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聖獣達の鎮魂歌~Requiem~  作者: 悠介
肆章 紛争に巻き込まれて

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5話 次の街へ

 接敵からほどなくして、一行は移動を続けていた、レジスタンスで体力をつけていた三人と、最初から鍛錬の積み具合が違う五人は、速足で次の街へと辿り着いていた。

 首都モレルからはまだ離れているものの、この街もレジスタンスと革命軍の争いでボロボロになっていた。

 レンガ調の家々は破壊され、商店の看板が半分壊れぎしぎしと音を立てている、そんな街だ。

 人の気配もほとんどなく、いるとしたら地下にこもっているレジスタンスくらいだろうと考えられる。

「このあたりもボロボロね、まるで戦争でもしてるみたいだわ。」

「あいつらと戦ってたからな…。このあたりの人達は、みんなモレルに避難してるって話だし。」

 荒廃した街並みを見て、リリエルは何かを思い出す様な素振りを見せる、それは幼少期、自分が住んでいた街が戦争に巻き込まれた時、というよりは戦争に加担していた街が、砲撃にあって崩壊した時のことだった。

 あの時は雪が降っていて、爆弾を街に落とされた覚えがある、遠い昔の様な気もするが、つい昨日の様な気もする。

「どうしたんだ?」

「……。いいえ、なんでもないわ。早く移動しましょう、また敵が来ないとも限らないでしょう?」

「それはないと思うぜ?まだあいつらモレルにいるだろうし。」

 エドモンドはある程度、革命軍の動きを理解している様子だ、もう五年もレジスタンスとして戦ってきたのだから、当たり前といえば当たり前なのだろうが、それでも、まだ十二歳のエドモンドがそこまで理解しているというのは、少し驚きだ。

「そういえばエド、貴方の名前を敵が知っていたけれど、貴方は有名なのかしら?」

「うーん……。レジスタンスのリーダーがオヤジだから、俺も知られてるってだけだと思うぜ?」

「あら、貴方のお父さんがレジスタンスを纏めていたのね。そう……、だからあんな権限があったのね。」

 エドモンドとレジナ、ベアトを追放した理由というべきか、追放出来た理由に納得するリリエル、リーダーの持つ権限だったのかと、あれだけの周りからの同調圧力の様な圧迫感も納得出来る。

 親が子を見捨て、追放するという気持ちは理解出来ないが、レジスタンスのリーダーとしての決断ならば、それも致し方ないのかもしれない、と。

「そういえばあんたらに聞きたいことがあるんだけど、あんな戦闘技術どこで訓練したんだ?むっちゃ強かったけど、ドラグニートの奴ってみんなそんなつえぇの?」

「俺達は竜に特訓してもらってたんだよ、何かあった時に困らないようにね。実際、こういう時には護身術は身に着けておいた方がいいだろう?」

「ほーん……。その竜ってのは、強いのか?」

「ドラグニートを守護する八柱の竜だからね、強くなきゃやっていられないだろうね。」

 エドモンドがふと投げた疑問に、少し後ろを歩いていたディンが答える、リリエルが外界に関する何かを言ってしまう前に、先に答えておこうという考えからだ。

 エドモンドは納得した様な声を上げ、先頭を歩く、ドラグニートという国に関しては、マスケットを輸入している国、程度の認識だったが、竜が守護をしている、と言っても驚かない、その程度の知識はあるのだろう。

「それで、この国の次はどこに行く予定だったんだ?」

「次はフェルンという国に行く予定だったんだよ。外園さんの故郷で、精霊が治める国だ。」

「精霊?あんた人間じゃねぇのか?」

「はい。私は妖精、アンクウという種族になります。とはいっても、二百年前に国を出てからは帰っていませんがね。」

 妖精という聞きなれない単語に、エドモンド達は外園を見やる、外園はジパングでは魔法で隠していたが、確かに土色のハットから覗く耳は尖っており、人間とは違う容姿をしている。

 妖精や精霊の特徴である長い寿命と、尖った耳はジパングでは誤解のもとになりかねないから隠していたが、もうジパングに戻るかどうかもわからないのだから、隠す必要もないというものだ。

「二百年前って……、あなた何歳なの!?」

「もう八百歳程度になるでしょうか、細かい数字は覚えていませんね。」

「妖精っていう種族は、そんなに長生きをするのかな?」

「私はまだまだ若輩者ですよ、二、三千年は生きる者もいますから。」

 妖精という種族である外園に、俄然興味が湧いたという風なベアトとレジナ。

エドモンドも興味津々と言った風な様子で、その話を聞いていた、ここサウスディアンには、人間と亜人が少々住んでいるだけで、精霊や妖精は暮らしていないのだから、珍しいのだろう。

「あんたも人間以外の種族なのか?」

「私?私は人間よ、貴方達と同じね。」

「あんたは?」

「俺は人間とドラゴンのハーフだよ、見た目は人間の親の方を受け継いだから人間の姿してるけどね。」

 リリエルとディンにも話を振るエドモンド、ディンの話を聞いて眼を丸くする、竜種の亜人には会った事があるが、もっと竜寄りの姿をしていた、確かドラグニートから来た旅人だったか、数年前の事だからあまり覚えてはいないが、とにかく、人間の姿はしていなかったから驚きだという風な顔をしている。

「じゃあ、あんたは!?」

「俺かい?俺は人間だぞ。」

「へー……、じゃ最後、あんたは?」

「俺も人間だぞー、まちっと特殊だけどな。」

 特殊とは何が特殊なのか、とエドモンド達は頭に?を浮かべる、しかし、セレンは答えるつもりはないらしく、軽く笑って口を閉ざした。

 なんにせよ、精霊に人間に亜人に様々な一行に、興味が尽きない様子だ。

「えーっと、リリエルさんだっけ?あなたは女の人なのに、なんであんなに強いの?」

「私は……。そうね、昔とある国で戦争が起こった。それに巻き込まれたとある少女は、戦争孤児になってからとある暗殺者に拾われたの。そこで鍛えられて、自分も暗殺者として生きていくことになった。そんなところかしら?」

「暗殺者……?」

「要は人殺しよ、昔の話だけれど。今はもう、基本殺しはしてはいけないと言われているの。」

 ディンがエドモンドについた嘘を思い出し、それに準えて嘘をつくリリエル、実際の所暗殺稼業をやめた覚えはないし、ジパングでもマグナの集団を殺しているがしかし、エドモンドを余計に刺激した事もあり、ディンの意向もあり嘘をついた。

「そう……、そうだったのね……。あたし達と似た様な感じだったのね……。」

「貴女達も戦争孤児なのかしら?」

「えっとね……。あたしとベアトは、革命軍とレジスタンスの戦いに巻き込まれて家族が死んじゃったの。それで、その時に叔父さんがレジスタンスに入れてくれたの。革命軍が居なきゃ、死ななかった命だったって。」

 成程、だから叔父さんというわけか、そう一行は納得し、そんなレジナとベアトを追い出したエドモンドの父親の非情さが、少し頭をかすめる。

 革命軍が居なければ死ななかった命、確かにそれはそうかもしれないが、それは同時に、レジスタンスが居なければ奪われなかった命ではないか、と。

「色々と考えたい事があるけど、そろそろ日暮れだ。どこかで休もうか、歩き通しで疲れたろう?」

「そうだなぁ……。普段から鍛えてたけど、ずっと歩きっぱなしって疲れるんだな。」

 速足で歩いていた一行、しかし街を抜ける前に太陽が落ちてきた。

 そろそろ夜になる、となるとあまり灯りのない中での移動は望ましくない、それに、外園やセレンはそこまで鍛えている訳ではなく、あくまで一般人よりは体力がある程度だ、歩き続けていては疲れているだろうという、ディンのささやかな気遣いでもある。

「あそこの建物とか、誰もいなそうだし借りても文句は言われないんじゃないか?」

「そうね、人の気配もしないし、雨風しのげそうだわ。」

 ディンとリリエルの視線の先には、所々ボロボロになっているレンガ造りの一軒家があった。

 人の気配はなく、無断で上がっても咎める者もいないだろう、キーキーと音を立てて風に揺られている玄関を開けると、中は意外と綺麗な様子ではあった、ただ、慌てて家人が出て行ったのか、家財やら何やらが少し散乱していた。

 一行はそこに入ると、とりあえずにとディンが結界を張り、ゆっくりと出来る状況を作り出し、休むことにした。


 日が暮れ、ディンが暖炉に灯した炎だけが周囲を照らしている、一行は腹が減ったからとリリエルの持っていたレーションを食べ、暖炉の周囲で各々休憩をしていた。

「あなたがいた国はどんな国だったの?戦争があったってことは、ここと同じ様な感じ?」

「そうね……。気が付いていなかっただけで、ずっと戦争をしていたわね。」

「気が付かなかったの?」

「……、私の暮らしていた街は平和だったのよ、ある時までは。」

 暖炉のすぐ近くで話していた、レジナとリリエル。

 もう十年程前の事だ、遠い昔の様に思えてしまうのはきっと、自分があの頃からかけ離れているからだろう。

 村にいた頃の話、一日何度か、口を開けて耳をふさいで、という放送が流れた後、強い衝撃音が村中を駆け巡っていた、煙突と呼ばれていた大軍戦用の砲台があり、それによって潤っていた村、リリエルが生まれた頃はまだ巻き込まれていなかった、そしてリリエルの成長と共に、戦争によって育っていった村、それがリリエルの過ごした幼少の期の街だ。

「つらい経験だったわよね……。あたしも、パパとママが目の前で革命軍に殺されたから……。」

「レジスタンスにはその時にはいなかったんでしょう?何故殺されたの?」

「パパがね、レジスタンスに友達がいたんだ……。だから、あたし達もレジスタンスだと思われて……。それで、あたしも殺されそうになった時に、叔父さんが助けてくれたの。」

 そんな話があったのか、とリリエルは一人考える、革命軍が何のために結成され、何のために国を支配しているかは知らないが、レジスタンスのリーダーとレジナの馴れ初めは、それで十分理解出来る。

 リリエル自身が暗殺者の師匠に出会った時の事はもう思い出せないが、助けてくれた恩人に、というのはついていきやすい、例として、蓮がディンについてきたのも「助けられたから」である事に違いはないのだから。

 ディンの場合はやすらぎの琥珀と慈愛の翡翠、の二種類の魔眼という特別な力を有しているから、また少し話は違ってくるのであろうが。

「その時にね、エドも一緒に助けてくれたの。まだエドも九歳だったのに、かっこよかったわ!」

「……。貴女、エドが好きなの?」

「え!?そ、そんなこと、ないわよ!?ただ、恩人っていうか、そんな感じで……。」

 レジナのかすかな表情の揺らぎから、リリエルはそう考えた、それは図星の様で、レジナは慌ててそうではないと取り繕おうとするが、リリエル程の洞察力の前では無意味だ。

 惚れただなんだとは無縁の世界にいるリリエルだが、その立場上とでもいえばいいのだろうか、暗殺を行う上で、色恋に興じているターゲットを狙うという事もあり、その洞察力は優れていた。

「あの……。エドには、言わないでね……?」

「わかったわ。」

 おろおろしているレジナを見て、少し可愛いという感情を抱くリリエル。

 どうも、この世界に来てからというもの、気が緩んでいる様だ、竜太に対して何かを感じたり、蓮に親近感を感じたり、エドモンドやレジナ達に同情したりと、暗殺者として必要のない、捨ててきたはずの感情を揺り起こされている様な感覚がする。

「所で、貴女は首都まで行った事はあるの?」

「うん。あたし、モレルに住んでたから。」

「どんな所なのかしら?」

「えっとね……。レンガのお家とか、お店とかがいっぱいあって、人もいっつも楽しそうだったの。毎日がお祭りみたいで、楽しかった。でも、革命軍が五年前に出てきて、色々おかしくなっていったの。」

 レジナは遠い昔を思い出す様に、少し遠い目をしながら話をする、五年前の事なのだから、まだそこまで時間が経っている訳でもないが、まだ十一歳のレジナからすれば遠い昔の話、といってもあながち間違いでもないのだろう。

 まだ六歳の頃、突然現れた革命軍と、その一か月後に現れたレジスタンス、首都モレルでももちろんの事戦闘は起きており、平和だった生活から一変、爆発や叫び声、悲鳴に生活が塗り替えられた。

 家にこもり怯えながら、革命軍からの配給で食つなぐ日々、それが一年ほど続いた頃に、革命軍によって両親が殺されたのだ。

「叔父さんとエドがいなかったら、あたし今頃死んでたと思うの……。だから、エドには感謝してるんだ。」

「そう、貴女の気持ちはよくわかったわ。」

「あなたはどんな感じだったの?今何歳なの?」

 レジナが遠い眼から帰ってきて、ふとリリエルに質問をする、リリエルも戦争に巻き込まれたと言っていた、もしかしたら似たような境遇だったのかもしれない、と。

「私は十九歳よ。そうね……、戦争に巻き込まれたのは七歳の時だったかしら。まだ何も知らなかった頃、幼かったのね、私も。」

「そう……、戦争に巻き込まれたのは私とそんなに違わないのね……。辛かったでしょ?あたしもそうだったから……。」

「そう、ね。あの頃の事は今でも忘れないわ、それだけの事だったんだもの。」

 リリエルは何かを思い出す様な表情で、レジナの問いに答える。

 焼けたタンパク質の匂いが、爆発に巻き込まれた人々の姿が、今でも鮮明に思い起こされる。

 辛いという感覚はもう忘れてしまったが、あの景色を忘れたことはない、あれから十二年という年月が流れ、自分は今こうして復讐者、暗殺者として生きている。

「あなたと仲良くなりたいな、同じ気持ちになったことがあるから、なれると思うの!」

「友達、ね。そうね、なれたらいいわね。」

 友達など、七歳の時からほとんどいないリリエルは、それがどんな相手だったか、思い出すのに時間がかかりそうだ。

 しかし、この子供等と接していると、不思議と冷たくなれない自分がいる事にも気づいていた、ただでさえ親元から離れ、レジスタンスを追放されたのだから、厳しくする必要もないだろが、リリエル自身の予想以上に、優しく接してしまっている様だった。


「蓮、何とかなるといいな。」

「おや、今度はどうされましたか?」

 ディンがエドモンド達から少し離れた所で、飛眼を使っていた、外園が興味深げに向こうの動向を聞くと、ディンは半笑いで答えた。

「蓮が毒に侵されてるんだよ、あれは持って三日ってところだな。」

「助けに行かれないので?」

「あの子達の修行と試練にならんだろそれじゃ。それに、俺は信じてるからさ。」

 ディンは向こうに行くつもりはないらしい、外園はそれを不思議に思う、蓮が毒に侵され、あと三日しか持たないというのなら、飛んでいきそうなものだが、と。

「信じている、とは?」

「あの子達なら薬草を無事に持ってくる、間に合うってな。」

「成る程、貴方らしい。」

 外園は納得した様な声を上げ、乾いた笑い声を出す、ディンの考え方というべきか、一年間接してきてわかって来た事の一つだ。

 この竜神王という男は、性善説を心の底に持っている、そして理解している、聖獣の守り手達ならそれをやって見せるだろうと。

「そうかい?」

「ええ、そう思いますよ。」

「お褒め頂いて光栄だよ。」

 ディンは不敵に笑う、まるで、結果がわかっているかのように、まるで、すべてを見通しているかのように。

「あれ、どうしたんだ?」

「お、エドか。何でもないよ、少し外園さんと話をしてたんだ。」

「ほーん。そういやさ、あんたドラゴンと人のハーフなんだろ?なんか出来たりしないのか?」

 そんな所に、エドモンドがやって来た、席を外し暗い所で話していた二人に、少し興味があるといった風だ。

「何かと言われると難しいな、炎は噴けないしなぁ。」

「ディンさんは人間の血が濃く出ているというお話でしたからねぇ、ドラゴンの特技は受け継いでいないのでしょう。」

「そうなんか、なんか珍しいから面白れぇと思ったんだけどな…。まあいっか、ディン、だっけ?ディン達はさ、色んな所見て回ってるんだろ?」

 少しだけがっかりした様な表情を見せた後、ころりと表情を変えるエドモンド、やはりディン達一行に興味が尽きないという感じだ。

「まずはドラグニートだね。あの時説明したけど、竜が治める平和な国だよ。ジパングは……、農耕を主とした都市のない国だよ。村があちこちにあって、物々交換で生活してるんだ。」

「フェルンは先ほどの通り、精霊が治める国となっております。ロザウェルという王都が国の三分の一の広さになっていまして、他にも村が点在しています。」

「へー……。他にはどんな国があるんだ?」

 わくわく顔のエドモンドは、子供らしい目の輝きをして話を聞いている、それだけ外国に興味があるのだろう、それは一種の憧れと言ってもいいのかもしれない。

「他には……。そうだな、ここから北のノースディアン、南に少し海を渡った所にエクイティっていう国、南東の方に大きく海を渡るとソーラレスっていう国とマグナっていう国があるかな。それに、ここから南にエクイティより下に、デスサイドっていう大地があるかな。」

「それにウィザリアという非独立国家と、モノケロス諸島やプリズという場所もありますね、プリズやモノケロス諸島は国はありませんので、確か何者も住んでいないという話だったはずですが。」

「じゃあ、ディン達はその国とか全部回る予定なのか?ドラグニートって所の竜からの命令で世界回ってるんだろ?」

 昼間の話を思い出し、世界を回るのではないかという疑問を持つエドモンド、その顔は何かを期待している様で、羨んでいる様な眼だ。

 平和になったら外国を旅したいという気持ちから、外国に興味が尽きないのだろう。

「マグナ以外の国を回る予定だよ。マグナで戦争が起こっているから、それを止める為に各国に協力を頼む旅なんだ。」

「そこも戦争してんのか……、他の国は平和なのか?」

「ウィザリアとエクイティ以外は比較的平和だったと認識していますね、その二国は抗争が絶えないという話ですが。」

 外界からの干渉には触れず、あくまで世界内での戦争という話をするディンと外園。

 外界からの干渉は今はマグナだけだが、もしかしたらここサウスディアンも巻き込まれてしまうかもしれない、そうなる前に、何とか食い止めなければならない。

 世界中が巻き込まれてしまったら、聖獣の守り手達と蓮だけでは到底抑え込める状態ではなくなるからだ。

「そういやさ、ディン達は他に仲間とかいるのか?なんか四神の使いがどうのって昼間に行ってなかったか?」

「あぁ、その事か。マグナでは千年前にも戦争が起きててね、その時に聖獣の守り手と呼ばれる人達がそれを止めたんだ。今回もその聖獣の守り手が現れた、だから俺達はドラグニートからその人達をサポートする為に各国を回ってるんだよ。ある意味、仲間って言ってもいいのかもね。彼らなら、今はソーラレスにいるよ。」

「その聖獣の守り手っていう奴らも、強いのか?」

「うーん……。今はまだ修行中、これから先に期待ってとこかな。」

 へーっと頷くエドモンド、やはり一行に興味が尽きず、質問も沢山出てくるようだ。

 ディンと外園は、そのエドモンドの子供らしい一面を見て少し心を痛めながら、飛んでくる質問にあたりさわりのない答えを返していった。


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