二人きりの夜
第7話
●二人だけの夜
ある日の事。
私達四人は加賀家でテーブルを囲み食事をしている時の事だった。
「悠羽ちゃん、隼人、私達2泊3日の旅行に行って来るから留守番宜しくね♪」
と、真理絵さんが言ってきた。
「はい、分かりました」
「隼人、仕事は?」
「仕事は、しばらく大丈夫。出演依頼とかないからゆっくり出来るし」
「じゃあ大丈夫ね」
「ああ。安心してラブラブ旅行行って来いよ。俺は悠羽とラブラブ留守番するから」
「隼人……そのラブラブ留守番って……おかしいと思うけど」と、私。
「良いじゃん! ラブラブ留守番。誰にも邪魔されないし」
「いや……隼人、邪魔する、しない関係なく私達そういう関係じゃないから」
私達は、色々話をしながら食事をする。
そして、真理絵さんと稔兄は旅行に出掛けた。
「旅行かぁ~……良いなぁ~……」
「俺もいつか連れて行ってやるよ!」
「ありがとう! じゃあ期待せずに待ってるね!」
「そこは、ありがとうだけで良いし! 一言多いから」
「そう? でも、あんたと旅行なんて行ったら絶対報道されちゃうね? 密会デート!? とか、交際とか……ありとあらゆる事を書かれ真実有り、嘘有りの記事になるの目に見えてる!」
「嘘を書かれた記事だとしても、俺達が真実を知っていれば良いじゃん!」
「それは……そうだけど……」
「それに、もしそうなった時は、俺は絶対に嘘つかないで全部話す」
「隼人」
「だってさ、好きな人に誤解されたら嫌だし、絶対に信じて欲しい。お互い誤解したままって納得いかないし」
「まあ、そうだよね? でも、その前に付き合う事ないと思うけど私達」
「そんなのわかんねーじゃん!」
「お互いに恋愛心があったら、なくはないけど」
私達は、部屋に行き、私達の夜は更けていくのだった。