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2話
「え…っ‼」
冬四郎もしゃがみこんだ方に気を取られていたのか、いつの間にかネクタイを外していたもう1人が襲いかかってきていた。立ち上がりながら、冬四郎に頭突きを食らわせると、苦しげな様子の仲間の元に駆け寄った。肩を貸すようにして立たせたものの、立っているのがやっとのようだった。
京井は今なら、2人共に捕らえる事が出来たと思ったのか、じりじりと近付いていく。
最初に片車輪と対峙した強い方が、仲間をその場に残して京井に走り寄った。京井もこれを迎えるべく、初めて自ら動いた。事務所内は広くないせいか、すぐに2人の距離は縮まったが、何を仕掛けるつもりなのか、さっと両膝をつかれて京井は驚いていた。すぐ後ろには、先程までよろよろだったもう1人がおり、仲間の背中に足をかけていた。
さっと1人が立ち上がると、それをバネのようにして京井の上を軽々と飛び越えた。そして、壁際まで行くと挟み撃ちをするかのように、京井に向かっていった。
「あ…伏せろっ‼」
何に気付いたのか、京井が叫ぶと同時に外から窓が割られた。そして、事務所に何かが転がり込んできた。
飛んでくる硝子の破片に、冬四郎は腕を交差させるようにしていた。頭の上に落ちてきていた破片が落ち着くと、室内を見回して驚いた。窓を突き破って入ってきたのが居たからだ。




