表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-狩るモノ-  作者: 幹藤 あさ
392/542

7話

京井はがさがさと枝をわけいって行くと、すぐ目の前に赤いチェック柄が見えてきた。


「むぅちゃん…」


「…あ、京井さん…?」


追い付いた京井が声をかけながら、近寄っていくとむつは驚いたような顔をしていた。


「何をしてるんですか。裸足で、薄着のうえ、熱だって下がってないでしょ?」


「…ごめんなさい」


しゅんとしたように、むつはうつ向いた。だが、何か気にしている物があるのか、ちらちらと視線を向けている先があった。京井はむつの肩に手を回して引き寄せながら、むつの視線の先に目を向けていた。


「いえ、怒ってるわけではありませんよ。何か…ありましたか?」


「…誰かに呼ばれてる気が」


「呼ばれてる?」


「はい…」


京井を見上げて、声は小さくもしっかりと返事をした。真剣な目が、嘘じゃないと言っているようだった。だが、耳のいい京井にも声も何も聞こえてこない。むつにだけ、聞こえた、もしくは感じられた物があったのだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ