2話
「え、ちょっと待ってください…どういう事ですか?むっちゃんからのメールは?それに片車輪もメールを…」
計算が合わないと颯介が言うと、山上は頷いた。そして、ホワイトボードの前に行くとペンを持った。
「勘違いしてたんだ、俺たちは。みや、レシートの日付は?」
「4日です。4日の21時18分です」
山上は空いているスペースに、日付と時刻を書いた。そして、その下に7日である今日までの日付も書いた。
「湯野ちゃんが最初に朝、メールしたのは5日だろ?で、パソコンに返信があったのは6日だ。片車輪が来て俺たちが様子を見に行ったのもその日だ。メールの送信予約機能があるって言ったろ?」
きっぽっとペンにキャップをはめた山上が、ちっと鋭く舌打ちをした。
「どうして、今頃それに気付いたんですか?」
「晃とも何かおかしいって話してたんだ。もしだぞ、知らないやつに襲われたとして、何も抵抗しないって事はないだろ?声くらい出せたんじゃないかって思う。それに、むつだぞ?言い方は悪いが、普通の女の子とは違う。力を使えない事もないはずだ…まぁ女の子だから襲われて怖くてってのも有り得るがな」
山上の言いように、冬四郎は渋い顔をしたが頷いた。
「カメラ映像が一昨日だしな。一昨日に事が起きたとどうしても思わせたかったんだろうな」
「そこまで、手の込んだやり方って事は…複数犯という事になりますよね?」




