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2話
「仲間じゃ…ないんだな」
山上はぼそっと呟くと、めちゃくちゃになっている机の上から、タバコを見付けると1本取り出して吸い始めた。自分のではないタバコだったのか、不味そうに顔をしかめていた。
「相討ち狙いで3人共捕まえたら何か分かる事もあるだろうな」
煙を吐きながら、にやりと山上は笑った。よく分からない状況であるが、どうやらあの男が、邪魔をしに入ってきたのは分かっていた。だからと言って、味方になってくれる風でもない。
横やりを入れる気もなく、男と覆面の者2人が戦うのを見ていたが、やはり京井にあちこちやられているのか、上着を脱いでいる方は、またも吹き飛ばされてきた。机の上を滑りながら落ちてきた。巻き込まれまいと、片車輪が慌てて避けていた。
ふらふらとしながらも立ち上がった覆面の者は、目の前に片車輪が居るのに気付くと、腕を振り上げた。片車輪は手首を掴んで受け止めていた。だが、なかなか力があるのか両者とも腕を震わせながら押し合っている。片手が塞がれているからと、引くわけでもなく空いてる手を後ろに回して、すらっと細身のナイフを取り出した。




