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2話
「そうだろうな。これを見ろ、一昨日の夜だ」
山上が見せたのは、非常階段のドアを開けて1階に出てきた男の姿だった。肩には顔を布で覆われたグレーの服を着た人が担がれていた。
「これは、むつだろうな。あいつ、最近は寒いってパーカー着てたんだよ。グレーのな」
「…?一昨日の夜?昨日の朝メールがあったんじゃ?」
「むつの携帯はメールが送信予約出来るんだ」
「偽装されたって事ですか…明らかに計画的な犯行ですね」
「かなり、念入りだな。とりあえず、俺たちは全部のカメラ映像見たからな…みやも全部見るか?」
「えぇ…」
冬四郎は画面を睨むように見たまま返事をした。山上が立ち上がると代わるようにして、冬四郎が椅子に座った。京井も気になっているようで、横に並んで一緒に画面を見つめている。
すると、はっとした京井は片車輪を手招きした。そして、一緒に映像を見ながら、ぼそぼそと何かを話している。冬四郎は、ちらっとその2人を見ただけで何も言わない。




