表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-狩るモノ-  作者: 幹藤 あさ
347/542

6話

「…しばらくは、様子見だな」


男はそう言うと、もう1度ちりんっと鈴を鳴らしてみせた。今度は反響せずに、すぐに鳴り止んだ。むつの小指に鈴を結んだままにし、男はむつの手を置くと布団をかけた。


「夜は気にかけてやってくれ」


「夜は?それはまた襲われるからか?」


「いや…その可能性もあるが、それより疲弊しきっているからな。水は飲ませるなよ、監禁されてる時は水だけの時が多かっただろうからな。嫌な気分にさせるかもしれない」


男はそう言うと、むつの寝顔を確認し急ぐように窓に近寄った。


「閉めとけよ」


西原に向かってそう言うと、入ってきた時と同じように窓から出ていった。西原が慌てて窓に駆け寄ったが、男の姿はもうどこにも見えなかった。


「4階なのに…」


呆気に取られたように言い、西原は窓を閉めるときちんと鍵もかけた。突然やってきて、さっさと居なくなった男に対してふぅと溜め息をついたが、むつが穏やかに眠れるようになったのなら、と西原はあまり気にしない事にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ