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よろず屋-狩るモノ-  作者: 幹藤 あさ
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6話

冬四郎は西原に言われた通りに、先に出る事にした。その際に、京井から何事か耳打ちをされると、微かに頷いていた。冬四郎が出ていくと、眠ったままのむつを搬送する準備が始められた。


救急隊員と医者、看護師によって準備が進められていく。準備といってもストレッチャーに移されて、救急車に乗せられるだけのようだったが、救急隊員は医者からある程度の説明を受けているようだった。


西原と京井はする事がなく、外で準備が整うのを待っているだけだった。外は息が真っ白なくらい寒い。こんな中、ずぶ濡れで深夜に発見されたむつは、もっと寒い思いをしただろうなと西原は思っていた。寒がりのむつの為にも服を揃えるなら、もこもこと暖かそうな物が良いかなと考えていた。ふわふわもこもこの服に包まれるむつを想像して、西原は何か違うかな、と1人首を傾げたり少し笑ったりしていた。そんな考えている事が、顔に出ている西原を見ながら京井は少し呆れたように笑っていた。


搬送の準備が整うと、西原と京井は同乗した。広くはない救急車の中で、何も知らずに、むつはくぅくぅと寝息をたてている。その姿だけを見れば、暴れだしそうな雰囲気には見えない。かたんっと救急が少し揺れると、かけられていた毛布が少しずれた。京井は、それを直そうとした時に、何かに気付いたのか毛布を持ち上げた。

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