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よろず屋-狩るモノ-  作者: 幹藤 あさ
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8話

「…話したのか?」


「ちょっとだけ…帰ってきなさいって」


さくさくと足早に歩きながら、むつはふふっと笑った。余程の距離を歩いてきたのか、息が弾んでいる。


「帰るのか?」


「ん…たぶん」


男はつけていた仮面を外して、ポケットにしまうと、そうかと呟いただけだった。むつは男の顔を見て、懐かしそうに笑みを浮かべていた。だが、その顔色は良いとは言えない。


「大丈夫か?」


「うん…やり返すくらいの力は残ってるわよ。地下に閉じ込めてある妖たちも出してあげたいし。りぃは途中まででいいから」


「りんからりぃに変わったのか」


「りぃのが可愛くない?日本人ぽくなくなったけど。てか、ハーフ?そんな顔立ちよね」


「…可愛さ求めてないぞ?それにハーフじゃない。両親ともに日本人だ。東北出身だしな」


「それ、初耳」


はぁはぁと息を弾ませつつ、むつはまじまじと男の顔を見た。むつに可愛いからという理由で、りぃと呼ばれようと男はあまり気にしていない様子だった。


「そうかもな」


「一緒に住んでたのに、ね…と。ここまででいいよ。あとは1人で何とかする…」



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