるやら。」
蓮が寝た後、ディンは異世界跳躍を使い世界を離れる、ディンが今いるのは戦争により人類が滅んだ世界だが、精霊が世界の守護者として存続していた。
ディンはこの世界にもクロノスの気配を感じ、何か起きていないかを定期的に確認しに来ている。
「何も変わっちゃいないな。」
ディンは千と幾百年か前に、この世界を救った事がある、精霊と人間の混血の少女の守護者とともに、外界からの脅威を退いたのだ。
それから一度タイムリープをした事で、同じ様な事が起こったが、それも解決済み。
しかし、この世界にいる人間は戦争を起こしてしまい、結果として共倒れで全滅する事になってしまった。
「お前の愛した人間達、結局は自分達で滅んじまったな。」
寂しそうに笑いながら、ある場所に辿り着くディン、綺麗な湖のほとりに、何か言葉の刻まれた綺麗に整えられた石があった。
「……。アリナ、お前は本当に変わらなかったな。」
過去に戻り時間をやり直したことで、変わった事もたくさんあった、過程が変わり、結果が変わり、それによって救えた命もあった、しかし、彼女の運命が変わる事はなかった、そしてディンは以前の時間軸での末路を知らなかったが、守護者と共に戦った戦士達もまた、もういない。
同じ結果を辿り、同じ結末を綴った人生で、しかし彼女は人を憎む事はしなかった。
人を愛し、人に殺された、哀れな守護者。
「お前との約束、忘れないからな。」
ディンだけが知っている、ディンだけが聞いた、最期の言葉、人間などどうでもいいと心の底から思っても、アリナの言葉を忘れる事はないだろう。
「さて、戻りますか。」
クロノスが何かをした形跡が無い事を確認したディンは、異世界跳躍を使いディセントに戻る。
「ディン、あなたは本当に変わらないわね。」
誰もいなくなったほとりに、静かに声が聞こえた。




