表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-狩るモノ-  作者: 幹藤 あさ
36/542

1話

「むっちゃん…ここで…」


京井はそこまで言いかけて、口を閉じた。冬四郎がそれを気にして、続きを聞きたそうに促した。


「たぶん、ですよ…頭を水につけられたんじゃないかと思います。微かに香水と血の臭い、それにタバコの臭いが水に混ざってます。あと、むっちゃんじゃない…警察の人かも知れませんが1つ濃く臭いが残ってますね。体臭のきつい人か長くここに留まっていたか。そこまでは、私にも判断はつきませんね」


「拷問だな」


「えぇ…ここ、流れちゃったようですが血が少し残ってますよ。それに、そこの扉と壁部分にも。鑑識が調べたなら分かると思いますが、もがいた時にでもついたんでしょうね。手の後のような形ですよ」


京井は浴槽の内側の指差した。水で流されてしまったのか、うっすらと茶色っぽいものが残っている。壁や扉部分のは冬四郎には分からなかった。険しい表情で睨むようにして、浴槽を睨む冬四郎を心配そうに京井が見ていた。


「出血があったとして…命に関わる程の量ではないんですよね?」


「おそらく。排水口に流れたとしてもそしたら、臭いが残るはずですがほとんどありませんから…念入りに水を流されたとしたら消えかかっててもおかしくはありませんが」


「いや、それはないでしょう。こうして、浴槽に水を残してるんですから。念入りにするなら、水も抜いていくんじゃないかと思います」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ