表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-狩るモノ-  作者: 幹藤 あさ
372/542

6話

「そうではないんですが…朝方、暴れたりしたものですから、長く入院となると…」


「あーそうですね。病院壊れそうですもんね。検査次第で治療が必要でなければ退院しても構いませんよ」


むつの能力を知っているだけに、藤原は驚く様子も見せずに、病院壊れるかぁ怪獣ですね、と暢気に笑っている。冬四郎は何とも言えずに、笑うだけだったが、やはり能力の事を知っている病院に早く移して正解だったなと思っていた。


「…と何かご質問ありますか?」


「いえ、私は今の所は大丈夫です」


「あ、良いですか?質問ではないんですが、むつの事はくれぐれも口外なさらないように。例え、警察が来たとしても話さないで貰いたいんです」


「分かりました。ま、むつさん死んだ事になってますしね。カルテは僕が個人で管理しますから」


西原が言うと、藤原は何も聞かずに了承してくれた。だが、カルテを個人で管理するというのは大丈夫だろうかと西原は少し不安に思っていた。


「…いや、何が起こるか分かりませんから、カルテは破棄して貰えますか?」


「うーん…破棄ですか…それはちょっと色々、病院として問題が起きそうですね…うーん、まぁいっか。良いですよ、分かりました。けど、検査結果の保管もしなくてはいけませんから…退院時にお兄さんにお渡しします。全部。で、諸々の処理が済んだのちお兄さん立ち会いの場で処分という形でも宜しいですか?」


何が起きているのか分かってはいない藤原だったが、むつの先輩であり、自分の先輩でもある西原です疑いもせずに、そう言ってくれた。


「えぇ、勿論です。お手数おかけしますが、よろしくお願いします」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ