表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-狩るモノ-  作者: 幹藤 あさ
293/542

5話

「あ、そうそう。忘れてました…」


いつもの様子が戻ってきたのか、西原は紙コップを机に置くと、冬四郎の隣。普段ならむつが使っている机の隣の、空いている椅子に座った。


「部屋、また荒らされたんですよ。言いましたっけ?で、ベッドが壊されてましたから」


「明らかに、そこに的を絞ったわけか…」


「むぅちゃんが耐えかねて言った…」


京井が呟くと、冬四郎が深い溜め息をついた。日本刀を簡単に渡さずに、機会を待つと言っていた冬四郎だったが、そうも言ってられない状況に、なりつつある事を感じているのかもしれない。


「じゃなきゃ、ベッドだけを壊すのは…おかしいですもんね。どうします?ってか、片車輪は?」


「あいつは勝手に動いてる…ってより、追って行った。何か、責任感じてるのか知らないけど…真面目なやつだよ」


冬四郎が奥を指差した。何かと西原がそっちに顔を向けると、段ボールで塞いである窓の横が、また割れている。


「窓からの出入りがお好きなやつらですね」


「そういう事だな。俺もふらっとしてくる」


ずつと黙っていた山上は立ち上がり、ポケットにタバコと携帯を落とし入れた。そして、コンビニにでも行くかのようにふらっと出ていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ