表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-狩るモノ-  作者: 幹藤 あさ
345/542

6話

「とにかく、用心は必要ですね。特に夜は…」


「そういう事ですね」


そう返事をした京井だったが、何か気になっている様子だった。冬四郎も西原も、何をそんなに気にしているのかを気になった。


「…本当は?山上さんたちが来る前に話したいって事は何か、京井さんの中での結論出てますよね?」


冬四郎が穏やかな声で聞くと、京井が申し訳なさそうな顔をした。


「この鈴、あの男がつけたんじゃないかと…普通の鈴じゃないと思いますし。あの時のあの気配は…」


「あの男?」


むっとしたような表情の冬四郎は、京井の言う男が、どの男なのか分かっているようだが、西原はさっぱり分からないという顔をしていた。


「リンとか言う…」


「あ、あぁ…変な仮面の。あーはいはい。それが、むつの小指に鈴?何か女々しい上にストーカーみたいに何処にでも現れますねぇ」


「悪かったな」


3人の後ろから声がし、ぎょっとしたように振り向くと少し開いた窓の外に、その男が居た。


「いつの間に…」


「むつが運びこまれる少し前に。部屋まで特定出来たからな…様子を見ようと思ってな」


窓に近寄った西原は、からからと窓を開けると男を中に入れてやった。


「…忍者かよ」


相変わらず仮面で顔を隠している男、リンはふんっと笑っただけで何も言わなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ