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聖獣達の鎮魂歌~Requiem~  作者: 悠介
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1話 飛ばされた先で

「ここ、何処なんだろう?」

 海辺から少し離れ、森の中を歩きながら竜太は呟く、まだ時間はそこまで経っていないが、未知の土地での迷子というのは困る。

「どこかに人いないかな?」

「ちょっと調べてみるね。」

 蓮に言われ、共鳴探知を発動する竜太、周囲に人はいないか、何か人工物は無いか、それらを感知する為に集中する。

「何やってるの?」

「共鳴探知っていう、お兄ちゃんが使ってた魔法だよ!周りに人がいるかとか、そういうの調べるんだって!」

「便利な魔法があんだなぁ。」

 修平と俊平がほーっと唸っている間も、竜太は集中し続ける、元々魔法が得意ではない竜太にとって、暫く修行こそしていたものの魔法を扱うのは難しい。

 約二年前の、ディンとの修行の時の事を思い出しながら、探知を続ける、眉間に皺を寄せて、探知に集中している。

「あの……。私達、これからどうすればよいのでしょう?」

「どうするって……。マグナって所に行かなきゃならねぇんだろ?ここがどこか今竜太が探してんだ、それがわかり次第行動って感じだろ。」

 自分達のすべきことをと言いつつ、清華は不安に包まれていた、リリエル達指南役の居ない、しかも見知らぬ目的地かどうかもわからない土地、そんな場所で不安になるのも、ある種当たり前だろう。

「竜太よ、何かわかったか……?」

「もうちょっと、待ってください。」

 大地が声をかけるが、竜太は余程集中している様で、眉間に皺を寄せ探知の波動を広げていて、少し威圧感の様なものを発している。

「……、見つけた。この先向こう側に、人が沢山います。」

「じゃあ、街かなんかって事か?」

「多分……、そうだと思いますよ。少なくとも小さい街があるはずです。」

 竜太は海から向かって反対側を指さし、そちらに歩き始める、一行はそれに従い歩き始めた、それ以外に選択肢はないのだからと。

「どんな人達がいるんだろう?」

「わかりません、僕にはただ人が沢山いるとしか探知出来ないので……。」

「まあ行ってみりゃわかるだろ、最悪戦闘かもしれねぇけど。」

 ここが目的地であるマグナであるのなら、確かにそれは否めない。

 清華は手が震え、怖がっている自分がいるのを感じ、握りこぶしを作る、恐怖している場合ではない、迷っている場合ではないのだ、やらなければやられる、そしてやられれば世界が滅びる、それだけは確かだ、と清華は心の内で呟く。

 それでも震えは止まってくれない、怖いのだ、人間と戦う事が、人間を殺す事が、それはそうだろう、セスティアでは人殺しは裁かれる対象、この世界において法律や憲法というものが存在しているか、それとも国単位や街単位で管理されているのか、それはわからないが、リリエルがマグナの使者を殺した時、村人達は助かったと言っていた、つまりその場所では、人殺しは少なくとも容認されていた、という事になる。

 大地と清華、修平は、殺されている人間がいるのは目の前で見ていた、弔ったり弔う余裕が無かったり、そう言った違いはあったが、人殺しが当たり前の世界、である事に変わりはないのだろう、と清華は感じていた。

「竜太君、どれくらいで着きそう?」

「うーん、一時間くらいかな?」

「じゃあ、競争しよ!」

 そんな清華をよそに、蓮がにっこりと笑いながら、競争を提案してくる、竜太はそれに対し、危機感の無さを少し憂いながら、しかし蓮はこういう子だと考えた。

「いいよ、どっちが先に人に会うか、向こうの方向だからね。」

「わかった!よーい、どん!」

 竜太と蓮が走り出す、それにつられ、聖獣の守り手達も走り出した。

「竜太君!早くー!」

「大地さん達が追いつかないからゆっくりねー!」

 全速力で走り出し、あっという間に見えるか見えないかの所まで行った蓮、そんな蓮に竜太は、後ろを走っている四神の使い達、特にスピードの遅い大地を案じ走るペースを落とす様伝える。

「えー、競争にならないよー?」

「少しゆっくり!慌てるところぶよー!」

 全力疾走な蓮を諫めながら走る竜太と聖獣の守り手達、特に大地はスタミナが無いわけでは無いが足は遅い為、自然と殿を勤める事になってしまっている、僧衣という服装も相まって、とても走りづらそうだ。

「竜太くーん!早くー!」

「待ってよ―!蓮君急ぎすぎだよー!」

 どんどん離れていく蓮、それを追いかける竜太達、そんな一行の後ろから、迫ってくる何かがいた。

「……、これは……?」

 ドスドスと音が後方から聞こえてきて、一瞬足を止め後ろを振り向く大地、そこには、巨大なゴブリンが何匹も迫ってくる姿があった。

「……、敵襲、か……!」

「大地さん?って魔物!」

 大地が足を止めた気配を察した竜太が振り返り叫ぶ、その言葉を聞いた全員が足を止め、後方を振り返った。

「何匹いやがるんだ!?」

「わかんない!でも沢山いる!」

 森の中で日光が入らず、総数はわからなかったが、足音の数からして、結構な数がいるのだと考えられた。

「蓮君!戻ってきて!」

「はーい!」

 竜太が蓮を呼び戻しながら、トンファーを出現させる。

「皆さん!構えて!」

 その怒鳴り声と共に、一同は武器を構える、魔物と戦うのはだいぶん久しぶりになってくるが、そんな事を言っている場合ではない、このまま進んだり逃げたりしたら、街の人間に被害が掛かってしまう。

「ふん……!」

 まず一番に攻撃を繰り出したのは、大地だった、走り寄ってきたゴブリンファングの足へ向け、六尺棒を横に振るう、その攻撃によって、ゴキリという音と共に、ゴブリンファングの一体の足の骨が折れる。

「こいつ!俺が修行してる時に出たやつだ!」

 続いて俊平が切りかかる、足の折れたゴブリンファングに、とどめを刺さんと飛び掛かった。

「俺も倒す!」

 しかし、それは修平が前に出てしまったことで失敗した。

「うぉ!?」

 修平が前に出てきたことで、態勢を崩し何とか攻撃を止める俊平、修平は修平で、俊平が出てきたことに驚き態勢を崩していた。

「全く、何をしていらっしゃるのかしら?」

 そこに清華が走り寄り、ゴブリンファングの目の前でジャンプ、首の高さまで跳ぶ。

「えぇい!」

 そして横に一閃し、首を落とした。

「あ!委員長てめぇ!」

 スマートに着地する清華の後ろで、手柄を横取りされた様な声を上げる俊平、だが敵はまだまだいる。

 直刀を構えなおし、次のゴブリンファングへと突撃する。

『スパイラルリボルバー!』

 集中し左手を翳して、中級魔法を唱える俊平、幾つかの火球が現れ、ゴブリンファングへとぶつかる。

「ギャアァァァァ!」

 火球がぶつかった個体が悲鳴を上げ、地に伏す。

「そこだ!」

 地に伏した個体に向け直刀を振るう俊平、のたうち回り虫の息だったその個体の首が切られ絶命した。

「俺だって!せいやぁ!」

 続いて修平が攻撃を繰り出した、風の魔力を手に籠めそれを前方へと思い切り発した、放たれた風の塊によって森の木々が揺れ、表面が抉られる。

 その風の塊はゴブリンファングの一体にぶつかり、ずたずたに皮膚を引き裂く。

「グオオォォォォォ!」

 皮膚を裂かれたゴブリンファングが吠える、そして修平に向け突撃してきた。

「うわぁ!?」

「せい……!」

 技を放ち無防備になっていた修平を庇うように、大地が前に出る、六尺棒を思い切り振りかぶり、ゴブリンファングの腹を殴打した。

「グギャァアァァアアアァア!?」

 叫びながら霧散するゴブリンファング、しかしまだまだ数は残っている。

「お待たせ!」

 そんな所に、蓮が走り戻ってきた。

「これが、魔物……?」

 蓮にとってはこれが初めての実戦経験だ、しかし、ディンとの修行に比べれば怖くもなんともない、はずだった。

「怖い……。」

 蓮は止まってしまう、初めて見る異形の存在に対して恐怖を抱いて、蹲ってしまう、怖い、恐ろしいと恐怖に支配されてしまう。

「怖いよぉ……、お兄ちゃん……!」

 ディンがいない所で戦ったことなどない、ましてや実戦経験など一度もない、そんな蓮が、普通の小学生の様に怖がってしまうのは、無理もないだろう。

「マジかよ!蓮、アブねぇ!」

 そんな蓮に突撃してくるゴブリンファングの存在に気付き怒鳴る俊平、聖獣の守り手達にとって、蓮がこう怯えてしまうのは予想外だった、一番の戦力であろう蓮が、こんなにも怖がるとは、とある意味驚く。

「蓮君!」

 そこに竜太が跳んできて、ゴブリンファングの顔にトンファーで思い切り殴りかかる、頭蓋骨が陥没する一撃に霧散するゴブリンファング、しかしまだ数はいる。

「蓮君を守ってください!」

「わかった!」

「はい!」

 自然と怯える蓮を囲む様な陣形になる、四神の使いと竜太。

「蓮君、大丈夫だよ。僕達が守るから。」

「竜太君……。」

「……、蓮よ、儂らが戦う……。」

「大地さん……。」

 敵の数は残り十数体程いる、今の戦力で竜太以外が勝てるかはわからない、しかし気持ちは皆同じだった、蓮を守りここを突破する。

「行くぞ!」

 不思議と、気持ちが一つになっているのがわかる、俊平は迫りくるゴブリンファングに向かい、魔力を放つ。

『ニトロバーン!』

 爆発の魔力に晒されたゴブリンファングは、顔を火傷し後退する。

「そこです!」

 後退しよろけたゴブリンファングに向け、清華が魔力を放つ。

『スプレッドウォータ!』

 左手を前に翳し魔法を唱えると、小さい水礫が拡散弾の様に広がり、ゴブリンファングへとぶつかる、それはゴブリンファングの体を貫通し、その個体は霧散し息絶えた。

「風よ!」

「大地よ……!」

 続いて修平と大地が攻撃を繰り出す、修平が風の魔力を拳に乗せ発現し動きを止め、そこに大地が地面を叩き、土の魔力を発現させ鋭い棘を作り出す、無数の土の棘にくし刺しにされたゴブリンファングが霧散する、残り後十体。

「まだまだ居やがる……!」

「泣き言言ってる場合じゃないよ!」

 俊平がその数に悲鳴の様な声を上げると、修平が喝を入れる、清華と大地は黙って構え、次の敵に備えていた。

「行けるかな……?」

 それを見て竜太は独り言を言いながら考えていた、この戦いに皆が勝てるかどうかを、それは自分を抜きにしてだ、自分が加勢せずに勝てるかどうかだ。

 蓮を守る事だけに集中し、戦闘を皆に任せる、ディンの言った導けとは、育てろという事は、そういう事なのだろう、竜太が前に出て戦うのではなく、聖獣の守り手や蓮を主体として戦う事、を覚えろという話なのだろう。

「でも……。」

 それでいいのかと自分に問いかける、他人に任せるというのはそもそも性分に合わないし、もし怪我でもしたらと考えてしまう、そう考えてしまうと、加勢しないという選択肢は無くなってしまう。

「……。」

 蓮の方を見やる、蓮はまだ怯えていて、体を震わせ蹲っている。

 蓮を守り、皆を成長させ、そして怪我をさせない、そんな我儘な思考、それを叶える術を竜太は持ち合わせていない。

「うぉ!」

 ドンと大きな音が聞こえ、俊平が大声を上げる、そちらを竜太が見やると、どうやらゴブリンファングの攻撃を紙一重で躱した様だった。

「っつ……!」

 考えている時間はない、行動しなければならない。

「僕も戦います!皆さん、蓮君を守る陣形を!」

「わかった!」

「わかりました!」

 竜太の呼びかけに応じ、蓮の四方を守る様に固まる聖獣の守り手達、竜太は一人そこから飛び出すと、ゴブリンファングの群れに突撃した。

「てやぁ!」

 トンファーを振り抜き、吠える隙も与えずゴブリンファングを一撃で仕留める。

 残り九体、竜太は体をしなやかに動かし、次のゴブリンファングへと狙いを定める。

「せいやぁ!」

 空中で体を捻り、回し蹴りを繰り出す竜太、ゴキッと首の骨が折れる音が鳴り響き、ゴブリンファングは霧散する。

 残り八体、まだまだ残っている。

「まだまだぁ!」

 空中でジャンプし、次のゴブリンファングへと狙いを定める竜太。

「とりゃぁ!」

 上空からかかと落としを繰り出す竜太、それはゴブリンファングの頭にクリティカルヒットし頭蓋を砕く、残り七体、後少しといった所だろうか。

 ゴブリンファング達の注意は完全に竜太に向いていて、蓮達が襲われる事はなさそうだ。

「まだいるの!?」

「俺達も戦わないといけねぇ!」

「蓮君を守りながら戦いましょう!」

 蓮を庇いつつ、ゴブリンファングへと向かっていく聖獣の守り手達、震え怯えている蓮は、それに気づき一人になってしまう事を恐れる。

「いやだよぉ……!」

 大地にしがみつき、縋る蓮、涙を流し、恐怖に支配されて、独りになりたくないと願ってしまう、。

「……、大丈夫だ、蓮よ……。儂らが、守る……。」

「大地、さん……。」

 大地は静かに諭す様に蓮に声をかけ、蓮は涙目になりながら大地を見やる、目が合うと、緊張した面持ちながらも、不器用に大地は笑ってみせた。

「グオォォォォォォ!」

 そこにゴブリンファングの一匹が突撃してきた。

「大地君!」

「大地さん!」

 修平と竜太がそれに気づき、怒鳴る。

「わかっておる……!」

 それには大地も気づいていて、迎撃態勢を取る。

 蓮を守る、その想い一つで迎撃をしようとしたその時、大地の首から下げていた、勾玉が光った。

「これは……?」

 戸惑いつつ態勢は崩さない大地は、勾玉から力が流れ込んでくるのを感じていた。

「ふん……!」

 接近してきたゴブリンファングに、思い切り振りかぶる大地、六尺棒がゴブリンファングにあたる。

「ギャアァァァァァ!?」

 今までとは桁違いな力を発揮した気がした、いや発揮していた、ゴブリンファングは森の木々をへし折りながら吹き飛び、数十メートルの所で絶命した。

「これは……?」

 その威力に、大地自身驚いていた、自分にここまでの力は無いはずだ、いくら勾玉のブーストが入っていたとしても、とそう考えている内に、勾玉の光が収まる。

「あれは……。」

 竜太は次のゴブリンファングを叩きながら、一つの結論に至る、恐らくだが、という推測の域を出ない程度の結論ではあったが、それは自分が使っている力に似ていたのだ。

「今はとにかく……。」

 しかし、それを考察している時間は今はない、残り五体の敵を倒さなければ、考えている余裕も出てこない。

「喰らいやがれ!」

 俊平が前に出て、ゴブリンファングの一匹に一閃、腹を裂かれたゴブリンファングは叫ぶ間もなく、霧散してしまう。

「せやぁ!」

 修平が拳に風の魔力を乗せ、思い切りゴブリンファングの腹を殴る、放たれた風の魔力が腹に風穴を空け、残り三体になる。

「あと少しだ!」

「気を抜かない!まだ三体います!」

 少し気の抜けた声を出す俊平に対し、清華はゴブリンファングの攻撃を躱しながら怒鳴る。

「そこです!」

 一瞬の隙をついて清華は跳び、ゴブリンファングの首を刎ねる、残り二体、もう負ける事はなさそうだ。

「そこだぁ!」

 竜太が渾身の一撃を繰り出し、残った二体を同時にトンファーで攻撃する、二体のゴブリンファングは悲鳴を上げる間もなく霧散し、あたりには静寂が帰ってきた。

「良し、終わりっと。」

「はぁ、何とかなったな……。」

 竜太が声を上げると、俊平がホッとしたような声を出す、全員気が抜け、ため息をつく。

 それだけ張りつめていたのだ、初めての自分達だけでの戦闘というのは、それはそれは緊張をしていただろう。

 指南役達がいない、大地を除いて指南役という助けがない状態で戦う、それは初めての経験だったのだから、緊張しないでいろ、という方が無理筋というものだ。

「ごめんなさい……。」

 そんな中、蓮が涙目で謝ってくる、それは、戦えなかった事からくる罪悪感だ。

「蓮君は魔物見たこと無かったんだし、仕方がないよ。」

「でも……。」

 竜太がフォローを入れるが、しかし罪悪感は拭えない、確かに魔物を見たのは初めてだったが、あそこまで怖くなるとは思いもしなかった、だから拭えない、恐怖もそうだが、戦えなかったという申し訳なさが、拭えない。

「蓮君、私達も最初は怖かったのよ?今だって怖かったの。」

「そう、なの……?」

「でも、戦わなければならないのよ。世界の為に、私達自身の為に。」

 人間相手に刃を抜けなかった自分が言うのは、お門違いだと言うのはわかっているが、蓮を励ます為に清華は言葉を続ける。

「一緒に立ち向かいましょう?怖いのも、みんなが一緒なら大丈夫よ。」

「そう、かな……。そう、だよね……。うん、僕頑張る!」

 清華の言葉に励まされたのか、蓮はいつもの笑顔になる。

「蓮君は強いわ、大丈夫よ。」

「うん!」

 次に魔物が現れた時は戦えるだろう、竜太はそのやり取りを見て感じた。

 蓮は精神的にまだ未熟だが、しかしディンに鍛えられてきたのだ、初めて戦った時の自分よりも、よっぽど覚悟は決まるはずだ、と。

「そう言えば、さっきの大地君のあれ、何だったの?」

「あれは……。多分ですけど、デインおじさんの力だと思います。守護者の力、誰かを守る為に発動する力が、勾玉に籠められてるんだと思います。」

「デインさんって、確かこの世界の神様だったよね?この勾玉、白虎君達の力だけじゃないんだ?」

「はい。五芒星は四神の力、それに守護神である竜神の力でもあるんです。」

 成る程、と納得する一同、大地が蓮を守ろうとした為に発動したのだと、なんとなく理解する。

「じゃあ、竜太も同じ様な力を使えるって事か?」

「まあ、原理としては同じって感じですね。僕は魔法が苦手なのであんまり使えないですけど…。」

 恥ずかしそうに告白する竜太、俊平はだから魔法剣を使えないのかと考える。

 蓮やディンが使っていた様な雷や炎の剣、ではないが魔法を使わないのはそういう理由だったのか、と。

「さあ、行きましょう。集落か村か街かわかりませんけど、とりあえず人がいる所に。」

「そうだね、急ごう。」

「あぁ、急がねぇと人類滅亡、だろ?」

 今度は競争をしようとはせず、一行はゆっくりと竜太が探知した人間の居る方へと進んでいった。

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