2話
「そしたら、より自由な足が動くと思いますが」
「ふぅむ…そう見えるだけな気もするけど…画像解析出来るやつが欲しいな」
「そうですね」
冬四郎は目頭を押しながら、ぎしっと椅子にもたれた。目が疲れたのか、目を閉じてしばらくは、ぎしぎしと椅子を軋ませながらもたれていたが、ぱっと起き上がった。
「な…何だよ」
「部屋から無くなった物ってありましたか?」
「いや、西原は何も言ってなかったな。あいつも泊まったりしてるわりに、部屋の中見て回ったわけじゃないって言ってたからな…」
「そうですか。と、あの2人が居ないうちに話しておきたいんですけど…実は、京井さんと片車輪と臭いを追ってる時に、誰かに見張られてたみたいなんですよ」
冬四郎がそう報告をすると、山上は細い目をさらに細めた。そして、京井と片車輪に視線を向けると、2人は頷いた。
「臭いはむぅちゃんの部屋に残ってた物と同じでしたので…犯人なんじゃないかと」
「で、妖怪を襲ってるやつとおねぇちゃんを連れ去ったのが同じやつやったら…」
「2人を遅いに来るかもしれないな」
山上が引き継いで言うと、3人は頷いた。
「分かりやすいように、電車と徒歩でゆっくり戻ってきたので。もし通り魔なら2人を襲いにここに来ると思います。ま、あくまでも可能性と憶測ですが」
「可能性としてはあるな。つけられてたんなら、マンションの近くに居たんだろうな。…どのみち、そいつを捕まえてみたら分かる」




