表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-狩るモノ-  作者: 幹藤 あさ
525/542

8話

「…どこ?」


「ちょっと私でもこの中では…煙が多すぎて鼻がききませんし、音で耳が…」


すがるような目をしていたむつに、京井は申し訳なさそうな顔をして言った。むつは、そうだねと頷くとそろそろと瓦礫の中を歩き出した。煙が少なくなってきても、真っ暗な室内では何も見えない。


むつが手のひらに炎を浮かべたが、京井がぱしっと手を取って消してしまった。


「…敵に居場所を教える事になります。瓦礫の中、どこに居るか分かりにくくなってます…また爆発でもされたら」


京井の言いたい事は分かるが、そうなると西原を見殺しにする事になってしまう。姿が見えないうえに、声も出さないとなると、瓦礫の下敷きになっている可能性が高い。それを探せなくなるとなると、むつは焦った。


「せんぱーい!!」


咳き込みながら、西原を呼んでも返事はない。むつは、煙で痛む目を擦りながら、辺りをきょろきょろと見回した。


「…ま、むつ様、こちらです」


「狐さん?こっちってどっち?」


「もう少し前に、右の方です」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ