表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-狩るモノ-  作者: 幹藤 あさ
424/542

7話

京井がむつの為にと用意してくれた朝食は、トマトベースのリゾットだった。細かく刻んだ野菜が入っており、見た目も香りも良かった。二口、三口とスプーンを動かしたが、むつはぴたっと手を止めた。


「…どうした?」


ダイニングテーブルでコーヒーを飲みながら、むつを見守っていた冬四郎が心配そうな顔をしていた。むつは、スプーンは放り投げるようにして、がたっと立ち上がるとばたばたとどこかへ行ってしまった。リビングに居た山上と篠田も心配そうに、むつの後ろ姿を見ていた。


「むつ、どうしたんだ?」


「分かりませんけど…」


しばらくして戻ってきたむつは、真っ青な顔をしていた。そして、リビングの床にへなへなと座り込んだ。山上が近寄り、むつの顔を覗きこんだ。


「むつ?」


「……い」


「え?」


「…気持ち、悪…い」


「まだ吐きそうか?大丈夫なら、横になれ」


山上に支えられ立ち上がったむつは、大人しくソファーに横になった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ