表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-狩るモノ-  作者: 幹藤 あさ
5/542

1話

夕方になり、颯介も山上も帰り支度を始めていた。颯介はまだパソコンの電源を落としてはおらず、メールの返信がないかと気にしている様子だった。


そんな颯介に気付いているのか、山上は声に出さずに笑っていた。颯介も人の事が言えないくらい、むつに優しくそして心配しているようだった。だが、山上はそこまで心配はしていなかった。


一緒に働いているむつが、どのくらいしっかりとしているか知っているからだ。しっかりとはしているが、忙しい日々が途切れると気が抜けてしまったり、投げやりになる。そうなると、とことんな所があり、こちらから連絡しようが返事もない。今回もまた、疲れすぎて投げやりになって、布団から出ずにいるのだろう。明日になれば、けろっとした顔で出社し、一応は謝ってくるだろうと、山上は思っていた。


「心配しすぎだ。明日は来るだろうよ」


「そうですよね」


「ほっといてほしいくらい疲れてる時だって、むつにもあるだろうからな。今日くらい、おおめに見てやってくれ」


颯介は頷くと、パソコンの電源を落とした。そして、マグカップと灰皿を片付けてると、戸締まりをし始めた。山上も一緒に戸締まりをして、カーテンを閉めていった。


「よし、帰るか」


「そうですね。社長、一応鍵は持ち歩いておいて下さいよ?」


一緒に事務所から出て、颯介が鍵をかけながら言うと、山上はぼりぼりと頭をかきながら笑った。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ